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○ 楽ゆる式

整体の眼でみた世界。こころとからだが、楽にゆるむコツまとめ。心体脳の能力を最大に。

●No53.命のエピソード(3) 祖父の優しいビンタ

命のエピソード


「そんな卑怯なことだけは、するな」


一生忘れない、ジイちゃんのコトバです。

そのときジイちゃんは、
泣きそうな顔をしていました。



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■No.53 「命のエピソード(3) 祖父の優しいビンタ」
 〜実話を通して、健康を見つめ直す〜
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 ※このメディアでは、
  『実際に永井や患者さんが試して、プラスの成果がハッキリ出たもの』に
   限定した情報のプレゼントを行っています。


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■ 今日のポイント:
 『祖父のビンタ』
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こんにちは、永井@トータルリチューニングです。


けっこうよく、
「先生はどんな理由で、この(治療の)業界に入ったんですか?」
と聞かれます。


その度に、
僕はジイちゃんのことを思い出します。

小学校のころに別れた祖父のこと。


今日はそんな、エピソードです。


● まるで医者のようだった祖父
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祖父は、「許す」ヒトでした。


そこにポツンといるだけで、
周りのヒトたちを安心させるような。

何やら、目に見えない毛布みたいなもんで、
守ってくれているような。


●兵隊さん → 教員 → 教育長 → 専業祖父(笑)

という経歴で、
剛胆に酒を飲んでさわぐことも多かったらしく、

町のほとんどのヒトが、
「ああ、ユウジロウさんとこのお孫さんけ?」
と祖父のことを知っていました。
(富山の小さな町です)


曲がったことが嫌い。

「違うもんは違う!」と言うので、
教育に本気じゃないある権力者と大ゲンカになり、
教育長を引退しました。



● セロテープの土台 de 流血事件
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セロテープ。

今でこそ、プラスチックのパーツで
使ってますよね。

でも昔、ものすげえ重たい土台だったの、
覚えてますか?

もしかしたら、最近の若いヒトは、知らないかも知れない(笑)
・・・と思って、探してみました。

 ⇒こういうやつです。
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100121/1030833/?P=4


うちのはさらにゴツかったから、
3キロぐらいあったのかな、あれ。

僕はよく、ジイちゃんに、
「セロテープ、ひとりで持てるようになったか?」
と言われて、持ち上げる遊びをしていました。

子どもながらに
腕立て伏せをしたり、持ち方を工夫したり・・・

初めて自分で持ち上げられたときは、
走ってジイちゃんの部屋に駆け込んだほどです。
(亀仙人的な話ですね、これ(笑))


あるとき、
うちの兄貴(当時 小学生)が、その
激重セロテープを、落としてしまったことがありました。

しかも、
落ちた先が、ジイちゃんの足の指の上でした・・・。


 「ゴツッ・・・」

っという聞き慣れない、ものすごい音。

皮膚が破れ、溢れでてくる鮮血。

動揺して火がついたように、泣き出す兄。


そこに、
慌ててオカンが走り寄ってきました。


「あんた、何したがけ!!」と。 (←富山弁です)

祖父の状態から、
兄のうっかりによるものだと判断した母は、
状況を知ろうと問いただしました。


ところが祖父は、
「痛い」とか、「あっ」とか「ウッ」とか、
何の音も発さず・・・

それこそマユひとつ動かさず、

「リツコさん、わざとじゃないから、いいんだ」
とだけ言って兄の頭をなでて安心させ・・・

ひとことも叱るようなことなく、
ケガの処置をしていたそうです。

優しい顔のままで。



● コトバがなくても、伝わるもの
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もしかしたら、このときの兄は・・・
『不注意を叱られたほうが楽』だったかもしれない。

でも、コトバで注意されるよりよほど、
「もう二度と、同じ失敗をしない」と強く感じたはずです。


実際に、このところは、
『兄が誰かの足に重いモノを落とした』という話を
聞かなくなりました(笑) 慎重深くもなったのでしょう。

こんなふうに、
口数は多くないのに、背中で語るような・・・
祖父は、そんなヒトでした。



● 不仲な兄弟
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当時、
僕も兄も小学生だったころ。


兄弟仲は、かなり最悪で・・・
トムとジェリーよりケンカが絶えない日々。

ただ、ジェリーと違って僕は、

祖父がことあるごとに
「タカシは、大器晩成型やから、大きくなったら伸びるぞ」
と言っていたぐらい、

「走ってもダメ、投げてもダメ」
という運動オンチでした。勉強も並以下で、
よくコケました。
当時、コケる男はモテませんでした。(←他にも原因はあるでしょうが(笑))


いっぽう兄は、いわゆる天才型で、
運動もスポーツもマユ毛の濃さも、そんなに努力しなくても
町内一、といういけすかない感じの(笑)男でした。
(特に、マユ毛の濃さは、北日本代表レベル)


要は、勝てないんですね。
何しても。


口ゲンカで負け、戦ってもちろん負け、
おかんを交えたケンカ裁判で負け・・・

おもちゃのバットで戦っても白刃取りされ、
ファミコンのゲームでさえ勝てない・・・。


そんな繰り返しの中で、あるとき、
一線を越えてしまったんです。



● やってはいけなかった、復讐
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僕は度重なるイジメ(当時の感覚)や敗戦、
そしてやり返そうとしても、負けが倍になる・・・

という情けないスパイラルに
あまりにハラが立ち、

とうとう
禁断の、『キンけしカット』に至りました。


※キンけし=キン肉マンの消しゴムのような材質の
 フィギュア。当時、アホみたいな人気で、子どもたちが
 大事に集めていた夢の宝物。


兄を攻撃できないなら、
大事にしている所有物をやったれ、という発想です。


暗いにもほどがありますね(笑)

でも当時の僕は、
「それしかない」ぐらいのモヤモヤに支配されていたんでしょう。


兄が外出しているときに、
彼が大切にしている『キンけし』たちを
ハサミで切ってしまいました。

(今思えば、切られたバッファローマンたちに謝りたい・・・)


それを知った兄は、
今まで見たこともない様子で、泣きました。


最初、「ざまぁみろ」と思っていた僕も、
すぐに取り返しのつかないことをした気がしはじめて、
その場でただ、オロオロするばかり・・・


異変に気づいて
その場に来たジイちゃんは、
状況を把握するなり、静かに僕の前に来ました。


「ジイちゃんならこの状況を何とかしてくれる・・・」
と甘えた根性で思って顔をあげた僕は、
ジイちゃんの表情を見て、驚きました。

「なんかいつもと違うな・・・」
ぐらいに思っていたところ、左のほほに、体験したことのない
衝撃が走り、頭が真横に揺れました。

それは、
ものすげえビンタでした。
首から上を根こそぎ、持って行かれるような、一発。

頬があつくなってジワジワし、
頭、グワングワンな感じで・・・

驚いてジイちゃんを見ると、
今まで見たこともないほどの悲しい顔をして、

「そんな卑怯なことだけは、するな」

と、ハッキリと言いました。


僕はハッキリと、
取り返しのつかないことをしてしまったと気づいて、
泣きながら兄に謝りました。

あとからあとから出てくる涙と、
何度も、何度も。

そのとき、不思議なほど、
兄は、僕を責めたりしませんでした。

彼も、ジイちゃんの様子に
感じるものがあったのかもしれない・・・。



● 自分と相手、同時に起こる心の痛み
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これが、祖父が僕に手をあげた、
最初で最後のこと。

この一回だけ、でした。


振り返って、どれだけの想いを
ジイちゃんにさせてしまったのか・・・

どんだけ苦い思いで・・・

今でも、申し訳なく反省することがあります。


他人を殴ると、自分も痛いとよく言いますが
本当にあのときのジイちゃんは、痛そうでした。


でも初めて殴られた僕は、
なぜか、ジイちゃんを怖いとは思わなかった。

ビックリしてまともに思考できないほど
脳が揺れてたけど(笑)、
「ジイちゃんが、全身全霊の本気で何かをしてくれた」
という実感だけを、ヒリヒリと味わっていました。


見捨てられるかもしれない、という恐怖は一瞬ありましたが、
ジイちゃんはそのあと、今まで通り、優しく
接してくれました。



きっと、言葉で言うほど簡単じゃない
「愛のムチ」というのは、ああいうのを
呼ぶんじゃないかと。


今、思うんです。

ああいう祖父のような覚悟で、
ヒトと接することができる人間じゃないと、
治療家になんてなれないな、と。


彼がセロテープ流血の痛みにたえ、
完全に許すことで、兄に伝わったことは大きかったと思います。

彼のあのビンタは、
おそらく、僕が一生抱えることになったかもしれない「歪み」を
調整してくれました。

それは、とても強い優しさで、
メッセージそのものでした。

そして、あのとき、
あの現場じゃないと、きれいには治せない歪みだったと思います。


やっぱり、ジイちゃんは医者のようなヒトだった。
このビンタ以外でも、
そう思い出すことが、たくさんあります。



その後、数年を経て、
この大切な祖父は、大きなものを残して別れていきました。

えらく長くなったので、
その話は、また今度にします。



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■ まとめ と 提案
 〜 あなたの実力・魅力アップのための、具体策 〜
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 ●言葉より、示す態度のほうが強いメッセージを伝えることがある
  (特に子ども相手だと余計に)

 ●卑怯なことは、してはいけない(笑)。本当に。理屈の前に。
 
 ●愛情と覚悟は、本当はセットのものなんでしょうね。
  愛のムチなんて、よほどの想いがないとふるえない。



_____▼ 今日のフルパワー発揮ポイント▼_____

│●コミュニケーションは、言葉よりも、まず覚悟。

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編集後記:
 ■ めでたいです
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僕には兄がいます。

血縁の兄はひとりなんですが、
感覚的には、二人います(笑)


年上のいとこのアンちゃんで、
実の兄より年上の、美容師さんです。

身内がいうのもナンですが、腕がいいのはもちろん、
周りのヒトを大切にする度量がLLサイズで、
ナイスガイです。


最近彼に、元気な男の子が生まれました!!

いやー、
「今回の記事、どんだけ個人的なの?」
って内容ですが、たまにはいいですよね?(笑)


ものすごく不思議で、
生活の隙間隙間でふと思い出しては、
嬉しい気持ちになるんですよね・・・

良かったなぁ・・・と。
こう、ふわ〜〜っと、幸せな気分をもらえるんですね。

そういえば、僕のいとこの中で、
一番最初ですね。お子さんが生まれたのは。

なんですかね、この
鼻垂らし合ってたような頃からの(笑)大事なファミリーに、
子どもができた、という感覚。

なんとも言えない不思議な感覚と、うれしさなんですよね。
いやー、良かったなぁ。


ちなみに、
子どもって、自分で自分の整体をするの、
むちゃくちゃ上手なんですよね。

どんどんその「柔軟さ」を失って
大人になっちゃうんですけどね。

彼の健康を祈りつつ、
両親の健康を祈りつつ。

また多くのことを学ばせてもらえそうです。


なんのせ、
おめでとうございます!!



■追伸:

彼は、地元富山県の黒部市で、美容院をやっています。

「ティーダ」
http://ameblo.jp/hair-resort-teida/

もしあなたが富山在住なら、ぜひ、尋ねてみてください(笑)。
お店もきれいで、えらく気の良い場です。