楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

【楽.229】万病を食べものと生活指導だけで治していた 「千駄ヶ谷の祖母」の話

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「自分で入った部屋だったら、出るのも自由でしょ?
  入口は出口なんだからね。・・・病気だって一緒ですよ」
          (見た目がほぼ菩薩なじいちゃん先生)

 

■ 病気をつくったのは私・・・だから、治せるのも、私。


90%以上の病気の原因は、本人にある。
外的要因であるウィルスなんかでさえ、大丈夫な人もいる。

東洋医学には実際、
「内因なければ外邪なし」ということわざがあります。

「自分の内側が整っていたら、外から何が来ても大丈夫」
という意味です。

つまりは、『生活習慣』ですね。
あとは、それによって作られる『体質』です。

▼ 何をどれぐらい食べるか。飲むか。
▼ いつどれぐらい眠るか。
▼ 呼吸はどうか。
▼ 姿勢はどうか。
▼ ストレス度はどうか。

「自分じゃどうもできない」ところまで行ったら、
助けてもらったらいい。

ただ、根本的には、自分がもとであらゆる病気は生まれ、
自分がもとで、あらゆる病気はおさまっていくんです。

(入院の最大の価値は、薬とかじゃなくて、
 生活習慣の修正ですね)


■ 「千駄ヶ谷の祖母」は、病院と薬を捨てた。


こんな実話がありました。

そのおばあちゃん先生は、病院を早めに引退して、
自分のクリニックを開いていたそうです。

そこで、80歳ぐらいまでずっと、
1時間2万円で、「健康指導」のみをしてた。

「薬は、一切ださない」

そういうポリシーだったようです。
元お医者さんなのに。・・・カッコいいですねぇ。

半年待たないと予約がとれないぐらいの人気で、
普通では治らない病気が次々に改善していたそうです。

さて。

この、不思議なほど
「万病が改善しちゃう健康指導」

どんなすごいことをしてたんでしょうか。


■ ほうじ茶とようかんで高血圧を完治させた


僕にこの話を教えてくれたのは、
昔、高血圧に悩んでいた70代の女性でした。

それも度合いがひどくて、
「薬を飲んでもほとんど効かない」までになっていた。
漢方もダメ、ハリもダメ。

それで、評判を聞きつけて、千駄ヶ谷にいったそうです。

そしたら、1時間のうち55分ぐらいは、
「ず~~~~~~っと診断」をしてる(笑)

▼話をとことん聞いて、
▼目を見て、
▼舌を診て、
▼脈を診て、
▼お腹を診て、
▼また話を聞いて・・・

で、最後の5分で言われた処方が――

「だまされたと思って、毎朝、ようかん食べて
 ほうじ茶を飲みなさい」

――だったそうです。

そんな、アホな(笑)
そんなのに、聞いたことない。

最初はなかなか信じられなかったそうです。

でも、
「2万円も払ったんだし、やってみよう」と思った。
・・・そりゃ、そうですよね(笑)

「2週間だけでも試そう」ってことで、
言われた通り、ようかんをゴッソリ買い込んで、
とりあえず始めたそうです。

そしたら・・・

それこそ、ありえない勢いで、

「4日目ぐらいから、血圧がみるみる下がり始めた」し、

「2週間が過ぎた頃、完全に正常値が続くようになった」
んだそうです。

短期間で、驚異的な結果です。


驚きながらも、その習慣は続けていて、
それからなんと10年以上立っても、
「血圧の問題はそれ以来、1回も出てない」んだそうです。


■ 扉には、鍵がある


「ちなみに、普通じゃないようかんなの、それ?」
と思うかもしれません。

その感覚が、普通ですよね(笑)
僕も、そうたずねました。

でもね、違うんです。
ほうじ茶もようかんも、「その辺で買える普通のやつ」なんです。

というか――

「その辺で買える普通のやつ」で解決できないと、
一般の人は救われない。

――というのが、
そのばあちゃん先生の信念だったそうです。

だから、
糖尿だろうが、ガンだろうが、アトピーだろうが、
提案する内容は、「誰でも普通にできること」
ばかりだったそうです。

・・・すばらしいですね。

そして、「本質」だと思います。

「自分でできること」の中に病気の原因があるんだから、
「自分でできること」の中に、回復の鍵もあるはずなんです。


■ 「鍵探し」にもっとも時間をかける意味


その「鍵」を探すための、55分なんですね(診断が)。

で、鍵自体がものすごく派手だったりはしないんだけど、
「扉」にピッタリ合うものだから・・・

「開いちゃう」わけですね。

いくら節約できたか、わからないほどです。
薬の副作用も完全にゼロなわけですしね。
なんて有り難いことでしょう。


・・・あ、ちなみに、もちろんですけど、
「高血圧にはほうじ茶とようかんが良い」
というわけではありません。

それは「その人の場合」がそうだっただけで、
他の人には当てはまりません。

「扉が違えば」、「鍵穴が違うんだから」、
「使うべき鍵も違ってくる」というわけです。

本当は当たり前なんですけどね。
薬だってそうだろうし、整体などの施術だってそうです。

「カスタマイズ」の発想がないもの、
「診断」をちゃんとしないサービスには、
限界があるんです。


ちなみに、このばあちゃん先生、
「僕もすぐ会ってみたい!」と思ったんですけど、
数年前にすごく惜しまれながら院を閉じて、
亡くなったそうです。超高齢でしたしね。

ただすごくもったいないのは、
「あと継ぎがいない」ことなんですよね~・・・

(まぁ、ちょっとマネできんのでしょう)


■ 自分を知ることの価値

 


今回のエピソードで協調したいのは、
やっぱり、これです。

「鍵」は、ほうじ茶とか、ようかんかも知れんのですよ。

食事にしても、運動にしても、
「色んな正しい」があふれています。

でもきっと、その5割は、
「あなたには合わない鍵」です。

しかも4割は、
「もともと質が悪い鍵」だったりして(笑)

1割ぐらいだけ、
「質がよい上に、あなたに合う鍵」がある。


だから、大切なのは・・・

▼ 誰かの言うことを鵜呑みにはしない
▼ 日々、自分に「より合う」ものを探す
▼ 自分に合う食べ物を探す
▼ 自分に合う飲みもの(お酒も)を探す
▼ 自分に合う健康法を探す
▼ 自分に合う呼吸法を探す(特に大事)

・・・ということなんです。


■「センサーを育てる」という隠された王道



そしてそのために、
『実験グセ』をつけること。

これが一番効いてきます。
(仕事でよくいうPDCAですね)

ちゃんと合うものは、
実行中(摂取中)や、翌朝などに、
「なんとなく良い感じ」があります。

ただ、それは
「探ろう」としないと、感じません。
この「センサー」自体が、重要なんです。

センサーは、使えば使うほど、育ちます。

たとえば、
10年前よりも、「自分に合う人か合わない人か」を
見分ける力が上がったりしていませんか?

「これ以上食べたら、食べ過ぎになるな」
ってわかる力が、上がったりしていませんか?

料理なんてすごくわかりやすくて、
「これぐらいの塩加減が、ちょうどいいな」
という感覚は、誰でも上達していきます。

それらはすべて、「結果に注目してきたから」です。

合わない人には痛い目を見たりするし、
食べ過ぎたら辛かったり太ったりするし、
まずかったらかなり嫌ですから(笑)

センサーは、使えば使うほど、
注目すればするほど、育ちます。
それも、勝手に。


■無限の応用範囲


だから、実験グセをつけること。
試して、結果に注目すること。

どこかに「軽やかさ」を感じるんです。

それは、人によっては頭だし、
胸だったり、お腹だったり、腰な人もいます。

それも、探っておけばいい。
「そこ」にあなたのセンサーがあります。
わかったら、やっぱり、育ちます。
(永井の場合は、胸です)

それがわかってくると、
いいキャベツ、いいシャンプー、いいサプリ、
いい運動、いい本、いい化粧品、いい選択肢・・・

選べるようになってきます。

口に含んだり、手で触れたり、
そのことをイメージしたときに、
センサーが感じるのが、「軽やかさ」なのか、
「重さ」なのか。

実はこれ、
「直感の育て方」の奥義みたいなもんです。

実験結果ももちろん役立ちますが、
センサー育成は、さらに大きな報酬をもたらします。

「千駄ヶ谷の祖母」は、きっと、そういう力が
とてもとても強い人だったんでしょう。

そして本当は、人間みんなに、備わってるはずの力なんです。
遠い昔、食べていいもの・悪いものの区別って、
死活問題だったでしょうからね。
(初めて見るキノコを食べるかどうかとか(笑))


ぜひ、お試し下さい。
探してみて下さい。

それは、時代がどんなに変わっても関係ない、
つよいつよい判断の指針になっていきますからね。


ではでは、くれぐれも、お大事に!
「自分用の鍵」と、「鍵探し力」。どっちも、強い武器です。