「胃下垂を治さないと、そりゃあ、痩せないよ?」
(名もなき賢人)
■「この1年ぐらい、ウィダー・イン・ゼリーばかり食べてました」
・・・どう思います、これ?
おばあちゃんとかでもなく、まだ20代の言葉なんですよ。
もちろん、歯だってきれいに生えそろってます。
かなりハードですよね。
おいしいもん、いっぱいある国なのに・・・。
いや、もちろん、
「ウィダー・イン・ゼリーを愛してやまないから」
だったらいいんですけどね。
もちろん、そうじゃあない。
「それ以外だと、お腹を壊すから」なんです。
なぜか?
それは、「胃下垂だったから」です。
でも、「胃下垂」という診断も出なかったし、
「胃下垂用のケア」も受けてこなかった。
だから、1年ぐらいも、
ウィダー・イン・ゼリーが主食だったわけです(涙)
■お腹が「ぽっこり」してきてませんか?
これがね、他人事じゃないんです。
うちに来るお客さんの・・・どれぐらいかな、
3人に1人ぐらいは、「胃下垂」です。
男もですよ?
で、ほとんどの場合、「自覚がありません」。
ただ、
「なんか痩せなくなってきたんです」とか、
「体重は増えてないのに、お腹がやたら出るんです」とか、
「ちょっとしたことで、すぐ胃がもたれるようになっちゃって」
・・・なんてことをおっしゃる。
つまりは、「かくれ胃下垂」。
自分でも自覚なんてできないんです。
なぜかというと、一番大きいのは、
「胃下垂って痩せるもんでしょ?」という常識ですね。
これ、間違いです。
そうとは全然、限りません。
胃下垂でむしろ太っている人、たくさんいます。
・・・というか、その方が多いぐらいなんです。
■「体重は増えてないのに、お腹が出てきた」の真相
脂肪がついたなら、体重は増えます。
重いですから。
だから「ぽっこりお腹」の本質は、脂肪ではありません。
(放置すると、本当に脂肪がつきはじめますが)
「腹筋が弱ってきたからぽっこりする」
というのも、一部しか当たっていません。
腹筋が弱ったらぽっこりするのは、
「何かが落ちてきたから」ですよね。
中身が必ずあるんです。
脂肪はもともと「筋肉の外側」にあるものだから、
そんなに極端には落ちてこないんです。
もともと落ちてると言ってもいい。
じゃあ何が落ちてきてるのか?
というと、「内臓」なんです。
一番有名なのは「胃」、つまり「胃下垂」ですが、
肝臓だって小腸だって、下垂します。落ちてくる。
それこそ内臓は、
「筋肉で支えられ、ぶら下がっている」ので、
筋力が低下したときに、「もっとも落ちやすいもの」
とも言えるんです。
■腹筋をきたえたら、本当にお腹が凹むのか?
はい、となると、これですね。
ぽっこりお腹をどうにかしたい場合に、一番最初に
思いつくのは、「腹筋を鍛えること」でしょう。
ただ、これがなかなか難しい。
▼ 単純な腹筋運動 (腹直筋、腹斜筋など)
▼ 体幹トレーニング (主に大腰筋)
▼ ドローイン (主に腹横筋)
など、どれを試しても、効果ははっきりとは出ないことが多い。
(この中では、ドローインが一番良いです)
なぜか?
それは、
「そもそもの原因である内臓下垂が治ってないから」です。
内臓を働かせているのも、筋肉です。
ただ、腹筋群は「下から支えるもの」でしかない。
内臓をダイレクトに動かしてくれているのは、
内臓についている筋肉、「内臓筋」です。
で、内臓を引きあげてくれているのは、横隔膜です(これも筋肉)。
つまり、腹筋は「サブ」でしかない。
これが、大切な『盲点』ですね。
■疲労 = 重み = 「循環不良」を整えるのが先!
つまり、
『内臓筋』と『横隔膜』が元気になればいい。
腹筋は、「元気であればさらにいい(けど、二次的)」
ということです。
で、内臓筋や横隔膜がなぜそもそも弱るかというと、
「循環不良」なんです。血行が悪い。
様々なところで書いてますが、「プチ貧血」なんですね。
「ある特定の場所に血が足りない」から、
「その周りの筋肉が寝ちゃう」という現象。
それが一番起きやすいのが、お腹なんです。
なぜなら、「もともと混雑してて渋滞しやすいから」。
他の場所と違って、骨で区分けもされてないし、
具はたっぷりあるし、膜もたっぷりあるし、
水分の移動も多いし、化学反応がたくさんある分、
ゴミは出る出る。
まぁ~~悪条件がそろってるんです。
詰まる、詰まる。
だから、プチ貧血 → 筋力低下 → 下垂
という流れになるわけです。
■今すぐできる「ぽっこりお腹」対策!
まとめましょう。
▼ 「ぽっこりお腹」の原因の大半は「内臓の下垂」
▼ だから、普通の筋トレでは解消しない
▼ ポイントは、『横隔膜』と『内臓筋』
▼ これらは巡りの改善で元気にするのが一番
・・・というわけで、
じわじわ効いてくるセルフケアを、最後にお伝えします。
「ハラミリセット(呼吸力、リラックス、内臓力、余裕など)」
ぜひ、試して見て下さい。
呼吸にもいいから、基礎代謝も改善しますしね。
少しずつ、内臓が上がっていきます。
■そのあと、彼女は・・・
最初に紹介した、
ウィダー・イン・ゼリーばっかり1年ぐらい食べてた彼女。
うちに初めて来院してから3ヶ月後。
「3年ぶりに串カツ食べたいってふと思って、
なんとなく自身があって食べてみたら、全然大丈夫でした!」
って、メールをくれました。
あれは嬉しかった・・・。
よりによって「串カツ」って、ジャンプし過ぎですけどね。
心配になるわ!(笑)
ほんとに、僕も2週間だけ経験があるんですけど、
「まともに食べられない辛さ」って、かなりものなんですよね。
「また、普通に食べられるようになった」ときの
幸せ感たるや、ちょっと説明できないぐらいですもん。
長く、おいしく食べ続けるためにも。
おなか・・・ぜひ、大事にしましょう。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
本格的な「おなかゴリ上げ」、開発してみます。