「症状がちっとも改善しないなら、やり方と言うよりは、
ポイント自体がズレてることが多いよね」
(変わり種のロジカル整体師)
■ 現代人は、明らかに「座りすぎ」
もし神様がいるなら、こう感じているでしょう。
「いやいや、俺が人間を設計したとき、
こんなに座ってばっかりになるって思ってなかったし」
・・・神様ともあろう人が、
こんな言い訳がましいかどうかは別として(笑)
実際、人の体は、
「計算外の使われ方」をしています。
なにせ、「筋肉のポンプ」を使わないと、
生きるために絶対に必要な血液やリンパを回せないんですから。
座ってパソコンしている姿なんてもう「動物のおもかげ」が
ほとんどないですけど、僕らの本質はやっぱり、動物なんです。
動いこそ、死なずに、生きていける。
■ 1日中、僕らを支えてくれている「お尻」
「計算外に座りすぎ」な現代の生活。
そこで一番犠牲になっているのが、「お尻」なんです。
ず~~~~~~~~~~ぅ~~~っと、
「つぶされている」から。
僕らだって、1日8時間、下手をすると12時間とか
圧迫され続けたら、嫌ですよね?
当たり前過ぎますけどね(笑)
▼ 重さがそもそも負担になる・・・だけでなく、
▼ ポンプが止められるので血流やリンパをまわせない
▼ ゴミがどんどん溜まっていく
▼ その上、多くの人が運動不足なので、毎日積み重なる
という具合に、お尻へのダメージはたまっていきます。
男性も女性も、
「最近、なんだかお尻が大きくなってきたな・・・」
と思ったら、かなり疲れがたまっています。
「ヤバい、それどころか垂れてきてる」
という人は、要注意です。
腰痛の原因になるのはもちろん、全身の血行にまで
心配な影響が出てしまいます。
(全身の血流を左右する『中殿筋』という筋肉が、
お尻にあるため)
■ お尻がなぜ腰痛の原因になる?
これが大事なポイントで、
お尻が硬くなると、「骨盤が固まる」んです。
骨盤が動けないということは、骨盤のすぐお隣さんである
腰椎(=腰の骨)も動きにくいということ。
また、骨盤まわりの血流がつまってしまうので、
疲れやゴミがどんどんたまってしまいます。
これが「重だるさ」の元になる。
また、お尻が固まるということは、
「骨盤のうしろが縮む」ということなので、
骨盤が後ろに引っ張られて傾く(後傾)するんです。
これが「腰のバネ(=疲れ予防力)」を止めてしまい、
ますます腰は仕事のしにくい状態に。
そうなると、「腰がいまいち伸びない、動かない」から、
ちょっとした動きで筋肉が捻挫したり、切れたりするわけです。
(=ギックリ腰)
だから、「腰ばかりもんでも」良くならないんですね。
■ 重だるい腰痛、座骨神経痛を改善する方法
はい。ここまでできっと、
「意外なお尻の重要性」が伝わってきたのではないでしょうか。
そういえば、スケートの元オリンピック代表の清水選手も
「腰痛の原因はお尻にある!」ってさかんに主張してましたね。
というわけで今回も、セルフケアのやり方は、
動画でご説明します。
前後の解説やテストもなかなか面白いところですが、
実行法については、4:15ぐらいからお伝えしています。
(忙しい人は、そこからチェックするといいと思います)
●気持ちいい腰痛ケア(2)「お尻のゆさぶレッチ」
(腰痛、座骨神経痛、骨盤、生理痛、梨状筋、血流、仙骨、むくみに◎)
お尻のケアは割と盲点になりやすいので、
「予想以上に気持ちいいし、効きますね!」って人が多いです。
ぜひお試しください。
ちなみにこれと関連しているのが、
少し前に紹介した・・・
●気持ちいい腰痛ケア(1)「膝下ぶらんこ」
(腰痛、骨盤、生理痛、インナーマッスル、背骨、体幹に◎)
これですね。
あともう1つアップする予定ですが、
これら3種の神技(じんぎ)で、ほとんどの腰痛は
ケアできてしまいます。
■ こんなにあるの!? お尻ケアのメリット
さて、最後に、メリットをまとめておきましょう。
お尻のケアで改善が期待できるのは・・・
▼ 腰痛
▼ 座骨神経痛(お尻にある梨状筋がポイント)
▼ 骨盤のゆがみや痛み(仙骨痛)
▼ 脚のだるさ、むくみ、冷え
▼ 全身の血流
▼ お尻の硬さ、サイズ、たるみ
▼ 生殖器系の問題(男女ともに)
▼ 背中のハリ(背筋とのつながりが深いため)
▼ 歩行の安定、運動時の安定
▼ やる気、集中力
・・・といったところが代表です。
学生時代をふくめて、
「ず~~~っと僕らを縁の下で支え続けてくれた」お尻。
感謝の念をこめつつ、ケアしてあげましょう。
見返りはとっても大きいですけえ。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
原因って、現場にないことが本当に多いですね。