楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

【楽.239】え……それだけで? 平均30%しか出てない実力を、ガツンと90%まで発揮するたった1つの発想法

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「同時に2つ3つのことができるのって、
  聖徳太子とかの話でしょ? 凡人には向かないんだよ」
             (むちゃくちゃ売れる営業マン)

 

■ うまくいかない、つまらない……は、才能やスキルの問題ではない



うまくいかないこと。
つまらないこと。
 
そりゃあ、たくさんあると思います。

避けられるものは、避けちゃっていいと思いますが、
「避けられない or 結果を出さなきゃいけないもの」について。

実は、「本腰が入っているかどうか」が、
つまらないかどうかをわけ、
結果をわける最大の要因なことが多い。

たとえば……

うまくいかない内容でも、毎回というわけではない。
うまくいっていたことも(過去)あったりする。

つまらない内容も、毎回というわけではない。
面白かったことも(過去)あったりする。

何が違ったか。

それが、
「本腰が入っていたかどうか」なんです。


鬼ごっこでもトランプでもスポーツでも仕事でも、
「本腰」であれば、面白いし、結果もはるかに出やすい。

でも「腰が引けてたり」、「腰かけ」だと、
全然面白くならないし、結果なんてもちろん出にくい。

これは、スキルとか能力の問題じゃないんですね。


■ 2:6:2の法則(パレートの法則)



この法則をご存じでしょうか?

集団はこの比率に分かれる、というものです。

▼トップの2割は、主体的に動いて結果を出すエリートグループ。
▼中間の6割は、指示を待って動く、普通グループ。
▼ボトムの2割は、指示をされようが動かないグループ。

わかりやすいのは、アリンコですね。
働きアリ2割と、普通アリ6割だけでなく、
実は「サボるアリ」が2割いるんです。

で、トップの2割がものすごい活躍して、
全体の80%もの結果を出すという。

営業マンとかでもそうなんです。
トップの2割が、全体の80%の売上を出しちゃう。
そうつまり、人間でも同じことになる。


ここで、
「え?じゃあ、トップ2割だけ残せばいいじゃん」
なんて考える人がいるんです。

そして、
「ほほー、じゃあ、ボトム2割だけ残したら、最悪だね(笑)」
なんてことも想像してみたり。

……で、実際、どうなるか?

これが興味深いことに、
「どっちにしても、やはり2:6:2に分かれる」んです。

エリートの中でも、
超エリート、普通エリート、エリート落ちこぼれに。
ボトムの中でも、
働くようになる2割、普通の2割、やっぱりダメな2割に分かれる。

これ、面白いですよね~……


この法則からわかる大切なことは、何でしょうか?

僕が一番感じるのは、
「もともと優秀だった人も、上がりも下がりもする」し、
「もともとダメだった人も、上がりも下がりもする」ということ。

才能やスキルの差ではないんです。
だって、元々同じぐらいだった人が、自然とまた
分かれちゃうわけだから。


「そしたら、何が決め手になるの?」


……その答えは、ジブリの中にあります。


■ ジブリが繰り返し訴えている「結果を出す最大条件」とは?




ここで思い出してください。
ジブリを。
ジブリの名作たちを。

僕が特に好きなのは、

▼「天空の城 ラピュタ」
▼「もののけ姫」
▼「千と千尋の神隠し」

なわけですが……

この中でも特に、
ラピュタの主人公のパズーや、
千と千尋の主人公の千尋は、
「もともと特別な能力をもったキャラクターじゃない」んです。

ところが、物語の中で大きな成長をとげ、
最終的には「他の誰にもなし得なかった結果」を出す。
しかも決まって、「周りが助けたくなる存在」にもなる。

なぜでしょうか?
その理由をジブリは、どう描いているでしょうか?

答えは1つじゃないでしょう。

でも、僕に一番強く伝わってくるのが、
「意志の力」なんです。
「覚悟」と言ってもいい。


「シータを何が何でも守る」
「ハクを何が何でも守る」
という強い意志、覚悟。

これがものすごい強いエンジンとして、
「成長」と「応援」を呼び込む。

これが決定的だと思えるんです。


そしてそれが、
2:6:2に分かれる集団の中で、
「トップ2割」に行くための、最大条件なんです。

そこにある「本当はわずかなのに圧倒的な差」、
「違いをつくる違い」は、
「意志の力の差」……

「本腰が入ってるかどうか」の差なんです。


■ 「制限」をかけることで、意志の力を集約する



では、どうしたら本腰が入るのか?
有効なのは、意外なことに「制限」なんです。

「自分にはその道しかなかっただけです」という理由で
圧倒的なプロになる人がたくさんいます。
(スポーツ選手、登山家、小説家、芸術家、整体師もろもろ)

幸か不幸かは断言できませんが、
彼ら・彼女らには、避けがたい「制限」があったんです。


……こう書くと、何かを犠牲にしているような
感じがつきまといますが、心配いりません。

「選んでもいない制限」は犠牲をともないますが、
「自分で選んだ制限」は嫌な犠牲などなく、
明るいものです。

それは『集約』と呼ぶべきもので、
集中よりもずっと強いんです。


わかりやすく言えば、
「自分のパワーを絞り込む」というイメージ。

たとえば、
具体的な「使える制限」のサンプルとしては――
(何かに「本腰を入れたい」ときに……)

【短期的なもの】

▼ 実行時間/期限を決める
 (20分以内に終わらせると決めてタイマーするとか)

▼ 他のものをすべて遠ざける
 (テレビを切る、スマホは遠ざける、など)

▼ 作業する場所をめっちゃ片付ける
  もしくは余計なものがない場所にいく(カフェなど)

【長期でずっと効くもの】

▼ 時間割を決めてしまう
  (毎週火曜は企画の日、木曜は原稿を書く日など)

▼ 目標を絞る(本音で心から積極的になれる3~5つぐらいに)

▼ いらないもの、使ってないものを捨てる


こんな感じです。
どれも「本腰」を助けてくれるアクションです。


意志の力が「強い」とか「弱い」とか言いますが、
本当は「意志の力の総量」はきっと、
そんなに変わらないんです。個人差は大したことない。

ただ、
「大事なことにググっと絞って使えている人」と、
「色んなものに散らかってしまっている人」とがいるだけなんです。

「集約できているか」です。

そのために、絞っていくんです。
的を絞るから、力を「集める」ことができるんです。

そのとき、脳はとんでもない力を発揮します。

偉業を成し遂げた人のほとんどは、
「絞り込んだ人」です。
集まった力で「一点突破」した人なんです。

「一点に絞ったから突破できた」んです。
錐(キリ)のように。

だから、
本腰を入れて戦い続ける姿勢のことを
「貫く(つらぬく)」と呼ぶんでしょうね。


集約しましょう。
貫きましょう。

そのほうが、楽しいから。
そのほうが、うまくいくから。


ではでは、くれぐれも、お大事に!
昔のファミコンで面白いのが多かったのも、
「制限」のおかげだったのかなぁ。