「すべてのこりは、力みから始まる」
(生理学の達人)
■ なぜ、こるのか?痛むのか?(こりと痛みの原理)
力むから、こる。
こっているところには、力みがある。
意外と知られていない法則です。
そもそも、こっているところがどうなっているかというと、
筋肉がこわばっているんです。
きっと、感覚的にもわかりますよね。
じゃあ、どうしてこわばっているのか?
別の場所は柔らかいのに。
それは、乾いているからなんです。
血流やリンパが足りなくて、潤い不足だから。
乾いたゴムのようになってしまう。
それが、痛みの理由なんです。
割と大事なことなので、3つの痛みを知っておきましょう。
1つ目。
乾いたゴム状態だと酸欠なんです。
酸素を運んでくれるはずの血流・リンパが滞ってるから。
これがだるい痛みの原因。
たくさん走った後にだるいのと、同じこと。
酸欠って、いやーな感じの、だる重い痛さです。
もう一つは、炎症。
血流・リンパが滞ると、ゴミが出せない。
でもゴミがゴミのまま体内にあると、ジャマだし有害。
だから「熱で処理しよう」とするんです。
それが炎症になる。
こっちはジンジンするはっきりした痛みです。
転んで傷作ったときのような。
最後に3つ目。炎症のひどいのが、ケガです。
乾いたゴムって、切れやすいでしょう?
同じことで、乾いた筋肉って、切れやすいし伸びやすいから、
ギックリ腰や寝違いにすごくなりやすい。要は、捻挫や肉離れ。
それはもうハッキリとしたケガだから、強い炎症が起きます。
消毒しないといけないからね。
つまり3つとも、
もとは「乾き」から来ている。
そして、順番としては、
1)力むから硬くなり
2)やがてこり(=滞り)となり
3)乾いてしまう
という流れです。
だから、1、つまり始まりである「力み」を減らすことが、
こりにも痛みにも有効なわけです。
ひいては、病気予防にさえ効果的です。
でも、力みなんて、無意識のものですよね?
どうやったら、抜けるんでしょうか?
■ 力みを抜くには、一度力むこと(こりの根本解決方法)
一度しゃがめば、高く飛べる。
「反動」がつくから。
これと同じ原理を利用します。
一度あえて力めば、深く脱力することができます。
たとえば、
「まぁまぁ、肩の力を抜きなよ」
って言われたって、抜き方、よくわからないことありませんか?
そう、普通はそんなこと、
「やり方がわからん」のです。
でも、
「両肩を一度高く上げてから、ストンと下ろしてみて」
って言われたら、誰でもできるんです。
そしてそれは、立派な脱力なんです。
これが「反動を利用する」ということ。
この原理を使ったら、
力みを克服していけるんです。
ひいては、こりも痛みも減っていく。
潤いのあるボディに戻れるわけです。
■ 効率的なリラックス法
全身で力んでから、フッと力を抜く。
要は、そういうことです。
それだけでもやれる人は大勢いるでしょう。
実際、自律神経失調症に有効とされる
「筋弛緩法」というリラックス法は、これを元にしています。
ぼくが用意したのは、アレンジ版。
もっと効果が高く、心地よさも強いものです。
また、どうせだから、背骨や骨盤などの骨格も整う効果を
プラスしてみました。
「生きてるって感じがします……」
という感想が出たこともあるほど、
普段ない気持ち良さなので、ぜひお試し下さい。
「●究極のリラックス法」
(脱力、緊張、呼吸)
寝る前にやるのが、特に有効ですよー!
ちなみに次の本は、
全身の力みが勝手に消える本、です。
どうしてそんなことができるのか?
それは「脳から力みを消すから」です。
不思議でしょ?(笑)
でもこれ、めちゃくちゃカラダにいいんです。
もうすぐ正式な発売日も決まりそうなので、
ぜひぜひ、お楽しみに。
めちゃくちゃ費用対効果が高い一冊になると思います。
……というわけで今回は、
「こりと痛みの根っこを溶かす方法」
というテーマで、お送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
要はメリハリを自分から味わっていく、ということです。