「昼も夜も大事なんだよ。
四季があるから面白いんだ」
(風流の達人)
最高を求めるのは、たまにでいいんです。
最近、つよく思うようになりました。
常にすごく高い状態でいるのも、バランスが悪い。
「落ち着き」がない。
昼は明るい。
夜は暗い。
それぞれ、役割がある。
どっちがいいでもない。
ぼくらにも、昼があって、夜があって、いい。
そのサイクルが大事です。
今、本の執筆が、仕上げなんです。
4月についに出る予定なんですけど、
今回、目次だけでも、4回は書き直してます。
編集さんが超敏腕の女性で、
すごくやさしいんですけど、鋭いんです。
1言ったら10気づくようなことを言ってくれる。
その都度「ハッ!」として、全体を直したくなる。
一瞬で「マゾ・モード」にされるんです。
※「マゾ・モード」の効用については、こちらの記事へ↓
……で、ガガッと調べるんです。
超売れた本と、ぼくが超好きな本から2冊ずつぐらい、
「これは別格!」と思うやつを選んで、
カリカリカリ書き込みながら、読み込んでいく。
すると、目次には流れがあるんだと見えて来ます。
たとえば、
各章の1個目の見出しは、その章全体のテーマに興味が
いくような「問い」を含んでいるとか。
各章の最後の見出しは、そのテーマの「答え」が提示されているとか。
じゃあ、その間に挟まれた見出しには何が?
っていうと、実例だったり、根拠になる理論だったり。
すべて、役割がある。
大切なこと。
全部派手でもイマイチなんです。
地味だけどすごく重要な項目もある。
あとで気持ちよく高く飛ぶために、
ググーッとしゃがんでいるようなパートもある。
あ、それで氣が付きましたけど、
そもそも「パート」って「部分」という意味で
使うことが多いけど、本来「役割」を表す言葉ですね。
起承転結。
これも、四季みたいなもんです。
▼起が春、何かが芽吹いて始まる季節。
▼承が夏、全体が盛り上がり、花が咲く季節。
▼転が秋、疲れや衰え、問題など、色が変わる季節。
▼結が冬、すべてが落ち着き、新しい種を宿した白に戻る季節。
そういうストーリーが、
よくできた本の目次には、しっかり編み込まれてる。
上がったり下がったりしてこそ、よい。
調子がいいときには、よいときなりの過ごし方があるように、
調子が悪いときは、悪いときなりの過ごし方があるんですよね。
それを強く思いました。
最高でなくていい。
最適のほうがいい。
今は、力を出すとき?
それとも、力をためるとき?
「最高」に「なろう」とつい考えがちだけど、
「最適」で「いよう」とするほうが、よほどいいんじゃないか。
スポーツ選手、たとえばサッカーのネイマールは、
不調なときに何をすべきかを、よくわかってる感じがします。
調子がいいときだけやれることなんて、やろうとしていない。
不調でもできるベストをやろうとしている。
「そのときの最適」を選んでいる。
だから、いつも80点以上の結果を出せる。
そんな氣がするんです。
自分がわかっていて、
焦らずに無理をせずに周りを見渡せたら、
「最適」が何か、つかめる。
「最高」を目指しちゃうと、どうしても力みが出るんですよね。
最適のほうが、健康的です。
ケガも事故も少ない。
きっと、出てくる結果も、よりよいものです。
あなたに「次の無理」を強いないものになるはず。
今は、力を出すとき?
それとも、力をためるとき?
今日のあなたにとっての、最適は?
人にとってどうとかでなく、
あなたにとって最適の方法は?
それは、最高を求めちゃってる?
それとも、ちゃんと最適を見極めてる?
シンプルだけど、
覚えておきたい気づきでした。