楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「ねぇ、私、何を喜んだらいいの?」 と彼女は言った

f:id:cookyourself111:20170624063737j:plain



「たとえば血圧が98ってだけ言われても、え……標準値は?って思うだろ?
   喜びって基準のつくり方でいくらでも変えられるんだよ」

     (腕もいいし深いことは言うけど、ドヤ顔が目立つ先輩)

 

■ 「うれしい」は増やしたいし、方法もある


継続は力なり。

……わかってるけど、続かないもののほうが多いです。
ぼくだってそう。

でも、
よく探してみると「実は続いてた習慣」もあるはず。
1個でも2個でも、ありませんか?

きっとそこには「うれしさ」があったはず。
これがポイントだと思うんです。

苦行は続きません。

成果も気持ち良さもないことを続けられるなんて、
普通の人じゃないです。
もうちょっとMの領域です。あ、しかもMだったら、
「気持ち良さ」がありますね(笑)


だからやっぱり「うれしさ」は必要だし、増やしたい。
積極的になれるから、続けやすいだけじゃなく、
成果や効果だって出やすくなります。


「でも世の中、そんなに都合よく
 うれしいものばっかりじゃないですよ?」

という疑問があるかも知れません。
そう、それも自然です。

ただ「うれしさ」って、こっちの「設定」次第で
大きくできるんです。

そのコツを知るために、
何がダメで、何がいいのか、ちょっと見ていきましょう。


■ 脚の長さが揃ったからって、どうだったいうの?


まずは、ダメな例から。

これ、実は整体の現場でよくある「はてな」なんです。
患者さんが口に出してくれるかどうかは、別なんですけどね。

「どうして脚の長さが揃ってたら、いいの?」
「それは何でわかるの?」

思ったこと、ありませんか?
この疑問にちゃんと応えられてないと、意味がわからんのです。

整体師側には、

●脚の長さが揃ってる
→骨盤が整っている
→全体の体調がよくなる

という理屈があります。

でも、それが患者さんにはわからないことが多い。


「いやいや、ちゃんと説明してますよ!」

というセラピストは言います。
でもね、実際、足りないみたい。


説明しても「わかりにくい」と意味がないし、
説明がたとえわかっても「実感がない」と、
やっぱり意味がないんです。
「揃いましたよ」なんて言われても、
先生が嘘ついてるかも知れないですもんね。


「ねぇ、私、何を喜んだらいいの?」

これ、すごく大切なセリフです。
ぼくの友人が昔、整体の後にボソッともらしてました(笑)


つまり、
「わかりやすさ」と「実感」があってはじめて、
うれしさって、生まれるんです。

「価値が高いからうれしい」とはならない。
……というところが、とても大切だと思うんです。



■ 「黒い綿棒」は、本当にビビりました。


これ、知ってます?

売れすぎたらしくて、今や100円ショップでもパクられて、
売られています。黒い綿棒。

これこそまさに、
「わかりやすい」し「実感がある」んです。

「ええぇ? こんなに耳クソとれたの!?」
という。
あれ、はじめて使ったときは、ショックとともに感動します。
すごい「いい仕事した感」がありますから(笑)


仕組みをかんたんに言えば……

白い綿棒では、耳クソが少し隠れるんですね。
色がちょっと似てるから。保護色みたいにね。

逆に綿棒が黒いと、耳クソが浮き上がって見えるぐらい、
めちゃくちゃクリアに見えるんです。
デカめのものはもちろん、細かいものまで
ビッッッッッッシリ見える。

もちろん「実は同じ量しか取れてない」です。
それが事実です。
つまり本来の価値は、まったく変わっていない。

でも、「目に見えるかどうか」が違う。
わかりやすさと、実感が違う。

「よし!」っていううれしさがある。

こっちが「よい例」ですね。

 「実感」を大きくすると、
ぼくらの「うれしい」は増えるんです。

そしたら、続けやすくなる。
またやりたくなる。派手だからクチコミも起きる。

この差は、圧倒的なんです。
だから、バカ売れした。

このおいしい仕組み、どうやったら
自分に応用できるでしょう?


■ やるといいことは、たった2つ。


「基準」をつくることと、
チェックして「よし」と言うこと

これだけです。

「基準」というと大げさですが、
「ゆるプチ目標」と呼びましょう。
そう、かなりゆるくて小さくていいんです。

たとえば、
1日に30秒だけ、前屈のストレッチをする。

……ぐらいでいいんです。

これぐらいだったら、けっこう簡単じゃないでしょうか。

最初って「余裕でできる」ぐらいから
始めたらいいんです。
で、「余裕でできる」ことだとしても、できたら
「よし」って言うんです。

ぼくはノートに日付を書いてその下に「○」をつけてます。
そしたら「余裕でできる」ことだから、
基本的には「○」がたくさん並びます。

大人だけど、これが、うれしい(笑)
新しいことを始めてるんだから、余裕の範囲だとしても、
ホメられてOKなことなんです。

というか「無理なく余裕の範囲で始めること」って
すごく大事だから、むしろすごい順調です。

「○」じゃない日があったっていい。
もともとやってなかったことなんだから、
やらなくたって、ただのゼロです。
マイナスじゃない。
だから「△」もいらないし、まして「×」でもない。
ただ空欄でいい。
そこ、自分を責めるところじゃないですからね。


そう、大事なのは「小さな成功体験」です。
それがあるから、自信とモチベーションが「育つ」。
「○」がたくさん書いてあったら、
そりゃあ、積み重ねが「見える」わけですから。

これが「黒い綿棒効果」です(笑)


で、1~2週間ぐらいやってみて、
自信とモチベーション育っってきたら、
そのあとで「ゆるプチ目標」も育てたらいい。
それもあくまで、少しだけ。
急いじゃ、ダメ。

1日に30秒だけ、前屈のストレッチをする。
→ 1日に1分にする。とか、または
→前屈のストレッチに深呼吸3回セットもつける、とか。

それぐらいで十分。

ウサギとカメのお話を思い出しましょう。
ド天才以外はみんなカメなんだから(笑)
ゆっくりやったらいい。
その「ゆっくり感」自体が健全だから。
そもそも急ぎ過ぎてみんな、体をおかしくしてるんだから。

でも、1~2週間で少しずつ改善してたら、
3ヶ月後にはけっこうすごいことになってます。

もちろん、何もしてなかったころとは
雲泥の差です。

それでいい。
それが、いい。


だから、たった今、仮に設定してみましょう。
今、やってみたいことについて。

「余裕で達成できる ゆるプチ目標」を1つだけ。
コツは、毎日チェックできるものにすることです。
それで一気に継続力が上がるから。

それこそ、
「1日に30秒だけ健康法をやる」でもいい。
「1日に1ページだけ本を読む」でもいい。
「1日に1行だけブログを書く」でもいい。
「1日1回はやるべき書類のデータを開く」でもいい。

いいんです、そこからで。

それで、
ノートでもエクセルでもいいけど、
日付書いて「○」をつけて下さい。
で、できたときは「よし!」って言うんです。

で、できなくても、もはやその
ノートやエクセルを開いただけでも「よし!」でいい。
「俺、ちゃんとやる気はある」つってね(笑)


自分にいいサイクルがついていきますから。

セルフイメージとか、潜在意識とか、言霊とか、
いろいろ自信をつける方法ってあるけれど、
「実」が少しでも伴うと、
まったく違ったスピードで色んなものがよくなります。


「ねぇ、私、何を喜んだらいいの?」

って、すごく象徴的なセリフです。

今回は整体を受けたあとの言葉として紹介しました。
でも、もしかしたら、
人生とか仕事、人間関係なんていう
深いテーマについてだって、同じ迷いを感じてるかも知れない。

それ、自分で決めたらいいんです。
というか、自分で決めたほうが、ずっといいんです。
「自分で理由を決められる」ことが「自由」なんだから。

「私はまず、これを喜ぶことにしよう」って。

そうやって少しずつ、
自分の命の舵取りを上手になっていったらいい。
すごくすごく、いいこといっぱいあると思うんです。

ぼくはそうやって
自分をちょこちょこ助けてきたし、
それが、とても大きかったから。

ぜひお試し下さい。



……というわけで今回は、
「喜びのものさしは、自分でつくったら超楽しいよ」
というテーマで、お送りしました。

ではでは、くれぐれもお大事に!
朝窓を開けただけで「○」つけてた時期もあったなぁ(笑)

※セラピストさんは「わかりやすくて」「実感できる」
 チェックテストをつくることがコツです。