楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

永遠に枯れない「やりがい」の見つけ方

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「寄り道より楽しい道なんて、そんなに多くねえぞ」
            (生き方上手のじいさん)
         

 



何の得にもならない。
役にも立たない。
それでも、続けられる作業って、ありますか?

それが今回の主題です。

ぼくには「好きで飽きない作業」がいくつかあります。
それを淡々としていることが、
「すごく楽しい」というほど派手じゃないけれど、夢中になる。
静かに、幸せになる。

「作業興奮」ですね。

やってるうちにやる気がわいて没頭して……
氣が付いたら、けっこうな仕上がりになってる。

よくある例は、掃除。
やるまではおっくうだけど、
いったん手をつけたら夢中になって
ピカピカにしたくなったりする。

たしかな手応えと充実感が残る。


ぼくはこの「作業興奮」が、
「永遠に枯れないやりがい」だと思うんです。


夢や目標は、素晴らしい。
でも、叶え切ったら、色褪せてしまう。
「また次」が必要になる。
または、あまりに近づかなくて、重りになることだって、ある。

だから実は、そればかりを
「生きがい」や「やりがい」にしてしまうと、
燃え尽きがやってくるんです。

ぼくは何度かそれを、経験しました。

「あれ、終わっちゃったな……
 なんか達成してみると、さみしさとか
 むなしさもあるんだな」

とか、

「あれを目指してやっては来たけど、
 ぜんぜん近づかなくて、息が切れちゃったな。
 あんまり考えたくもなくなってきた」

とかってね。


でも、たとえばぼくの「作業興奮」である、
「やわらかくする作業が好き」というツボ。

これは、永遠なんです。
色褪せることがない。

ぼくが小さな頃からすごく好きなもの。

● チャーハン作るのが好き(やわらかく混ぜる)
● ストレッチが好き(やわらかくする)
● ツボをゆるめるのが好き( 〃 )
● 難しいことをわかりやすくするのが好き( 〃 )

氣が付いたら、
ずっとこれをやってるんです。

そこに重なる「途中の点」として、
仕事があったり、趣味があったりしてる。

でもやっていることはずっと同じ。
「やわらかくしてる」

それは終わりのない楽しみで、
ぼくはどうも、そういう男なんです。

楽しくない仕事があったら、
「まず、やわらかくしてみるか」ってことから始めたら、
もう「やりがい」が自動で湧いてくる。

わかりやすく整理したり、
自分がやりやすいステップに噛み砕いたり。
そうやって「やわらかくしてから始める」と、
自分になじんだやりがいが自然についてくるわけです。


便利でしょう?


もちろん、他の作業興奮も、
これから見つかるかも知れない。


きっと、誰の中にでも、あるんです。

ヒントは多分、
「流行り廃りがなく、なんとなく好きなこと」です。


子どものころ、何に夢中になってました?

他の人は面白くもないだろうけど、自分だけが面白いことって、ある?

どの作業をしているときは、時間がたつのが早い?

今、割と退屈せずやれていることに共通する要素は?


……そういう中で、きっと見つかります。
日々、少しずつ探してみるといいんじゃないかな。


何より、
「これがどうも根っから好きみたい」
という自覚は、大きな力になります。

大人になってから、そんな発見、
珍しくないですか?

でもきっと、子どもたち以上に、大切なんです。
「何が好きなの?」ってこと。


探さないと見つからないけれど、
探すと意外と見つかるもんです。


充実のツボ。

ぜひ、探してみて下さい。


というわけで今回は、
「淡々とした喜びほど心強いものはない」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
ぼくの「順調な仕事」はすべて、作業興奮に接続してるなぁ。

■ 編集後記


かの有名な村上春樹さん。
「文章を推敲するのがめちゃくちゃ好き」
なんですって。

文章を削ったり、整えたり、濃くしたり。

それが楽しくて、文章やってるようなもんだって。

……ちょっとわかる氣がします。
客観的にみると、変態的だけどね(笑)

ぼくも、自分の本の原稿を直すの、
すごく楽しかったんです。

どっかでずっと考えてました。
「もっとやわらかくできないか」って。


子どもみたいな動機ですけどね。

たぶん、それだから枯れないし、
強いんだと思うんです。