楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

『感動ピラフ』と、希望のツボ。

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ほぼ30年。
この味に再会するのに、かかりました。

うまい……。

 

「お披露目したくなるような味だね!」と、隣で
奥さんが言っています。
そうだろう、そうだろうさ!
 
ぼくは、30年前の記憶にやっと追いついたことで、
もうなんか、ボーッとしとりました。
懐かしすぎて、なんかこう……「うま切ない」。
 
えぴピラフ。

地元、富山県の右はし、朝日町。
評判だった名店「グリル松」の看板メニュー……

……だと思っていたのは、ぼくだけだったんでしょうか。
ある日、メニューから消えたんです(笑)
先代が突然お店を去ったことも、影響したのかも知れません。

めっちゃくちゃ、うまかったんです。
ハンバーグもステーキもピザも美味しいお店でした。
でも、ピラフが2位を15馬身ぐらい離して、
ダントツ1位でした。
こればっかり食べてた。

この「失われた味」を探すこと、そう、30年です。

ご存じの方、いますかね?
いらしたら、15秒で親友になれる予感があるんですけど(笑)、
おいしいピラフってね、探すの、超難しいんですよ。

もちろん、「ピラフ」つってね、
検索すれば、どっちゃり出ては来ますよ。
ただ、その半分以上は「味の素の冷凍ピラフをチンしたやつ」なんです。
で、残りの半分のうちの半分は、
「味の素をチンしたやつに、具を少し足したやつ」(笑)
つまり、ちゃんとしたピラフは、最初っから25%以下しかない。

ここがチャーハンとえらい違いでね。
「看板メニューがチャーハンの店!」は、あるんです。
でもね、ほぼ聞いたことねえ!って思いませんか、
「看板メニューがピラフの店」って……。

ようやく、この前、
駒澤大学のカフェで、1つだけ見つけたんですよ。
(@バワリーキッチン)
かなりおいしいし、グリル松の味に近いピラフ。
38℃の炎天下をバイクで飛ばした甲斐がありました(笑)

いやー、きっかけは、あいつでしたね。

「あ、これこれ、そうか、トマトのうまみだ!」って。
記憶がそれで蘇って、モチベーションが再燃して、
自分でまた作り直そう!と。

それで今までよりずっとずっとおいしいものが、できた。

レシピのポイントを書き残します。
誰も求めていない可能性もありますが(笑)

具は、
にんにく
えび
ピーマン
たまねぎ
しいたけ
トマト

味付けは、

こしょう(白)
バター
白ワイン
コンソメ

そして・・・

ステーキソースなんです。
これが超大事。

シーフードの香りと旨みに、
なんか知らねども、
牛肉のダシが異常にマッチするんです。
味の奥行きが、もう奥行き過ぎて、迷子寸前。


思い出の味を100としたら、
このレシピで、82ぐらいまで、辿り着いたところです。

30年前の味の記憶をここまで辿れたことが、
すごくうれしかった。
あと18、時間がかかってもいいから、埋めたい。


あまり他にない、息の長い楽しみです。
でね、こういう「自分にとってだけ特別な探しもの」って、
悪くないな、と思ったんです。
超絶個人的趣味というか。
人生のメインでは決してないけれど、
豊かな伏流とかというか、地下水になりえるんじゃないか。

ほんとは趣味なんて、
「人に言うようなものじゃない」もののほうが、
味わい深くて、その人の芯をつよく豊かにするんじゃないかな。

履歴書の趣味の欄に書かないですもんね。
「思い出のピラフ探し」なんて(笑)

でも、この趣味は、
ぼくを多くのカフェに連れていってくれたし、
派生してオムライスやチャーハンの腕前を上げてくれたし、
食べ歩くついでに色んな町を知ったし、
「ゆるく探し続けるという遊び」の面白さを教えてくれました。
あきらめないでいると、いいことあるなぁ、とも思いましたしね。

また新しく、
「自分の心が喜ぶツボ」を見つけました。

たまたまピラフだったから、
写真も出せたし、
人にも言えましたが、
表だっては言えないものでも、いいと思うんです。
こういう楽しみって、ひどくコスパがいいなぁ。


ひょっとしてあなたにも、
のんびり探し続けること自体がほんのり楽しいような
探しものが、あったりしますか?

昔あったのを、思い出したり、しましたか?


ぼくも、他には何を、探してみようかな。


ではでは、くれぐれも、お大事に!
探しものがあるのって、希望の別名かも知れないね。