「何より怖いのは、気づいてない冷えですよ。
……まぁ、ほとんどの人に、あるんですけどね」
(漢方の達人)
ためしにね、「へそのすぐ下」に、
手を当ててみてくれませんか? 直肌で、です。
5秒もかかりませんから。ね?(笑)
はい。
そしたら、自分の手を、温かく感じませんか?
逆に、手からみたお腹は、冷たくないですか?
そう、それが「冷え」です。
多くの人が自覚していないから、
「隠れ冷え」とぼくは呼んでいます。
※以前、↓の記事で「おなかに手を当ててチェック(胃腸編)」を
オススメしましたが、今回はそのディープ・バージョン(腎臓編)です。
この「隠れ冷え」……放っておいたら、どうなるか?
内臓機能がどんどん落ちていきます。
▼だるくなる
↓
▼ぽっこりお腹になってくる
↓
▼腰まで「隠れ冷え」になってくる
↓
▼腰が「重だるく」なる(腎臓の機能低下)
↓
▼便秘や下痢などの症状が出てくる(大腸の機能低下)
↓
▼寝起きが重たくなってくる(自律神経の機能低下)
↓
▼気力・やる気が落ちてくる(腎臓の機能低下・深め)
……という流れに。
今、ちなみに、どこまで行ってますか?
つい心配になったんです。
むっちゃくちゃ、多いから。
手で腰を触ってみたら、どうでしょう?
腰の冷たさも、感じませんか?
特に、手をだらんと下ろしたとき、肘がある辺りの
高さの腰が、腎臓に近いエリアです。
ここが冷たくなっていると、隠れ冷えもかなり進んでいます。
要注意ですよー!
……そう。
今回の大切なメッセージは、2つあるんです。
1)夏の心身のだるさは、冷えからくるよ
2)冷えといっても、男女共通だし、よく「隠れてる」よ!
ということ。
だから、この「冷え」を放置して、
「なんだか腰痛がひどいんだよなぁ……」って
マッサージやストレッチをくり返しても、
なかなか改善せんわけです。
「原因が別だから」ね。
腰痛を感じない人もいるんですが、
いずれにせよ、おなかや腰の「隠れ冷え」を自覚できた人は、
すぐに対処しましょう。
なぜって、そのままだと、
むくむ、太りやすい、だるい、お通じの問題、
冬に風邪を引きやすい、顔色や表情が冴えない……
なんて、もったいないこと、連発しますから。
とはいっても、対処は、簡単です。
1)基本、湯船に入るようにする
2)時間があるときは「温タオル」をする
1はそのままですね。
湯船は内臓をダイレクトに温めてくれるし、
自律神経も「ホッ!」とするので、ダブル効果です。
それこそね、夏だというのに、
「あ~~~、温かくて気持ちいいわー!」って、
湯船でなるんじゃないかな?
もし「そうそう!」だとしたら、
だいぶん冷えてた、ってことですからね。
2の温タオル。時間のあるときには、ぜひ。
これもできれば「直肌」でやりましょう。
さっきお伝えした、
●へそのすぐ下あたり
●腕を下ろしたときに肘がくるあたりの高さの腰
のポイントに当ててあげるといい。
「一部だけ」特別扱いして温めてあげるのは、
「全体」を温めるより、効くんです。
ぼくらだってそうでしょう?
「みんなよくやったよ!」って言われるより、
「永井はほんと、よくやってくれた!」って
個別にホメられたほうが、温かいし、伝わります。
だから、湯船より効果が大きい!というわけです。
こんな夏だからね。
寒暖差がやばすぎます。
老若男女の腎臓が、悲鳴を上げてる。
「なんて仕事が多いんだ! 俺たちにゃ夏休みもねえだよ!(T-T)」
ってね。
漢方でも腎臓は「先天の氣」。
生まれ持ったエネルギーが宿るところです。
このケアは寿命を左右するレベルで大事なので、
今回、「隠れ冷え」を見つけた人は、
ぜひ腎臓、大切にしてあげて下さい。
健康に長生きするための秘訣ですからね。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
やばいほど大事なものって、いつも見えにくいよね。
■追伸
冷えがすごく強くて驚いた人や、温タオルなどをしても
冷たさがなかなか解消できない人も出てくると思います。
その場合はおそらく、腎臓ケアが、健康の要になる人ですから、
ケアのコツをまとめた↓の記事を見てみて下さい。
ツボとか、腎臓によい食べものとかね、きっと役に立つと思います。
どっかに保存しといてねー!