「言われた通り筋トレやめたら、腰痛が出なくなりました
先日あったケース。・・・これ、意外なことに、珍しくも
なんで、そんなことが起きるの?
自然な疑問ですよね。
答えは、「筋トレが筋肉を硬くするから」なんです。
■「硬い筋肉は、血行をとめる」
これは、小っちゃい頃、水道のホースを踏んづけて水を止
・・・アレですね。血管をしめつけるから、詰まっちゃう
もう1つ。
■「硬い筋肉は、姿勢を固定する」
良い姿勢うんぬんの前に、「固まってること」がダメなん
硬い筋肉は、骨をギュ~~~~って引っ張るので、固定し
固まる → 巡らない → ゴミがたまる → 機能が落ちる → 問題でる。
負の連鎖に入っちゃう。
実際、筋トレをはじめてから健康度があがったお客さんを
僕は診たことがありません(例外は数名のセミプロのみ)
マッチョなプロのスポーツ選手、痛みだらけですしね。
超分かりやすい例が、赤ちゃんです。
疑いようもなく大人より健康な彼らは――
▼ 筋肉がやわらかくて、フカフカしてるし、
▼ 姿勢は固定するどころか、いつも細かく動いてる
▼ そしてもちろん、「筋トレはしません」
でも、健康なんです。痛みがない。
筋肉(量)なんてなくても。
筋トレしなくても。
赤ちゃんにダンベル、あげないですもんね(笑)
■そしたら、筋トレの価値や、良い使い方って?
筋トレ全体を否定はしません。
「見た目をカッコよくしたい」なら、問題ない。
でも、「痛みを改善したい」なら、筋トレではない。
下手をすると、もっと痛くなる。
「健康になりたい」なら、筋トレ(固める系)と
同じぐらいの量のストレッチ(ゆるめる系)が必要です。
なぜなら、そうしないと「筋質」が落ちるから。
焼肉でも、カタいままのスジばった肉、まずいですよね。
水分が足りないし、ストレスがかかって、質が落ちてる。
ああなっちゃうわけです、筋トレばかりしてると。
そうなった場所は、カピカピの「乾いたゴム状態」だから
捻挫とか肉離れ・・・つまり、ギックリ腰や、
寝ちがいになりやすい。
いい肉って、油っぽくなくても、やわらかい。
あれ、水分なんです。なかが、潤ってる。
これが、疲れもケガも予防する、質のよさです。
■『ポンプ』、『サイクル』が、健康に効くーの原則です
じゃあどうしたら?
・・・という対策は、「ポンプさせることです」。
ウォーキングでもいい。
「伸びる」と「縮む」がリズムよく
くり返される運動をすることです。
筋トレは「縮める」ばかり。
ストレッチは「伸びる」ばかり。
ポンプと呼んだのは、「伸び縮み」のこと。
筋肉はそもそも、パワーを出すことも大事だけど、
伸び縮みのポンプで「血を巡らせること」がメインなんで
重いもん持てなくても困らないことが多いけど、
血が止まったら、死んじゃいますからね。
■もともと、ほんとは、強い。
昔、とあるオシャレ侍が、
「虎がなぜ強いかわかるか?
・・・もともと強いからよ」
と言ったそうです。
意味わからんようでいて・・・(笑)
でも、マジで、そういうことですね。
実際、「やわらかい押し方」をすれば、
ヒョロい僕でも、プロボクサーにかんたんに押し勝てまし
相手がレスラーでも、サッカー選手でも、同じでした。
いちばん大切なのは、
不自然なもんを増やそうとするんじゃなくて、
もともと与えられている素材の「活用度を上げる」ことで
どっちかに行きすぎることでも、
どっちも選ばないことでもなく、
その両方を、「サイクルとして回す」ことです。
(そのサイクルの代表が、ポンプ)
そしたら、
「人間だって、もともとは強いんやで」という状態に、
戻っていけるんですけどねー。