楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

【楽.224】痛みを何とかしたいなら・・・筋トレの9割は、逆効果!

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「言われた通り筋トレやめたら、腰痛が出なくなりました
先日あったケース。・・・これ、意外なことに、珍しくもないんです。
 
なんで、そんなことが起きるの?

 

自然な疑問ですよね。
 
答えは、「筋トレが筋肉を硬くするから」なんです。
 

■「硬い筋肉は、血行をとめる」


これは、小っちゃい頃、水道のホースを踏んづけて水を止めたりした
・・・アレですね。血管をしめつけるから、詰まっちゃう
 
もう1つ。
 

■「硬い筋肉は、姿勢を固定する」


良い姿勢うんぬんの前に、「固まってること」がダメなんです。
硬い筋肉は、骨をギュ~~~~って引っ張るので、固定しちゃう。
 
固まる → 巡らない → ゴミがたまる → 機能が落ちる → 問題でる。
負の連鎖に入っちゃう。
 
実際、筋トレをはじめてから健康度があがったお客さんを
僕は診たことがありません(例外は数名のセミプロのみ)
マッチョなプロのスポーツ選手、痛みだらけですしね。
  
 
超分かりやすい例が、赤ちゃんです。
 
疑いようもなく大人より健康な彼らは――
 
▼ 筋肉がやわらかくて、フカフカしてるし、
▼ 姿勢は固定するどころか、いつも細かく動いてる
▼ そしてもちろん、「筋トレはしません」
 
でも、健康なんです。痛みがない。
筋肉(量)なんてなくても。
筋トレしなくても。
 
赤ちゃんにダンベル、あげないですもんね(笑)
 
 

■そしたら、筋トレの価値や、良い使い方って?


筋トレ全体を否定はしません。
「見た目をカッコよくしたい」なら、問題ない。
 
でも、「痛みを改善したい」なら、筋トレではない。
下手をすると、もっと痛くなる。
 
「健康になりたい」なら、筋トレ(固める系)と
同じぐらいの量のストレッチ(ゆるめる系)が必要です。
なぜなら、そうしないと「筋質」が落ちるから。
 
焼肉でも、カタいままのスジばった肉、まずいですよね。
水分が足りないし、ストレスがかかって、質が落ちてる。
ああなっちゃうわけです、筋トレばかりしてると。
  
そうなった場所は、カピカピの「乾いたゴム状態」だから
捻挫とか肉離れ・・・つまり、ギックリ腰や、
寝ちがいになりやすい。
 
いい肉って、油っぽくなくても、やわらかい。
あれ、水分なんです。なかが、潤ってる。
これが、疲れもケガも予防する、質のよさです。
 

■『ポンプ』、『サイクル』が、健康に効くーの原則です


じゃあどうしたら?
・・・という対策は、「ポンプさせることです」。
 
ウォーキングでもいい。
「伸びる」と「縮む」がリズムよく
くり返される運動をすることです。
 
筋トレは「縮める」ばかり。
ストレッチは「伸びる」ばかり。
ポンプと呼んだのは、「伸び縮み」のこと。
 
筋肉はそもそも、パワーを出すことも大事だけど、
伸び縮みのポンプで「血を巡らせること」がメインなんです。
 
重いもん持てなくても困らないことが多いけど、
血が止まったら、死んじゃいますからね。
 

■もともと、ほんとは、強い。


昔、とあるオシャレ侍が、
 
「虎がなぜ強いかわかるか?
   ・・・もともと強いからよ」
 
と言ったそうです。
意味わからんようでいて・・・(笑)
でも、マジで、そういうことですね。
 
実際、「やわらかい押し方」をすれば、
ヒョロい僕でも、プロボクサーにかんたんに押し勝てました。
相手がレスラーでも、サッカー選手でも、同じでした。
  
いちばん大切なのは、
不自然なもんを増やそうとするんじゃなくて、
もともと与えられている素材の「活用度を上げる」ことです。
 
どっちかに行きすぎることでも、
どっちも選ばないことでもなく、
その両方を、「サイクルとして回す」ことです。
(そのサイクルの代表が、ポンプ)
 
そしたら、
「人間だって、もともとは強いんやで」という状態に、
戻っていけるんですけどねー。