楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

【楽.231】「3年ぶりの串カツに涙・・・」~2人に1人が「隠れ胃下垂」(男も含む)~

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「胃下垂を治さないと、そりゃあ、痩せないよ?」
                 (名もなき賢人)

■「この1年ぐらい、ウィダー・イン・ゼリーばかり食べてました」


・・・どう思います、これ?

おばあちゃんとかでもなく、まだ20代の言葉なんですよ。
もちろん、歯だってきれいに生えそろってます。

 



かなりハードですよね。
おいしいもん、いっぱいある国なのに・・・。

いや、もちろん、
「ウィダー・イン・ゼリーを愛してやまないから」
だったらいいんですけどね。

もちろん、そうじゃあない。
「それ以外だと、お腹を壊すから」なんです。


なぜか?

それは、「胃下垂だったから」です。

でも、「胃下垂」という診断も出なかったし、
「胃下垂用のケア」も受けてこなかった。

だから、1年ぐらいも、
ウィダー・イン・ゼリーが主食だったわけです(涙)


■お腹が「ぽっこり」してきてませんか?



これがね、他人事じゃないんです。

うちに来るお客さんの・・・どれぐらいかな、
3人に1人ぐらいは、「胃下垂」です。

男もですよ?

で、ほとんどの場合、「自覚がありません」。

ただ、
「なんか痩せなくなってきたんです」とか、
「体重は増えてないのに、お腹がやたら出るんです」とか、
「ちょっとしたことで、すぐ胃がもたれるようになっちゃって」

・・・なんてことをおっしゃる。

つまりは、「かくれ胃下垂」。
自分でも自覚なんてできないんです。

なぜかというと、一番大きいのは、
「胃下垂って痩せるもんでしょ?」という常識ですね。

これ、間違いです。
そうとは全然、限りません。

胃下垂でむしろ太っている人、たくさんいます。
・・・というか、その方が多いぐらいなんです。


■「体重は増えてないのに、お腹が出てきた」の真相



脂肪がついたなら、体重は増えます。
重いですから。

だから「ぽっこりお腹」の本質は、脂肪ではありません。
(放置すると、本当に脂肪がつきはじめますが)

「腹筋が弱ってきたからぽっこりする」
というのも、一部しか当たっていません。

腹筋が弱ったらぽっこりするのは、
「何かが落ちてきたから」ですよね。
中身が必ずあるんです。

脂肪はもともと「筋肉の外側」にあるものだから、
そんなに極端には落ちてこないんです。
もともと落ちてると言ってもいい。

じゃあ何が落ちてきてるのか?
というと、「内臓」なんです。

一番有名なのは「胃」、つまり「胃下垂」ですが、
肝臓だって小腸だって、下垂します。落ちてくる。

それこそ内臓は、
「筋肉で支えられ、ぶら下がっている」ので、
筋力が低下したときに、「もっとも落ちやすいもの」
とも言えるんです。


■腹筋をきたえたら、本当にお腹が凹むのか?



はい、となると、これですね。

ぽっこりお腹をどうにかしたい場合に、一番最初に
思いつくのは、「腹筋を鍛えること」でしょう。

ただ、これがなかなか難しい。

▼ 単純な腹筋運動 (腹直筋、腹斜筋など)
▼ 体幹トレーニング (主に大腰筋)
▼ ドローイン (主に腹横筋)

など、どれを試しても、効果ははっきりとは出ないことが多い。
(この中では、ドローインが一番良いです)

なぜか?

それは、
「そもそもの原因である内臓下垂が治ってないから」です。

内臓を働かせているのも、筋肉です。
ただ、腹筋群は「下から支えるもの」でしかない。

内臓をダイレクトに動かしてくれているのは、
内臓についている筋肉、「内臓筋」です。
で、内臓を引きあげてくれているのは、横隔膜です(これも筋肉)。

つまり、腹筋は「サブ」でしかない。

これが、大切な『盲点』ですね。


■疲労 = 重み = 「循環不良」を整えるのが先!



つまり、
『内臓筋』と『横隔膜』が元気になればいい。
腹筋は、「元気であればさらにいい(けど、二次的)」
ということです。

で、内臓筋や横隔膜がなぜそもそも弱るかというと、
「循環不良」なんです。血行が悪い。

様々なところで書いてますが、「プチ貧血」なんですね。

「ある特定の場所に血が足りない」から、
「その周りの筋肉が寝ちゃう」という現象。

それが一番起きやすいのが、お腹なんです。
なぜなら、「もともと混雑してて渋滞しやすいから」。

他の場所と違って、骨で区分けもされてないし、
具はたっぷりあるし、膜もたっぷりあるし、
水分の移動も多いし、化学反応がたくさんある分、
ゴミは出る出る。

まぁ~~悪条件がそろってるんです。
詰まる、詰まる。

だから、プチ貧血 → 筋力低下 → 下垂
という流れになるわけです。


■今すぐできる「ぽっこりお腹」対策!




まとめましょう。

▼ 「ぽっこりお腹」の原因の大半は「内臓の下垂」
▼ だから、普通の筋トレでは解消しない
▼ ポイントは、『横隔膜』と『内臓筋』
▼ これらは巡りの改善で元気にするのが一番

・・・というわけで、
じわじわ効いてくるセルフケアを、最後にお伝えします。

「ハラミリセット(呼吸力、リラックス、内臓力、余裕など)」




ぜひ、試して見て下さい。
呼吸にもいいから、基礎代謝も改善しますしね。
少しずつ、内臓が上がっていきます。


■そのあと、彼女は・・・



最初に紹介した、
ウィダー・イン・ゼリーばっかり1年ぐらい食べてた彼女。

うちに初めて来院してから3ヶ月後。

「3年ぶりに串カツ食べたいってふと思って、
  なんとなく自身があって食べてみたら、全然大丈夫でした!」

って、メールをくれました。
あれは嬉しかった・・・。

よりによって「串カツ」って、ジャンプし過ぎですけどね。
心配になるわ!(笑)


ほんとに、僕も2週間だけ経験があるんですけど、
「まともに食べられない辛さ」って、かなりものなんですよね。

「また、普通に食べられるようになった」ときの
幸せ感たるや、ちょっと説明できないぐらいですもん。


長く、おいしく食べ続けるためにも。
おなか・・・ぜひ、大事にしましょう。


ではでは、くれぐれも、お大事に!
本格的な「おなかゴリ上げ」、開発してみます。