楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

【楽.238】自分の「本音」と仲直りするだけで、不幸感が消えていく

f:id:cookyourself111:20160624105313j:plain


「ファミレスのメニューでそんなに悩むってことは、
  自分の声をいつもスルーしちゃってるってことだよ」
                (とある姐御)

 

■ 「こんなの私じゃない」という不幸感



幸せになりたい。
幸せでいたい。

そんな大げさじゃなくても、
「いい時間を過ごしたい」

……そういうときに、確実な方法があります。
それは「不幸感をなくすこと」


不幸とまではいかなくても、あるんです「違和感」が。
「なんとなく不満」とか、
「しっくりこない」とか、
「これじゃない感」とか……

そういった『不幸感』の奥には、
「こんなの自分じゃない」という強烈な不満が
隠れていることが多いんです。

この影響力が、ものすごく強い。

湿気が大好きなコケ類を、
からっからに乾燥した砂漠に植えたら、
かわいそうでしょ?

それぐらい、かわいそうなんです。
「こんなの私じゃない」という状況って。

色んなもんが、枯れちゃうぐらい。


■ 本音を「やっかいなもの」扱いしていないか?



どうして、
「こんなの自分じゃない」という状態になっちゃうか。

それは、
「本音を封じ込めてしまうから」です。

「本音をすべて言えばいい」というのは、極端で生きづらい。
でも、「本音なんか言うもんじゃない」というのは、
実はそれ以上に生きづらいんです。

なぜなら、エネルギーの元が枯れちゃうから。


『本音』って、すごいんです。
さすが日本語のセンスって思いますけど、
『根っこにある気持ち』を『音』で表してるんですね。

ほんとうの音色。
核となる音楽です。

それが活かされているのが「体のリズム」、
「体調が良い」ということ。

だから、本音を封じてしまうというのは、
命の元になっている音源を止めちゃうことなんです。
(村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を思い出します……)

だから、本音を「やっかい者扱い」してはいけない。

パワーの元なんです。僕らの大事な一部分……どころか、
核となる中心部なんです。

でも、「かといって、そのまま出すと和が乱れる」
という感覚も、自然なものです。
そうなんですよね。


そこで。

思い出して欲しいのは、
「二択しかないのはウソである理論」です。

本音出す? or 出さない?

しか選択肢がない!……なんてことはない。
そんなもん、ウソなわけです。

本音をそのまま出しはしないけど、封じ込めるでもなく、
「自分だけはちゃんと注目してあげる」という
第三の選択肢があるんです。

そして「出せる分を、うまく小出しにする」。
これが「いい時間を過ごす」ためのコツなんです。


こう聞いて、
思い浮かぶ人がいませんか?

自然なスタンスで、嘘くさくなく、
周りから好かれている人って、そんな感じじゃないですか?

僕が思う、この「本音のマネジメント」が
超絶に上手な日本代表が……

マツコ・デラックスです。


■ 「聞いてもらえるだけ」でも、やさしい




マツコの発言に
「本音を感じる」という人は多いんじゃないかなー

でも、だからといって
「ただの我がまま」には見えないはず。

それは彼女が、
「本音をただ出す」でもなく、
「本音を隠してしまう」でもなく、
「上手に小出しにする」からです。

それがすごく魅力的で、好感のもとになっている。

「ウソがなくて身近な感じ」
「ちゃんとこっちに届く言葉」


ただ、もちろんですけど、
あそこまで上手にできなくてもいいんです。

大切なことは、
「本音を上手に出してくれる人」に対して、
周りが感じる好感度は、超ド級にすごい、ということ。

そして、そうやって「本音が出せる」ということが、
「本人を生きやすくする」という事実です。


よく「話を聞いてもらえただけで、楽になったよ」
ということがあります。

解決するでもなく、アドバイスが欲しいでもなく、
「聞いてもらえたこと自体」で、救われることがある。

それは「あなたの本音」も、思ってることなんです。

あなたの本音はなにも、
「あたいをありのまま外に出して!」とは言ってないんです。
かといって全く出さないと、「なかったことにしないで」って
苦しんじゃう。

「ただ聞いて欲しいだけ」

「あぁ、本音としては、こんな風に感じてるんだな……」
ってだけでいい。

「これを思い知らせてやりたい!」でも
「こんなことを思っちゃいけない、言えない!」でもなく、
「あぁ、そっか」でいいんです。

「あぁ、そっか」が、いいんです。まずは。

それだけで実は、
僕らの奥の奥にあるエネルギーは、
ちゃんと沸きあがってくるから。


■ 「なんとなく」の『第1感』に耳を澄ませる




本音は「なんとなく」のほうにある。

考えた末に見えてくるんじゃなくて、
『第一感』にあるんです。

それを「そっと大事にする」だけでいい。

それだけを信じるでもなく、
それを封じ込めるでもなく、
「あぁ、そっか」でいいんです。


「ねぇ、素でいったら、どう感じてんの?」


それがスタートです。

企画も戦略も駆け引きも態度も言葉も、
そのあと。
「本音の確認」のあと。

自分の奥に「よし、わかったよ」って言ってから、
色んな先のことを考えたらいい。


このステップを踏むだけで、ずいぶん消えるんです。
不幸感が。
「こんなの私じゃない感」が。


「私は無視されているわけではない」から。


それが、
「自分の本音と仲直りする」ということ。
「自分のエネルギー源と接続する」ということ。

本音を「どう上手に出すか」は、
あとからスキルとしていくらでもついてきます。
(これも機会があれば書きますが)

まずは、
自分の根っこと、接続しなおしましょう。

自己肯定感も、
自信も、
ブレない軸も、
自分探しも……

こういう「超身近」なところから始まるんです。
こういう「超身近」なところからしか、
始まらないんです。



ではでは、くれぐれも、お大事に!
現代人が苦手なことって、少しできるだけで、すごい武器になります。