「いいかどうかより、合うかどうかでしょ。
何でもそうだよ。食べものだってそうでしょ?」
(AI並にロジカルな経営者)
■ 合わないドライバーは、ネジを壊す
これ、多くの人に体験があるんじゃないでしょうか。
ネジにぴったりあうドライバーがなくて、
ネジは+(プラス)なのに、ドライバーは-(マイナス)のやつを
使ったり、
ネジの+(プラス)の溝よりも少し小さいドライバーを
使っちゃったりして……
ネジの溝が「へにょん」って曲がっちゃう、アレです。
あの悲劇です。
「ネジがバカになった」って言い方をしますが、
バカはぼくのほうですよね(笑)
一度あそこまで壊れちゃうと、
「ちゃんと合うドライバー」を持ってきたって、
溝に刺さらないから、もう回せないんですよね。
取り返しがつかない。
慌てん坊で無謀で面倒くさがりだったので、
中学のころ、大事なおもちゃを台無しに
したことがあります……
この「合う」か「合わないか」が、
実はめちゃく大事なのが、健康分野なんです。
■ あなたに合う食べ物があるように
食べものの合う・合わないはわかりやすいですよね。
豚肉がいいって人もいるし、
いや鶏肉だ!って人もいる。
卵がすごく体にいいって人もいれば、
極端な話、アレルギーで到底ムリって人もいる。
どっちが正しい?
――はい、どっちも正しいんです。
正解なんてなくて、ひとりひとりに最適解が
あるだけだから。
あなたに合うものであれば、そこそこの品質でも効きます。
でも、あなたに合わないものだったら、最高級品でもマイナスです。
健康分野って、そんなものなんです。
合わないものを無理に通しちゃったら、
「ネジがバカになった」みたいに、取り戻せなくなることもある。
だから、
マッサージだろうと整体だろうとストレッチだろうと
鍼(はり)だろうと呼吸法だろうとヨガだろうと筋トレだろうと
食餌療法だろうとダイエットだろうと朝の過ごし方だろうと
風呂の入り方だろうと睡眠法だろうと寝具だろうと……
あなたに合ったものを、選んでください。
誰かがいいって言ったからとか高いものだからとかでなく。
それが何より大切なんです。
品質よりも大切なんだから、よっぽどでしょ?
■ どうやって自分に合う「本物」を見分けたらいいか?
大切なのはこの視点と、具体策ですね。
ポイントは3つです。
1)難しいものや心地よくないものはNG
2)コストがストレスになるものはNG
3)禁止や制限が厳しすぎるものはNG
それぞれ、説明しますね。
1)難しいものや心地よくないものはNG
この理由は「リラックスできないから」です。
リラックスできていないと、効かないです。
その健康法がどれだけ優秀でも、効かない。
おなか空いていないときには食べたくない。
そんなときに食べても栄養は吸収できない。
それと同じです。
リラックスできるものであることは、
最重要条件です。
2)コストがストレスになるものはNG
時間やお金がかかり過ぎるのが代表ですね。
通う場所が遠いのも、一ヶ月の料金が高いのも、
ストレスになりえます。
それはどこかでやっぱり、バランスを失います。
効果も実際、出にくいのです。ストレスの分、期待が
過剰になり、期待が強い分、構えてしまうからです。
やはり、リラックスを妨げます。
ちなみに、数字の問題ではありません。
片道2時間でも月に3万円でも、
「それが全然ストレスじゃない」人もいます。
↑の1もそうですが、個人差があります。
個人差があって当たり前でもあります。
3)禁止や制限が厳しすぎるものはNG
本物って、そんなにケチじゃありません。
今まで「うちに通っているうちは、他の治療は受けないで下さい」
といった先生の中に、一流の人は一人もいませんでした。
もちろん、どうしても制限したほうがいいものだってあります。
でもその場合も、極端にではなく、徐々に減らすとか、
代わりのものを考えるとか、理由をきちんと説明するとか、
「やさしくする方法」は無限にあるのです。
厳しすぎる制限や禁止のウラには、
自信のなさ、執着、操作主義が隠れていることが
とても多いのです。
そういう人は――というより、そういう状態にある人が
一流の結果を出すことは難しい。
さて、3つの基準を紹介してきましたが、
いかがでしょうか?
まとめてしまえば、
「シンプルで心地よく、続けるのにストレスがなく、
禁止や制限がゆるいものが良い!」ということです。
あなたが今愛用している健康法は、どうですか?
そして、あなたがこれから新しい健康法を採用するかどうか
迷ったとき、ぜひこの記事を活用してください。
(病院選びでも、健康食品選びでも、何でも共通です)
じゃんけんみたいなものでね。
あなたの症状がグーなら、
やっぱりパーの対応がいいんですよね。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
ひとことでいえば「とにかくやさしい」ということです。