「お前さぁ、あったりまえだけど、
食べたもんが血肉になるのは、胃腸のおかげなんだぞ?」
(アメリカ整体の天才)
胃腸のお悩みの、セルフケア。
疲れやすさ、気力、貧血、婦人科系 にまで、大きなプラスです。
胃腸によい食べものは?
胃腸って、どうして弱るの?
どれくぐらい弱ってる?
ホントは、どうしてたらいい?
よく効くツボは? など、
すぐ使えるコツ × 体質改善(東洋医学)の知恵で、いたわってあげましょう。
- ■ あなたは大丈夫? 胃腸系(すい臓も)の症状・疲れチェック
- ■ どんなはたらき? 胃腸系の役割 & ケアのメリット
- ■ 胃腸はなぜ疲れちゃう? → 守る方法(原因と予防的ケア)
- ■ かんたん手軽!胃腸によい食べもの
- ■ 基本:自分で胃腸を整えるセルフケア方法とは?
- ■ 編集後記
■ あなたは大丈夫? 胃腸系(すい臓も)の症状・疲れチェック
1)10大 症状系:
□ 疲れやすくなった or 寝ても疲れが抜けない
□ 背中が張る、重い、辛い
□ お腹が張る、すぐ胃がもたれる or 重たくなる
□ 朝からだるい(特に首が重い)
□ 食欲に波がある(食べ過ぎ or 食欲がないことがちょくちょく)
□ 貧血 or フラつき・立ちくらみがある
□ 寒がりである(服を着込んでも中から寒い感じ)
□ 生理痛、生理不順、婦人科系の悩みがある
□ 口が渇きやすい or 唾液が多い、口臭がつよい
□ 鼻詰まり、鼻炎
2)メンタル系:
※ 気力がわかないときがある
※ クヨクヨしやすい、取り越し苦労が多い
※ 大切なことでもつい反射的に他人に譲ってしまう
※ 不安感や心配ごとがいつもある(考え過ぎ傾向)
3)ビジュアル系:
◎ 幸薄い印象がある(と言われる)
◎ 顔色が黄色い
◎ 顔やからだのたるみ
◎ 毛穴が氣になる
◎ ぽっこりお腹が氣になる(むくみでなく、筋力低下)
……というのが、
すい臓・胃が弱っている人のパターンです。
何個、当てはまりますか?(特に症状のところ)
3つまでなら、経過観察。
(もし1ヶ月以上続いたら、注意)
5つ以上だったら、要注意・要ケアです!
※もちろん、このチェックが多い = 病気というわけではありません。
ただ、疲労はたまっているはずです。
すい臓・胃は「消化」。
(物理的な)体力との関連がもっとも深く、
「後天の氣」と東洋医学でも言われます。
要は「外からもらえる生命力」ということです。
ここに活力があるかどうかで、
一生を支えていく力を「周りから得られるか」が決まります。
ということでぜひ、簡単なメカニズムも知っておきましょう。
わかりやすく、解説します。
■ どんなはたらき? 胃腸系の役割 & ケアのメリット
すい臓のほうが、親分です。
▼ 消化の王様である「すい液」を出す(万能の消化液)
▼ 食べたものを「使える形」に変え運ぶ。
▼ 適切な栄養を取り入れ、毒や有害なものを排除する、選別を行う
▼ (食べものから)血を生む始まり。
▼ 血糖値を調整する(インスリンで)
⇒ ↑の2つから、婦人科系を助ける(婦人科系は「血の力」がキモ)
▼ 免疫機能も助ける(白血球のパワーを強め、赤血球の死骸を掃除)
▼ 大脳との関係も深い。思考により物事を消化•理解する働きに影響する。
▼ リンパを肺と腎臓に送る。
▼ 内臓下垂(胃下垂をふくむ)防止
▼ 背中にも深く関連
▼ 広背筋(背中の筋肉)に影響。
※ 大きさ:20cm ぐらいの細長い形
※ 位置:胃のすぐ後ろ。左の背中近く。
次に胃は、というと……
▼ 消化(食べものを小さくする)
▼ 消化活動を助ける運動と体温(熱)づくり
▼ 嗅覚・視覚などの入り口である感覚器官とも関連。
▼ 新しい物事や考えを取り入れ、一時的に蓄積する。
▼ 食欲を支配する
▼ 乳汁分泌、卵巣機能を支配(生殖系の働きにも関係)
▼ ひどく疲れると下から心臓を圧迫すること
▼ 大胸筋鎖骨部に影響
→ 鎖骨のこわばりの原因になる
※ 大きさ(容量):満腹時で1.5~2.5リットル!
※ 位置:左の肋骨下部の中あたり
といった感じです。
この役割や位置をなんとなくでも知っておくと、
体に不調が出たときに、原因を探すヒントになります。
西洋医学、東洋医学をまとめた内容になっていますが、
どちらの内容もつながっていて、矛盾はありません。
ここまでで、どれだけ大切なものかは、
伝わってくるかと思います。
では次に、こんな大事なものが、
なぜ弱ってしまうのかを、おさえておきましょう。
(そのまま予防に使えます)
■ 胃腸はなぜ疲れちゃう? → 守る方法(原因と予防的ケア)
□ 食べ過ぎ
□ 早食い(噛む回数が少ない)
□ ストレス(特に思い悩む、過去を憂う系)
□ 食欲がないのに無理して食べる
□ ながら食べ(味わってないことで、消化力が落ちる)
□ 食事の時間帯がよくない(寝る直前、不規則など)
□ 甘いものが多い(糖分過多)
※ 特に白砂糖 → 菓子パン、ケーキなどなど
(はちみつ、黒糖、きび糖などはマシ)
□ 冷たい飲みものでの直接の冷え
□ 食べものに含まれる毒性(特に添加物)
こんなことで、疲れてきます。
現代で特に多いのは、
食べ過ぎ、早食い、糖分過多あたりが
ダントツです。
あと隠れてて怖いのは、添加物です。
予防のほうが3倍も効率がよいので、
↑原因リストの中で無理なく減らせるものは、減らしたらいいです。
ただ、それでも限界はあると思います。
お仕事も人付き合いもありますしね。
だから症状が出ちゃってる人は、↓の食事やケアも取り入れていきましょう。
■ かんたん手軽!胃腸によい食べもの
※共通点:
黄色い食べ物が良い
▼ かぼちゃ、さつまいも、柿、みかん、
トウモロコシ、大豆、バナナ
▼ キャベツ、枝豆、大根、
▼ はちみつ、黒糖、オリゴ糖(白砂糖は避ける)
※ 適量で、上白糖でなければ、プラスにもなりえます。
特に日常的に有効なのは、
キャベツ、大根だと思います。
熱を通しても、ナマでも、
食べやすく美味しいって、最高ですよね。
生野菜に含まれる酵素をとると
消化も助けてくれますから(消化酵素)、
1日1食は、サラダで食べるといいですね。
この2つ、お酒を飲むときは、
さらにさらにオススメです。(お腹を守ってくれる)
■ 基本:自分で胃腸を整えるセルフケア方法とは?
こちらも、好みのものを選べるように、多めに書いておきます。
全部やんなはれ!って話ではありませんからね。
○ 代表ツボ
1)すい臓 ⇒ 中脘(ちゅうかん):へその上指5本分
2)胃 ⇒ 天枢(てんす):へその横、指2本分(左右どちらも)
※ちなみに、中脘のケアについては、こちらの記事がオススメです。
(続き)
○ クロレラを飲む(ドラッグストアで普通に買えるもので○)
○ キャベツの千切りを食べる
○ 湯船に浸かる
○ 睡眠をしっかりとる(できれば6時間以上)
○ 寝る前に1杯の白湯を飲む
○ 起きてすぐ1杯の白湯を飲む
○ 食事前に1杯の水を飲む
○ 横隔膜をゆるめる(胃がこれにぶら下がっている)
(オススメ動画:「ハラミリセット」 」
こういったことを、少しずつでもやれたら、
消化する力、吸収する力が大きく向上します。
面白いことに、
精神的なキャパも違ってくるんです。
学ぶのが早い人のことを
「飲み込みが早い」といいますが、
まさにそういう状態です。
(実際、↑でも紹介したとおり、脳ともつながってますしね)
前回紹介した「水(腎臓・膀胱)」と、
今回の「土(すい臓・胃)」があわせて元氣になってくると、
どんなことが起こるか?
「どんな種だって育つ大地になる」わけです。
土がよくて、水が豊富なわけですからね。
だから、これら2つが「先天の氣」、「後天の氣」といって、
生命エネルギーの2大要素とされているわけです。
成長スピードを高い状態にするためにも、
大切にしましょう!
※こういったケアは、
内臓の病気の予防にももちろん役立ちます。
※病気になってしまった人が回復する手助けになることも
もちろんありますが、そこは無理をせず、
参考材料とお考え下さい。
今後、五行の残りである「木火金」も、紹介していこうと思います。
(気づいた人も多いと思いますが、五行って、曜日と
一緒なんです。五行も暦も陰陽が元ですからね)
今回ももちろん、古くなるような内容ではないので、
長く長く、お役に立ちますように!
……というわけで今回は、
「吸収力、ガンガンに上げておきましょう」
というテーマでお送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
ってことは、あらゆる悩みは吸収力不足、ってことかも?
■関連記事(他の内臓のケア)↓
■ 編集後記
胃腸疲れの人、多いんです。
正月明けだから、しょうがないんでしょうね(笑)
でも、
「首のこりの原因が実は胃だった」とか、
「背中のハリの原因がすい臓だった」とかって、
意外に聞こえると思うんです。
実際、お腹を最初に整えただけで、
首や背中が楽になることが多くて……
「あれ?もう背中が軽くなってる」
ってビックリされることがよくあるんです。
直接触る前に、軽くなっちゃうわけですもんね。
雑草の草むしりと同じなんですよね。
根っこって、必ずあるんです。
筋肉だけほぐすのって、草刈りするのと同じで、
やっぱりすぐまた、伸びてきちゃう(固くなる)んです。
でも、根っこから引き抜いたら、保ちが全然違う。
じゃあ、症状の根っこって、どこにある?
それは、内臓ってことが本当に多いんです。
(もしくは脳)
今回の一連のシリーズが、
新しい希望の種になればいいなー。