「2分、呼吸を浅くしてみな。誰だって気分が暗くなるから」
(達人カウンセラー)
■ ころころ変わるのが、こころ
「心は、ころころ変わるから、こころって言うんだ」
そんな格言を残した心理学者がいました。
ぼくはこれが、よくわかるようになってきました。
なぜなら、
▼ 細かいことが気になっていたけど、うまいもん食べたら治った
▼ 肩こりが軽くなった翌日から、仕事が嫌じゃなくなった
▼ 呼吸がしやすくなったら、パニック発作が出なくなった
といったことが、たくさん起きるからです。
ぼく自身にもだし、お客さんにも。
修行もしてない。
薬も飲んでない。
何かを学んだわけじゃない。
反省も特にしていない(笑)
つまり、大げさなことは何もしてない。
でも、変わった。
なぜ?
体が変わったからです。
■ 心を左右してしまう決定的なもの
心を決定的に左右してしまうのは、体調です。
ぼくはそう確信しています。
体調が悪くて、メンタルが本当に強いというのは珍しい。
強く見えても大抵は一時的なもので、長持ちしません。
その証拠のように、
「超一流のコンディショニング」だ何だと、
仕事がデキる人になるための体調管理の本が売れていますね。
これには理由があります。
メンタルの問題を、メンタルへのアプローチで変えようとするのって、
すごく難しいんです。
それは、
じゃんけんでグーを出されたときに、
こっちもグーを出すようなもので、「あいこ」になっちゃう。
ぶつかり合いになるわけです。
ぶつかり合いは、抵抗です。
抵抗は回復をジャマします。
それでは、何も「入っていかない」。
だからむしろ、
心を変えたかったら、別のアプローチをしたほうがいい。
その代表が、体を変えることなんです。
相手がグーを出して来たら、こっちはグーじゃなくて
パーを出せばいいんです。
■ 心を安定させるためのコツ
体調の中でも、もっともメンタルに影響するもの。
それは、呼吸です。
呼吸が元氣か、簡単にはかる方法があります。
「あなたは、無理なく20秒、息を吐き続けられますか?」
これです。
苦しさ、辛さ、力みがなく20秒吐くことが
できなかったら、呼吸力は弱っています。
ということは、脳がちょっと酸欠なのです。
体もそう。
そしたら「力が出ない」し「燃料が不足している」ため、
危機状態にあると脳が認識するんです。
当然、力も出ないし、すぐ疲れます。
心は「勝手に」、
焦り、不安がり、イライラし、クヨクヨする。
だって危機なんだから。
しかも、寝ても覚めてもずっとです。
「なんとなく不安」
「大きな理由はないのにイライラする」
「昔は平気だったことにすぐ落ち込んでしまう」
といった声をよく聞きますが、こういうのも大切なサインです。
「弱気になる」という表現が物語っていますが、
氣が弱っていたら、メンタルは落ちるんです。
空気が足りなければ、氣が弱いどころか「ヤバい」ので、
メンタルに影響がないほうがおかしいのです。
じゃあ、どうしたらいいか?
シンプルに、呼吸を変えたらいい。
ただ、すぐに思いつくのは呼吸法なのですが、
多くの場合、呼吸のための筋肉が固まっているんです。
その状態で呼吸法をしても、なかなかスッキリしません。
だから、呼吸力を上げてから、呼吸法をしたほうがいい。
そのために撮った動画が2つあるので、
ぜひ、試してみて下さい。
1)まずは呼吸力アップ。
「45秒:ハラミリセット」
(呼吸力、リラックス、内臓力、余裕など)
2)次に、呼吸法:
「1番やさしい!スーホー呼吸」(だるさ、頭痛、睡眠、重さなど)
これがメンタル問題の突破口になること、
けっこう多いですからね。
……というわけで今回は、
「メンタルの問題を解決ツボは、呼吸にある」
というテーマでお送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
「思ってもなかった」方法だから、違う結果が出るんですよね。