「お前は、作業で言ったら、何が好きなんだ?」
(異様に仕事が早い管理部門のプロ)
■ 才能は、掘ってたら出てくるもの
才能って手元でも空中でもなく、地中にある。
そんなイメージがいいと思うんです。
ぼく、昔は、
今の自分をよく見て、分析して、探せば、
才能って見つかるんだと思ってました。
でも、そうじゃなかった。
自分のことを振り返っても、周りのすごい人たちを
見ていても実感するんです。
やがて現れるのが、才能。
掘り出されるのが、本当の才能だと思うんです。
「遅咲き」
素晴らしい日本語です。
事実、「小さい頃は上手なほうじゃなかった」という
スポーツ選手は、たくさんいます。
サッカーの長友選手なんて、有名ですね。
■ 才能を見つけるのは、掘り続けた者
少し深いところにいかないと、なかなかいいもの(才能)は
埋まっていないから、「まず3年」と言われるんでしょうね。
「1万時間つぎこめば、
誰だってその分野の100人中の1位になれる」
という仮説もあります。
ぼくはこれ、大賛成です。
元々もって生まれたものって、そんなに変わらないか、
超えられるんだと思います。
というか、超え方があるんだと思う。
だから、趣味でもいい、仕事でもいい。
真剣になれるものを、掘り続けてみる。
真剣じゃないと、深く行けないから。
深いところには、本物の才能がポロって埋まってたりする。
しかも目指した場所じゃないところから出てきたりする。
何より、掘ってるうちに基礎体力がつく。
筋力もスタミナも。
そしたら他を掘れるようになる。
もっと楽に、もっと早く、もっと深く。
そうすると、次の才能が見つかる。
そういうサイクルだと思うんです。
そういうサイクルを順調に回している人が、
面白い仕事をしている。
大きな成果を出している。
ただ、続けること自体が難しい。
もちろん、その壁があるんです。
だから実は、
本物の才能に辿り着く前に、
「才能を見つけるための才能」に出会えばいいんです。
何が活力源になって、人は継続ができるんでしょうか?
■ 掘り続ける人の活力源とは?
まず重要な事実として、
何でも継続できる人というのは、存在しません。
ぼく自身、周りからは
かなりマメで根気が強いと思われていますが、大誤解です。
続かないものが、いっぱいある。
というより、続かないですぐ終わったもののほうが遥かに多い。
バスケ、ぬか漬け、各種のバイト、
英語の通信教育、進研ゼミ(なつかし!)、
ディアゴスティーニ各種(日本の城シリーズとか)、
タロット占い、手相占い、占星術、顔占い、
キーボード、塩こうじ、読みかけの本(超大量)、
途中で見終わった映画、やめちゃったドラマ、
家庭菜園(特にネギ) etc、etc
ただ、珍しく続いているものだけ外に出しているので、
マメに見えるだけなんです。
それはきっと、
色んな分野の「継続できている人たち」も同じでしょう。
30に1つぐらいじゃないですかね、ちゃんと続くのは。
それでいいんだと思います。
じゃあ、続けられたものは、なぜ続いたのか?
何が活力源だったかというと、
「マゾッ気」
だと思うんです。
マジで(笑)
メンタルの強さとかじゃないんです。
体力でもない。
目標や志だって、最初はそこまでじゃないと思う。
怒りや恨みも、長続きするもじゃない。
そういうよく言われているような
活力源って……
▼そもそもパワーが弱いか
▼邪気が混ざってるから途中で歪んでしまうか
▼一過性のもので、長続きしない
みたいな理由で、枯れるんです。
つまり、本物じゃない。
本物は、
「マゾッ気」
だと思うんです。
ふたたび(笑)
これは、枯れないんです。
■ マゾになれたものは、継続そのものが気持ち良くて続く
「努力だなんて思わなかった」
「やりたいからやってただけなんです」
成功者と呼ばれる人たちが、よく口にするセリフです。
でも、周りから見たら、努力にしか見えない。
ものすごい労力と時間をず~~~っと注ぎ込んでますからね。
でも、実際にそうじゃないんです。
「やりたいからやっただけ」っていうのは、
本音なんです。
そんなこと聞くと、
「なんて謙虚で、すごい人なんだろう。
あれだけの努力を努力とも思わないなんて、
自分とは違う次元にいる人なんだろうな……」
ってなるんです、普通は。
でも、ホントは、そうじゃない。
マゾなんです。
マジで(笑)
これは悪口でもからかいでもなく、
「その分野に関して、マゾになれている」
ということなんです。
ぼくだってそう。
「努力なんてしない」って言うと、生徒さんに怒られるんです。
先生で努力してないんだったら、私らはどうしたらいいんだ、って。
たしかに、
読んでる本も、書いている文章量も、
施術の数も、スクールの開催数も、膨大な量に見えるかもしれない。
でも、努力だとは思わない。
メンタルも弱いし、
目標や志が最初から高いわけでもないし、
体力が強いほうでも全然ない。
ただぼくは、
▼ 人間についての「わかりやすい」研究にはマゾになれる
▼ 「面白い」文章を読むという行為についてはマゾになれる
▼ 自分で考えて文章を書くという行為についてはマゾになれる
▼ 難しいものをわかりやすく噛み砕くことについてはマゾになれる
▼ エクセルを使う作業にはマゾになれる(笑)
……という5つのマゾ・スポットがあるだけなんです。
それで、メシ食ってるんです(笑)
そこについてはマゾなので、
努力だと思わずに、地道なこともきついことも
長時間労働でも、「やりたくてやっちゃう」わけなんです。
マゾは思考でも感情でもなく
体質みたいなものだから、終わりがありません。
だから、活力源として、枯れないんです。
思考は流れるし、感情は変わっていきますからね。
そして、
ぼくがこうやって「マゾ・スポット」と呼ぶものは、
誰にだってあるものなんです。
掘り進むと見えてくる大切な才能は、
まずこの「マゾ・スポット」なんです。
では、あなたのマゾ・スポットは、
いったいどこにあるんでしょうか?
どうやって、探したらいいんでしょうか?
■ 才能が見つかる5つの質問
マゾ・スポットが見つかりやすい場所は、
5つあります。
1)分野
2)作業
3)相手
4)ツール
5)環境・状況・設定
これ、イメージできますか?
具体例として、
ぼくの場合は……
1)分野 → 人間のこと(心理学も整体もここ)
2)作業 → 面白いものを読む、自分の頭で考える
3)相手 → 何人かですが、愛する仕事仲間・師匠がいます
4)ツール → エクセル(笑)、ジェットストリームのボールペン
5)環境・状況・設定 → オレンジ照明、水の音、タイムアタック
といったことが、代表です。
こうやって見てくると、
あなたの場合の材料も、浮かんで来ませんか?
まとめとして、魔法の質問を5つ、お渡ししましょう。
1)あなたは、何について取り組んでいるときは、マゾになりやすい?
2)あなたは、どんな種類の作業中だったら、マゾになりやすい?
3)あなたは、誰から教わるなら、誰との仕事なら、マゾになりやすい?
4)あなたは、何を使っているときは、マゾになりやすい?
5)あなたは、どんな状況下では、マゾになりやすい?
これらを知っておくと、
「枯れないモチベーション」が手に入ります。
たとえばぼくが、
整体の本の原稿をエクセルで書いていて、相手は腕も人柄もよい
編集者さんで、水の音でも聞きながらオレンジ照明の中で作業している。
……というときは、めっちゃくちゃマゾなわけです(笑)
いくらでも力が湧いてくる。
そのとき「だけ」は、メンタルまで強くなる。
自分の1~5を知っておけば、
そういう仕事の仕方ができるんです。
疲れは軽いし、仕事は早いし、成果もよくて、学びが多い。
モチベーションって、ある・なしでなく、
設定するものなんです。
そして、枯れないモチベーションがあれば、
人はいくらでも「掘り続ける」ことができる。
そしたら、堀っていった先か、または
掘っていった横穴から、ポロリ。
本物の才能が見つかります。
ぜひ、ちょっとだけ時間をとって、
この5つの質問の答えを、書き出してみましょう。
または、この記事をブックマークでもしておきましょう(笑)
きっと、面白いヒントが見つかりますからね。
……というわけで今回は、
「才能とは、マゾっ気のことである」
というテーマで、お送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
すごい人にはすごいマゾな部分があると思ってます。