「あたいを不安にさせて、どうしようって言うの?」
(昭和を代表するレディー)
「病院で、この頭痛はもう治らないと言われたんです……」
そういって、50代の女性が来られました。
理由は、「ストレートネックだから」だそうです。
ストレートネックというのは、首が真っ直ぐになりすぎて
負担がかかってしまう歪み症状のことです。
彼女が苦しんでいたのは、頭痛だけでなく、
● よく眠れない、夜に起きちゃう
● 首肩がこってしょうがない。マジで何か乗ってない?
● 真上が向けない。首痛い。目薬さすのがすごい負担
● 下を向いて料理をするのが辛くて、煮物ばっかり作ってる
といったように、生活にかなり嫌なことがある。
なのに「治らない」って言われちゃってたわけです。
そんなの、絶望的になりますよね。
……で、実際、どうだったか?
1回目の整体で、頭痛は50%オフ。
2回目で、80%オフ。
3回目になったときには、ゼロ。
首もずいぶん動くようになり、真上がしっかり向ける。
痛みもないし、引っかかりもしない。
よく眠れる、首肩のこりもかなり軽くなった、
夢見もよくなったし、料理をしててもずいぶん楽。
「この前、久しぶりに手作りの餃子を作ったんですよ」って、
すごく嬉しそうにニコニコしてました。
あぁ、本当によかった……
とも思いますが、
ひどい話やないか!!!!!
とも感じるんです。
「●●だから、どうにもならない」という言い方って、
怖いし、危険です。
ストレートネックはもちろん、
猫背も、
顎関節症も、
ヘルニアも、
メンタル弱いのも、
姿勢が悪いのも……
「どうにもならない」なんてことは、ありえない。
「どうにかなる余地」がないことは、今まで一度もなかった。
究極の例を考えてみるとして、
末期ガンの方だって、ガンじゃない部分はあるんです。
ガンに負けてない部分は、必ずあるんです。
そして、病気を逆転することは難しいかも知れないけれど、
呼吸を楽にしたり、歩くのを楽にしたり、
こりを減らしたり、食欲が戻ったり、なんてことは
いくらでもできうるわけです。
不安をあおる人は、信用してはいけない。
ぼくは常々、そう思います。
もっと正確に言えば、
「不安で終わらせる人には、コンプレックスか企みがある」
これ、覚えておいて欲しいんです。
その後、何か売りたい場合。
何もできない自分に言い訳が欲しい場合。
聞き手の気持ちも考えず、
自分の視野が限定されていることにも気づかない。
じゃあ、どういう人がいいか?
それは、
「希望で終わらせる人」です。
ただのポジティブでもまだマシなほうですが、
希望を持つには具体的なプランが必要です。
「できることはありますよ。たとえば……」
といって、やれることを教えてくれる人です。
具体的な希望をくれる人です。
特に相手がお医者さんとか、
ぼくらもそうですが、医療・健康系の人だったら、
そういう目で見てみるといいです。
まともな人は、
「●●だから、どうにもならない」
という言い方なんて、決してしませんからね。
現実を理解してもらうことは必要です。
だから、ネガティブなことを言うな、って話じゃないんです。
ストレートネックが本当なら、自覚はしたほうがいい。
ただ、自覚をしてもらった上で、
「だから、こうしたらいいんですよ」って
話をしてあげて欲しい、というだけなんです。
誠実な人は、そうしてくれるはず。
プランを提供できるだけの情報や経験を持っているはず。
きっとはこれは、
「いい先生、そうでない先生を見分ける方法」として、
とても使いやすいチェック基準だと思います。
その人は、あなたを不安にさせて終わっちゃう人?
それとも、あなたに希望を残してくれる人?
そんな視点をひとつ、ぜひ持っておいてください。
ぼく自身も重々、氣をつけたいと思っています。