楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

なつかしさに任せて、富山帰郷より ~アゲハンの誇り~

f:id:cookyourself111:20170228090116j:plain


先日、富山に帰ってきました。

北陸新幹線がビューーーンと開通して、
ほんとうに、ほんとうに、便利になった。

前までは約4時間かかってた道のりが、今、2時間ちょっと。
半分ぐらいまで短くなった。
なのに、料金は1000円プラスだけ!

すばらしい……

 


乗換も2~3回あったのが、なんとゼロに。
ずっと寝てられる。
歩きにくい駅の中、重い荷物をゴロゴロするのも減るし、
電車の高い棚に「フヌァアアァア!」って荷物を上げる回数も激減。

ありがたや、ありがたや……

思い返せば、
「将来、新幹線、通るらしいよ」
「その線路が通るから、マッキーの家、つぶされるらしいよ(笑)」

と初めて聞いたのは、ぼくがまだ中学生だったころ。

マッキーはそのネタにずっとしがみついていたものです。
「新幹線で家がつぶされるでお馴染みの、ぼくです」

だから、2015年に新幹線が富山に届くようになるまで、
ぼくは19年ほども、この新幹線を待ち続けていたことになる。


乗り物といえば、ぜひ見て欲しいのが、この一枚。

f:id:cookyourself111:20170228090134j:plain



この自転車に、なつかしさを感じる人は、どれぐらいいるんでしょう?
ぼくは、胸が苦しいぐらい、なつかしい。

地元では、「アゲハン」と言います。
ハンドルをグイッと上げちゃうわけです。

中学2年~高校3年までの旬で、
おそらくイメージしているのは、ハーレーダビットソンw

わざわざ六角レンチを「コメリ」で買って来て、
せっせせっせとハンドルを上げて、
「俺は権力に逆らう意思をもっている」とアッピールするわけです。

……ヘルメットかぶって自転車のってるくせに(笑)


ただ、先生に見つかると自転車ごと倒れるぐらいの
威力でビンタされたりするので(当時はそうでした)、
ず~~っとキョロキョロして乗るんです。

プロになると、わざとネジをゆるゆるにしておいて、
先生を見つけたとたん、この「アゲハン」をクルクルっと
「サゲハン」にする。

本来より下がったハンドルは、もはや土下座のよう。
先生も苦笑して見逃してくれたりする。

ぜんぜん権力に逆らってない(笑)


そういう格好つけた情けなさ、思春期の暴走とも呼べない
恥ずかしいフライング感のシンボルが、
この「アゲハン」なんです。
ぼくにとっては、揚げパンよりなつかしい。

この誇り高き伝統が、脈々と受け継がれている。
それがわかっただけでも、今回富山に帰った甲斐がありました。

わかる人がもしいるなら、ぜひ共有したかった思いです。



なつかしさの余韻をたっぷり味わった後には、
やっぱりチャーハンです。

f:id:cookyourself111:20170228090257j:plain




田舎のレストランには、何でもあります。
ラーメン、うどん、鉄板焼き、ナタデココ、ナポリタン、
オムライス、チョコレートパフェ、
練乳いちご、焼きたてパン(本当はチンしてるだけ)

もう全然、何屋かわからない。

でも、ぜんぶ80点越えてきたりするんです。
なんでしょうね、あの粘り強さ。

3日連続でランチにチャーハン食べ歩いた夜、
「インスピレーションがわいてきた」といって
自分でチャーハンをつくって嫁さんがあきれる。

それぐらいぼくはチャーハンが好きなんですけど、
あの田舎の「ハイミー(化学調味料)」たっぷりの味が
たまに恋しくなります。


このチャーハンも、パラパラなんて全然してない。
むしろネットリしてる(笑)
彼らにとっては「一般的なチャーハンの理想形」なんて、
全然関係ねぇのです。

でも、冷凍から復活したてのエビの主張が異様に強くて、
カップヌードル並に暴力的なうまみが添加され切っていて、
紅ショウガの目が覚めるような着色料がまぶしいほどで、
なんかもう、パーフェクトなわけです。



こういう良さに触れるたびに、
A級の上より、B級の上のほうが、愛されるんじゃないか。
って考えたりします。

手が届きやすい感じって、ホント大事ですよね。


嗚呼、富山。




今回はなつかしさに任せて
富山のガチ名物を2つ紹介してみました。

旅行に行く際にはぜひ、「アゲハン」を探してみて下さい。
きっと忘れていた何かを、取り戻してしまうことでしょう。