「人を攻撃するのは、自分が怖いからだよ」
(名もなき賢人)
■ ぼくは「褒める整体師」だそうです(笑)
「先生って、よく褒めてくれますよね」
お客さんに言われることがあります。
1度や2度じゃないので、興味がわいて、
理由をたずねました。
そしたら、
「整体もマッサージも、基本的にはどこが悪いとか、
なにのせいだとか、責められることばかりなんですよ」
とのこと。
なーるほど。
たしかに、それはよくわかります。
「骨盤がゆがんでますね」とか、
「ここ、めっちゃカタいですね」とか、
「お酒、飲み過ぎてませんか?」とかね。
どこかが不調でお店に行くんだから、
当たり前といえば当たり前なんだけど、
こうもネガティブな指摘が多いと、気持ちも沈みますよね。
ぼくも患者として、よく感じていました。
そして、そんなやりとりが何回も続いたら、
「そんな先生、イヤだ」と強く思ったのを覚えています。
「え? いいところって、ないの?」
「そろそろ、何かしら改善してきてないの?」
「それじゃあ、通ってる意味もなくない?」
って。
そりゃあ、そうなんです。
「何が良くなってきているのか」があってこそ、
「あとは何が課題なのか」に前向きになれますよね。
気持ちがめげちゃったら、続けて行けないものです。
ぼくが「褒める整体師」に意識せずともなったのは、
そういう恨……思いが、あったからでしょう(笑)
■ 認めてもらわないと、力は出ないよね
「どうせお前なんか」
……イヤなスタンスですよね。
そうは口に出さなくても、そう思われているというのは
伝わったりするものです。
上司が部下に「どうせ……」と思っている。
親が子に「どうせ……」と思っている。
彼女が、彼氏に「どうせ……」と思っている。
もちろん、それぞれ、逆もあるでしょう。
そんな「不信」は、人から力を奪います。
そんな人のために、がんばりたくなんかないもんね。
じゃあ、どうだったらいいか?
「あなたなら、きっとできる」?
期待は期待で、重たいときもあるよね。
ハードル上げないで、ということだってある。
じゃあ、もっといいのは?
「あなたは、よくやってくれてる」
かも知れませんね。
「不信」の逆です。
信頼がある。
そう思ってくれてる人のためだったら、
がんばろう……というより、がんばりたいな、
と思えたりする。
これはとても大切な違いですよね。
■ あなたは、あなたの体を認めている?
一番、大切な視点は、これなんです。
あなたがあなた自身に「どうせ……」って
思ってしまっていないか。
「どうせ、私の肩こりは治らない」
「どうせ、この腰痛と一生付き合っていくんだ」
「どうせ、俺の体はもうボロボロなんだ」
なんてこと、
思ってしまいがちなんです。
ぼく自身も、そうでした。
ぼくはぼくの腰を恨んでいたぐらいです。
そういう思いは、姿勢を変えてしまいます。
なぜって、不信が心の底にあるから、
真剣に大切にしなくなるんです。
そして体はそれを、敏感にさとってしまいます。
超がつく天才児みたいなものですからね。
体とか、潜在意識って。
「ご主人様は、ぼくを認めてくれていない」
「ぼくをやっかいものだと思っている」
「ぼくが脚を引っ張っていると怒ってる」
そんなことを、
あなたの中にいる小さくて純粋な子どもが言っているのを、
ちょっとイメージしてみてほしいんです。
……つらくないですか?(涙)
素直過ぎるから、真に受けるしかないんです。
だから「思考は現実化する」とか言われる。
あえて言いいましょう。
思考は、身体化する。
あなたが思う「あなたの体への低すぎる評価」は、
現実化してしまうんです。
なぜなら、大切にしなくなるから。
かばうように姿勢が悪くなるから。
思い切った動きをしなくなるから。
力を入れないと動かないと決めつけて、力むようになるから。
自律神経が弱るから。
それらが重なって、血流が悪くなるから。
自分で自分を嫌っているようなものだから。
それだと「消えないイライラ」がたまるから。
……これ、極端に聞こえますか?
あなたがあなたの体を(そんなつもりはなかったとはいえ)
責めているとしたら、
ずっとそんな負のループが、回っているんです。
怖いですよね。
そして何より、
かわいそうなことなんです。
だって、体は今まで一瞬だって、
手を抜いたことなんてないんだから。
■ 信じるから、弱い力で関われる
あなたの体を、信じ直すこと。
そこからしか始まらない回復があります。
どうしたらいいか?
それは「弱い力でも改善できる」と知ることです。
そしたら静かに自信が湧いてきます。
具体的にイメージしてみると、よくわかります。
外からの強い力でしか変わらないとしたら、
「他人に変えてもらう必要がある人」ということです。
それは本人が弱いということ。自分で動けないということ。
つまり、強い力で関わるということは、
本人の力をナメているということなんです。
逆に、外からの力が弱くても変われるとしたら、
「自分で変わる力がある人」ということです。
それは本人が強いということ。自分で動けるということ。
つまり、弱い力で関わるということは、
本人の力を信じているということなんです。
お説教も、同じでしょう?
本人をナメているから、長くなるんです。
そんなに長く話さなくても、わかるのにね。
本人を信じていたら、短く終わるんです。
それでもちゃんと、理解できるとわかってるんです。
だから、あなたがやるべことは、
「弱い力でも変われる」ということを、確認することなんです。
それが、あなた自身の認識を変えてくれる。
あなたの中にいる天才児(潜在意識)の力を、
蘇らせてくれるんです。
ぼくが施術で強い力を加えないのは、
こういう理由なんです。
リスペクトがないところに、改善なんてないんです。
■ 揺らすという万能のケア方法
じゃあ、何から始めましょうか。
押すのでも、もむのでもない。
有効なのは「揺らす」ということです。
揺らすだけで変われる体の底力を、知りましょう。
最新のもので大好評なのが、↓これです。
●1分で効く!骨盤のセルフケア
(腰痛、体幹、血流、冷え・むくみ、婦人科系)
「それはもう、試したよ」という人もいらっしゃるでしょう。
その場合は、少し前のよいサンプルが、こちら↓です。
●30秒:おなかくびれツイスト
(背骨 & くびれ & 疲労回復)
やってみたら、心地よいはずです。
腰や背中がふわりとほぐれるのを感じるはず。
ぜひ、あなたの中にある、
本当はとても強い力を、味わい直してみて下さい。
そして、知っておいて下さい。
やさしいということは、余裕があるということです。
やさしい目的の厳しさも、含みますけどね。
ただ意味もなく脅すようにしたり、不安にさせたり、強く出たりする。
そういう人は、余裕がないということ。
本当はとても弱いということです。
それは、
言葉でも、行動でも、マッサージでも、同じなんです。
どっちを信じたらいいか。
もうおわかりですね?
「あなたを信じてくれているほう」を
信じたらいいのです。
……というわけで今回は、
「尊重する姿勢が、相手の力を最大に引き出す」
というテーマで、お送りしました。
ではでは、くれぐれもお大事に!
和食って、すごくそういう姿勢でできてますよね。