楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「体感」だけが、人を変える。

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「問われるのは、覚えた数、考えた数じゃない。
     ……自分のカラダで感じた数だ」
             (整体の達人じいちゃん)
              

 

■ 経験って「感じた深さと数」なんじゃないか


ふと、知るにも、深さがあると思ったんです。

4月に出版記念セミナーを新宿でやったとき、
「こんなにカラダって一瞬で変わるんだ」って。
皆さんがすごく嬉しそうにされてたのを見ていて。
 
「もう首ポンピング、読み終わった人、どれぐらいいます?」
って試しに聞いたら、1/3ぐらいもいたんです。
(あれはすごく嬉しかったっす)
 
で、「実行部分だけはもうやってる」という人も
けっこういらした。

でも、実際、みんなでやって「体感」すると、
表情がぜんぜん違うものになった。
すごく楽しそうで、嬉しそうだった。
 
あの場にいた人はきっと、
「首ポンピングを知った度合い」が、深い。

深く知れば、深く使える。
カラダになじむということですからね。

しかもその体験を「共有」したわけで、
「氣が通った」健康法になったということです。

そりゃあ、効きやすくもなります。
効き目、2倍どころじゃない。下手をすると3倍に届く人も
出てくると思います。


ぼくは講師という立場であの光景を見ていて、
「嬉しいなぁ」と感じていたいっぽうで、
考えていたんです。

「ぼくは最近、こういう学び方をしてたっけな?」って。

みなさん、どうでしょう?

肌で感じる。

そういう学び方、最近、してますか?


■ なぜ「考える」より「感じる」のほうが強いのか?


肌で感じると、残るんです。
記憶にはもちろんだけど、「感覚に残る」。

よく言われますよね。

頭で覚えたことは忘れても、
自転車の乗り方は忘れないって。
 
感覚に刻んだ記憶って、消えないんです。

だから、大事なことは「考える」より
「感じる」ほうがいい。

そしてその「感じ」を、しっかり味わったほうがいいんです。
ここがポイントです。

たとえばね、すごく美味しいお寿司を食べたあとに、

1)一人でそそくさと帰ってきて寝る
2)一緒に食べた人がいて「美味しかったねぇ」と共感する
3)日記なりブログに「うまかったっす」って書く

みたいな選択肢があって。

どれがより強くカラダに「残る」か?
っていったら、もう明確なんですよね。

2なんです。

共感は「共に感じる」だから、
感覚により強く響くことになる。

ブログに書くときも「思い出している間」は強化されるけど、
やはり「考える」に近い作業になりがちです。


いま、残るとか強化とか言っているのは、
「経験」が、ということです。

きっとそれは、
「生きた実感」と呼びかえても、
「充実感」と呼びかえてもいい。

少しだけ大げさだけど「感動」といってもいい。

きっと感動って、
「感情の動き」という意味が基本だけど、
「感覚の動き」という含みがあると思うんです。


味わう。

これが多分、キーワードなんでしょうね。

味がある、じゃなくて。
味が濃い、薄い、でもなくて。
それは相手の話ですからね。

こっちの問題として、
味わう。
味わい上手になる。

それはきっと、ほぼイコールで、
楽しみ上手で、成長上手で、生き方上手なんです。

どういう味かは、自分では決められないけど、
「どこまで味わうか」は、自分の意思ですもんね。


■ 「で、何を感じた?」という魔法の質問


経験とは、ただの体験ではない。

そんなことを考えたんです。
何かを知るだけ、考えただけ、では熟成されないんじゃないかって。

知識は増えても、
人格が豊かになるような変化には及ばない氣がするんです。

それを経て、何を味わったのか?
「で、何を感じた?」という問いをあえて
自分に投げかけてみる。

それを噛みしめて始めて、
体験が消化されて、経験になるのかもしれない。
消化されるから吸収もできるし、血肉になる。

インプットとアウトプットがセットになって……
つまり学びと実行がセットになって成長する、って
よく言われる。

でもきっと、そこには盲点がある。

インプットとアウトプットの間に、
「テイスティング」があってこそ、グッと良くなる。
アウトプットの質も、たまっていく経験も。
 
次々に新しい体験ばかりをくり返しても、
なかなか伸びないことって、誰にでもありますもんね。
それで余計焦っちゃうんだけど、たぶん、問題は数じゃない。
 
質なんでしょうね。

……で、質って何なの?っていうと「味わい」なんじゃないか。
たくさん感じて、味わってきた人は、
アウトプットするものにも「味がある」んじゃないか。
 

毎日忙しい。
きついことも、面白いことも。
だからこそ、「味わう間」を忘れないようにしたい。

この「間」がないと、「間抜け」になっちゃう。
体験が身になっていかないから。


健康法も、ぜひ、味わって下さい。
「ただやる」のと「味わう」のでは、
天と地の違いがあります。

そういえば、ぼくがつくる健康法に「揺らし系」が多いのは、
圧倒的に味わいやすい刺激が「揺れ」だからです。
 
「あ、今、肩まで揺れてるなぁ」と味わえば、肩がよくなる。
「お、腰がかすかに揺れてるなぁ」と味わえば、腰がよくなる。

そういうものなんです。
意識したところに氣と血が集まるから。


テイスティング。

経験や成長を考えるときに、
新しく使えるキーワードじゃないでしょうか?


……というわけで、今回は
「本当に身になる経験って、何なんだろう?」
というテーマで、お送りしました。

ではでは、くれぐれもお大事に!
東京でも「空気がうまい!」ってこと、いくらでもあるんです。
耳をすませば。