楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「心地よい自由」の見つけ方 ~自由は2割がちょうどいい~

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「自分の体に、まだ治る力があるんだって……
  それがわかって、本当に嬉しかったです」
        (今はうつを克服した50代 女性)

 

         

■ たった「2割」で充分


たとえば……

1)定食が出てくる
2)定食が出てくる + テーブルに「ごま塩」がある

……これ、けっこう違いませんか?

ちょっとした選択肢があるということ。

●ごま塩をかけてもいいし、かけなくてもいい
●途中でおかずを食べ切っちゃっても、ごま塩がある
●おかずによっては、ごま塩でさらにおいしくなる

ごま塩なんて、
本当にちょっとしたものです。

でも、「選べる感じ」があるんです。
で、それってけっこう「自由感」をもたらす。


この感じ、わかりますか?

「いやぁ、ごま塩は好きじゃないっす!」
なんてことは言わないで下さいね(笑)


もしくは、

1)定食メニューが10種類でいつも決まっている
2)定食メニューは10種類だが、1つは日替わり

でも、けっこう違うはず。


または、

1)定食のご飯は白ご飯オンリー
2)定食のご飯は、白米・ひじきご飯・玄米を選べる

という差でもいいです。


2割。


もしくは、そこまでいかないぐらい、小さなオプション。
それだけでも、ぼくらには
「選べる幅」ができる。

「幅」がある。
「余白」や「余裕」があるということ。
自分の意思を入れられるということ。
選べるということ。
自由を感じる余地があるということ。


それは、
「何も選べない」のとは、雲泥の差なんです。


2割、選べる余地があるだけで、
ぼくたちはけっこう自由になれるんです。


でも、ここで……

「いやいや、10割のほうがいいでしょ?」
って、思いますか?


■ 実は「自由」より「自由感」のほうが心地いい


せっかくなので、引き続き、
定食で考えましょう(笑)

1)定食が10種類ある
 (人気の定番もの。500~900円)

2)定食の組み合わせをすべて選べる(各10種類から)

 1ごはん:白米、玄米、麦飯、10穀米、雑穀米、タイ米……10種類
 2汁もの:白味噌、赤味噌、合わせ味噌、韓国風、イタリアン風……10種類
 3メイン:焼き魚、煮魚、豚肉、ハンバーグ、唐揚げ……10種類
 4野菜:生野菜、焼野菜、バーニャカウダ、スティックサラダ……10種類
 5添え物:たくわん、梅干し、のざわな、ピクルス、酢昆布……10種類
 6飲みもの:水、麦茶、番茶、ウーロン茶、黒ウーロン茶……10種類
 7デザート:白玉団子、みかん、カップアイス、ミニカステラ……10種類

 ※選んだもので値段は変わります(500円~2,500円)
 ※選んだもので提供時間も変わります(5分~30分)


……という感じだったら、どうでしょう。

1、2回は、2がいいかも知れません。
新鮮だしね。

でも多分、
「面倒くさくなってきた」って、なるでしょう。

あと、値段がいちいち違うし、
かかる時間も読めないから、
考えるのが負担になってくるはずなんです。
ランチなんて、そんなに時間、ないですしね。


だから、2のようなメニューだけのお店には、そのうち、
「オススメのセットとか、ないの?」
という声が寄せられるようになる。


はい。

何が言いたいかというと、
2のように「自由過ぎる」と「負担」なんです。


決断力、
経済的なコスト、
先を読む力、
おさいふ事情……

いろいろ考えなきゃいけないから。


やがては、
「定食屋でいいや」ってなったり、
「日替わり定食が1つありゃ、充分だわ」
って落ち着いたりする。


だから、自由って2割でいいんです。
10割なんてデカい自由はいらない。


きっとあなたも、
ここ10回の休日を思い出してみたら……

「10通りのまったく違う過ごし方」なんて、
してないはず。

「定番の過ごし方」が7~8割。
「たまに新しい過ごし方」2~3割。

という感じじゃないでしょうか?


人によっては、
もっと「定番」の割合が増えるはず。


基本、そのほうが心地いいからです。

実はぼくらは、完全な自由なんて欲していません。


2割ぐらいでいいんです。


……いえ、
2割ぐらい「が」いいんです。

 

■ 「部分的に変えられるポイント」探し


「自由は、いいものだ」

なんとなく漠然と感じることが多いこの感覚を、

「2割ぐらいの自由が、ちょうどいいものだ」

という風に、正確に修正してみる。


すると、
「ちょうどいい自由」を得られる余地が、
たくさん見つかるようになります。


「2割だけでいい」なら、
変えられるものって、割とたくさんあるから。


●引っ越しは大変だけど、
 ちょっとだけ模様替えするのは楽しいかもしれない。

●新しい料理を覚えるのは大変だけど、
 スープの仕上げにオイルで香りとコクを足すぐらいは、
 楽で面白いかもしれない。

 (和・中華・韓国料理ならごま油、
  洋物ならオリーブオイルとか)

●仕事を変えるのは大変だけど、
 職場で使うボールペンを「お気に入り」に
 変えたら、少し楽しいかもしれない。

●毎日走るのなんてとても無理だけど、
 お風呂あがりに3分だけ
 ゆるストレッチするぐらいなら、心地よくて続くかも。

●パソコンやスマホをやる時間は減らせないけど、
 ブルーライトカットのフィルムを
 貼るぐらいなら、割と気楽にできるかもしれない。


そんなことでいいんです。

そんなこと「から」というよりは、
ずっとそれぐらいの「ノリ」で充分なんです。


なぜって、
一番大変なのは最初の2割だから。
「変え始め」だから。

あとは「勢い」がついてます。
次の2割は最初よりずっと楽に行けるものです。


しかも、大事なこととして、
最初の2割をやったあとは、
勢いと経験があるから、パワーが2割増しになる。
(場合によっては、もっと増える)

そうなると、
もとが100だったのが、
120のパワーになってる。

で、さらに120の人の2割って、
24なんです。
そうなると、次には144のパワーになる。

最初は20しか増えなかったものが、
次は24増えるようになる。
(勢いも経験も)

その次は、144の2割だから、
28ぐらい増える。

20→24→28→……

というように、
「増え方が増えていく」ことになります。


だから、

「2割だけって言うけど、それで慣れてきたら、
 3割、4割って、頑張んなきゃいけないんでしょ?」

と思いがちなんですけど、
そうじゃないんです。


本人の負担的には、
「ずっと2割」ぐらいの軽さだったりします。

ただ、
そこから生まれる結果・成果は、
どんどん大きくなっていく。

必死じゃないのに、できることが増えていくんです。
じわじわと、確実に。
川の水が、必ずやがて海につくように。

きっとこれが、
「習慣の力」の本質なんでしょう。

雪だるま式。


だから、リアルに、
「2割だけでいい」と思ってていいんです。

 

■ 体の「2割」に氣づくことから始めたらいい


「2割だけでいいや」と思ってたら、
「変えられない」と思ってたことに、
「変えられる部分」が見つかる。

そして、2割ぐらい「が」ちょうどいい。

その変化自体が「育って」いくから、
ジワジワと「自由感」が高まっていく。

行きたい場所に近づいていく。
加速しながら。

……まとめると、そういう話です。


で、ぼくがお伝えしたいのは、


「病気も同じだよ」


ってことです。
しつこい症状も同じ。


まず「2割」でいい。

2割でも変われた人は、
それを「よし!」って思っていいんです。

魔法みたいに、いきなり大きな結果を期待しないでいい。
そんなに焦らせたら、体くんがかわいそうです。
いつも全力なのは間違いないから。
信じてあげてほしい。
信じていい。

うちで、驚くような病気からでさえ
回復していく人は、そんなところがよく似ています。

ぼくがたくさんYoutubeに動画を出すのは、
これがあるからです。

痛みが2割へった。
動かせる範囲が2割増しになった。
重さが2割減ったかも。


……としたら、
それで充分、素晴らしい。


そこからでいい。
そこからしか始まらないんだから。

加速はじわじわ起きます。
多くの場合、見えないところで。


ただ、2割違うと、大きく変わる。

痛みや動きや重さが
2割マシになったら、ずいぶん楽なんです。

それを素直に喜んで、
淡々と続けたらいい。

「2割でも変えられる余地があった」
という自由感を、大切にして欲しいんです。

その回復力を、認めてあげる。

子どもが何か新しいことを頑張ったら、
まだ下手クソでも、嬉しいし、褒めるでしょう?

体だって、子どもみたいなものです。
あなたの関心を欲しがっていて、
やる氣もポテンシャルも高い。
ただ、多くの場合「関心を向けられてこなかった」子どもです。
(健康より他に優先するものが多いのが今の時代の平均だから)

回復力の根っこって、潜在意識ですからね。
ぼくらの「子どものままの部分」こそ、
健康の根っこなんです。


まずは、ごく簡単なことから。
2割だけ変わることを目指して、
小さな一歩目を、踏み出しましょう。

――どの2割なら、変えられそうですか?

(ちなみに冒頭のハッピーターン枝豆味は、
 変えすぎたと思ってます(笑)……あくまで個人的には)
 

というわけで今回は、
「一気に変わろうとするより、まず2割と思ったほうが実は早いよ」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
手を付ける早さ × 小さな継続 = やがて驚くような成果。
じゃないかなー。