楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ぼくの「自分探し」は4文字で終わった

f:id:cookyourself111:20170929172635j:plain



「夢見がちとリアリスト。真逆に思える2つだけど、
  この両輪をまわしていける人だけが、夢を現実にするんだ」
            (素質カウンセラー)

 


ぼくらには脚が2本ある。
その事実が教えてくれること。

バランスを崩して、左脚を出す。
またバランスを崩して、右脚を出す。
そうやって進むことができる。

……なんだか「当たり前体操」みたいですけど(笑)、
ここには大事な真実がギュッと含まれています。

ぼくらが進んでいくためには……

● 2つの要素が必要
● その2つがサイクルになっていることが必要
● どっちが大切とかでなく、両方大切
● バランスを崩してこそ前に進める
● 逆にいえばバランスは崩れてもいい

ということ。

だからぼくは、
「2つのうちどっちかしか選べない」
という状況を信じません。

たいてい、
「2つとも必要」だし、
「2つとも大事にする方法がある」から。
 
男と女、昼と夜、アクセルとブレーキ、
ネガティブとポジティブ、
攻めと守り……なんでも同じ。

要はサイクル。
カラダが教えてくれること。

だから……

「夢と現実、どっちをとるかだなぁ……」
というよくあるセリフには、ウソがあると思うんです。

ぼくは、
「ほとんどの場合、どっちも取れる」し、
「どっちも大切にするから、両方よくなる」し、
「どっちかを大切にする時期が交互にあってもいい」と、
そう思うんです。


夢ばかり見る自分と、
現実ばかり見る自分は、両方いて自然。

「そんな夢みたいなこと言って……」と言われたり、
「そんな身もふたもないこと言って……」と言われたり、
それは、どっちもあったほうが、きっと、いい。


ぼくがしていた、自分探し。
大学生の頃です。
4文字で終わりました。

根が単純だから、最後の最後、
ふと「自分」という言葉を
辞書で調べたんです。

そしたら、驚くべきことが書いてあった。

想像できますか?


・・・


・・・


「己の分際」


って書いてあったんです。

おのれの、ぶんざい。


続けて、
「己の身の程」って。

……

なんだか、もはや、おかしくなりました。

山のように自己分析したり、
あえて深夜のハードなバイトで身を削ったり、
モルモン教の教会に体験参加してみたり、
急に断食して余裕で挫折したり、
タイで宝石買って騙されたり、
速読法に大金つぎこんでみたり、
イタリアでおじさんに好かれて軽く襲われたり、
インドはお腹が弱すぎるから行くのを断念したり(笑)

……してたのに。

「己の分際」て。


身もふたもなさ過ぎて、
今までのたうちまわってた自分がバカみたいに思えて、
もう、ウケちゃったわけです。

「そっか、俺は別に何者でもなく、ただの学生か」
って。

今になってよくわかるんだけど、
自分を笑えるって、けっこう強いことです。


そういうことって、誰にでもあるんじゃないかな。

夢を見ることで頑張れるときもある。
「あなたなら、できるよ!」で、
励まされる時期が。

でも、逆に、
味も素っ気もない現実に、安心することもある。
「誰もが大したことないんだし、あんたもそうよ」で、
なんだか肩の力が抜けてホッとするときが。


ぼくは、どっちも必要なんだと思うんです。

しかも、
後者が足りてないことが多いと感じています。


「ほどよいクールさ」


投げやりでも、絶望でもなく。

「どうせ無理だからやめる」ではなく、
「しょせん私なんだから、ボチボチいこう」の世界。

「涼やかさ」といったらいいかも。

そのゾーンにいてもOKなんだってわかると、
楽になるんじゃないかと思ったんです。

必死さも情熱もあふれる夢あふれもなくても、
マイペースで淡々とだけど歩みは止めない、という
スタイルがあっていい。


それがきっと、
「落ち着き」なんだと思うんです。

そしてたぶん、
「ハイテンション」よりも、
「落ち着き」のほうが息が長くて、強いんです。

「ウサギとカメ」の童話で、
ウサギにカメが勝っちゃうのと同じで。


「自分はしょせんカメ」ってわかってからのほうが、
ぼくは生きるのが楽しくなったなぁ。
なぜか、そのほうがスピードも上がったし。


だから、結論はシンプルなんですけど。


まず、落ち着いていこう。


「しょせん」な自分から始めた足元の先に、
「さすが」な自分が待っている。

その派手さが一切ない淡々とした「地道」こそ、
「地」の「道」なんだから、自分らしさなのかもね。


というわけで今回は、
「しょせんと言いつつ前を向ける人は強いよ」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
このお話で、自分探しが終わる人がいたら面白いなぁ……