「もの足りないから、次またやりたい、って思うんだよ」
(生き方上手なおじさん)
集中力を上げる秘密を書いてみます。
「……って、あんた、25分しか、もたないんでしょう?」
というツッコミが入るでしょう。
そうなんです。
でも多分、その25分の濃度がすごいんだと思います。
自分で言っちゃダメなんでしょうけど(笑)
よく聞かれるんです。
「仕事がそんなに大量にできるなんて、さぞ集中力が続くんでしょう?」
って。
長時間やってるイメージがあるみたい。
でも、ぼくに持久力はありません。
50分ぐらいのドラマでも途中で少しウロウロしちゃうし、
映画なんて大変。途中でストレッチしたり、瞑想することも(笑)
セミナーも本当は大変なんです。
5時間とかあるからね。
だから、
「永井先生のクラスって、実技も多いし、
でんじろう先生みたいな実験も多し、飽きずに楽しいです」
みたいなことを言われるんだけど、
25分に1回は、何か面白いことをはさみたくなる。
そうしないと、ぼくがもたないからなんです(笑)
多分ぼくより飽きっぽい人、地上にあんまりいないから、
「誰よりも早く飽きる」という、ある意味、
スピード・スターなんですね。
でも、飽きが来ちゃうと自分でわかるし、
それはしゃべりに確実に出るから、
クラスの質を落としちゃう。
だから、飽きる頃に「切り替え」を入れるんです。
「違う味」をいったんはさむ。
一回漬けもの食べる、みたいなね。
それが1分でも2分でもいいんです。
そしたら、また次の25分が、
「すごく濃い集中状態」に戻れる。
漬けもののはさんだあと、また魚がうまい!的に。
たぶんこれ、誰でも使えるコツなんじゃないかな、と。
「飽き」って、脳の疲労のはじまりらしいから。
いっとき「ぼく、軽い障害なのかな?」と本当に思って
調べてみたら、そもそも脳が「そんなもん」らしいんです。
15~25分ぐらいが、一番集中できるみたい。
あとはみるみる落ちていく。
でもそのとき、脳の別のエリアを使えば、集中力は回復する。
だから飽きたらすぐ切り替えたらいい。
おー、そうやってるんじゃないか、ぼく!
と思いましてね。
だから、
集中力がある人はある人でいいし、ない人も嘆く必要はない。
25分で切り替えたらいい。
「25分ぐらいじゃ、キリがわるいよ。
仕事が途中で終わっちゃう……」って、思うでしょ?
でもね、実はそのほうがいいんですよ。
「ものたりない」は「次またやりたい」と同じなんです。
だから、次の25分にとりかかるときの勢いがあがってる。
一回しゃがむから、また高く飛べるのと同じ。
「ちょっと焦らす」と思ってもいい(笑)
食べものも同じでしょう?
お昼を腹八分にしておいたら、晩ご飯が楽しみだし、
おいしくなる。
で、大切なのは「そのほうが消化にいい」ということ。
仕事でもきっと、消化にいいから、学びも多いんです。
ダラダラ集中力が切れてからも続けるより、よっぽどね。
2時間を超える会議とか、もろ、そうでしょう?
ぼくはこれ、人相手でも同じだと思う。
「もうちょっと話したかったな」ぐらいがちょうどいい。
次また会いたくなる。
「次が楽しみ」って、生きがいの本質だと思うんです。
だから、「少しものたりない」で、
「あとは次の楽しみ」ってしちゃったらいい。
それに、「ものたりない」は「自主性」も育てます。
途中で終わってるからこそ、脳は「その続き」を勝手に考える。
潜在意識がね。
これって有名な「アイディアの産み出し方」でもあるんだけど、
「そのことを考えてないとき」に、いいアイディアが「湧いてくる」。
だから、「離れる時間」が必要なんですよね。
そういう意味でも、
「ものたりない」は、大きな力になる。
カラダも同じで、「ものたりない」と、あとは自分で働いてくれる。
ストレッチで「伸ばしきらない」からこそ、
「残った分をやわらかくする作業」を脳とカラダがやってくれるわけです。
それが、ゆるストレッチの根幹です。
だからぼくは短時間でやる。
施術もセルフケアも、弱め、短めのほうが効くんです。
楽ゆるってことね。
まとめます。
「ものたりない」は、「次のやるき」と「自主性」を育てる。
そしたら、継続力が上がってあたりまえだよね。
タイマー片手に仕事するといいと思います。
ぼくは常にそうです。
燃えるような25分が、楽しいから。
どんなに途中でも……いや、途中だからこそ、
25分でピーピー鳴ったら、本当に手を止めちゃう。
1~2分、別のことをする。
水飲んだりとか、カラダ少し動かしたりとか。
そしたら、スピード感、また上がるから。
「早く仕事するクセ」もつくしね。
スピードって、スピード感によって出るから、
こうやってると、本当にどんどん早くなっていく。
よくいうけど、マトリックス(映画)の、
「速く動こうとするな。速いと知れ」と同じね。
スピード感をつけたらいいんです。
人生はマラソンだと言うけれど、
短距離走の掛け算だと思ってもいいよね。
ぼくは、42.195kmは走れない。
飽きちゃうから。
でも、42.195kmを、
100分割して走ったら、けっこう速いんだと思います。
そして、楽しいんだと思います。
タイプはそれぞれ、あるけどね。
集中力が足りないって悩んでる人には、
25分走な集中スタイルが、役に立つんじゃないかなー
というわけで今回は、
「持久力での勝ち方って、一種類じゃないよ」
というテーマでお送りしました。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
ジョギングも緩急つけると効率いいみたいだしね。