楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

共通点は1つ!劇的なスピードで良くなる人の秘密は……「素振り」

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「基本の型がわかってないやつは、
  スランプになると、そのまま落ちていったりするぞ」
            (超売れる営業マン)
         

 



歯磨きができない人、いますか?

……あんまりいないですよね、きっと。

「うまいかどうかは、他人と比較しないからわからんけど、
 普通にやっとるよ」

という人が多いはず。

● 歯磨きで疲れる人もいないし、
● 歯磨きが面倒すぎて継続できない人も少ないし、
● 歯磨きで筋肉痛になる人もほぼいないし、
● 「やる気がないと歯磨きでない!」なんてのも聞かないし、
● 歯磨き成功率50%なんてもう意味がわからないし、
● やんなきゃなのについ忘れる、というケースも少ない。

と、思うんです。

なんかの主張があって歯を磨かない人がもしいたら、
「顔を洗う」「シャワーをあびる」でも
なんでもいいです。

何かしら、毎日やっていて、
↑と似たようなことが当てはまる習慣があるはず。


何が言いたいのか?

ぼくらの成長の入口って、
ここにあると思うんです。

素振り。
「型」の繰り返し。


ぼくは、文章を書くことをだいぶん
「歯磨き化」してきたんです。

書くべき項目が、ちゃんと決まってる。
それにそって、素材を並べる。
あとは、わかりやすいようにつなげる。

そう、「型」があるんです。

ただ自由に書くよりも、ずっと早い。
文章ができるのも早い。
上達も早い。

型をくりかえすことで慣れていくからです。
その動きや、感覚に。

型が「基準」になるから、見直しができるんです。
どこがいいとか、悪いとか。

人の文章から学ぶときにも、
自分の型と違うところが探せばいい。
「その人の型」をよくみると、わかることが多い。
型という「基準」があるから、
違いがハッキリ浮かび上がるんです。

これはきっと、何にでも当てはまることじゃないかな。


剣道でも柔道でも「型」があって、「素振り」をやる。
仕事でも日報を書く。
いろんな書類にフォーマット(型)がある。
料理にも基礎があって、
家事にも作法があったりする。

それぞれの「型」におさまってみたり、
はみ出してみたり、
新しい具材を入れたりしつつ、成長していく。

そういう基本をちゃんとくり返す人って、
驚くほど成長が早い。
最初からオジリナルを目指して伸びるのって、
ごくごく限られた天才の、それもごく一部だけです。
(天才の多くも、型を使ってますよね)

健康法も同じ。

好きな「型」を素振りする。
それを愚直に、くり返す。
浮気せず、素直に、くり返す。

体調がみるみるよくなっていく人って、
どうもそういう傾向があります。

歯磨きと同じように、
健康法が、

● 疲れもせず、
● 面倒さもいつかし薄れ、継続が楽になり、
● 筋肉痛などの負担が出ることもなくなり、
● 「やる気がない」ときも関係なくできるようになり、
● 成功率、効果性はどんどん上がり、
● やんなきゃなのについ忘れる、というケースもなくなる。

って、なっていく。
だから、いろんなものが自然によくなる。

健康法にも、
奇跡的な回復事例にもいろいろあるけれど、
この「素振り」の構造は、驚くほど共通しているんです。


あなたには「型」がありますか?

どれでもいいから、お気に入りを1つ2つ、
作ればいいと思うんです。

ジブリや北野武監督の映画音楽でも有名な久石譲さんは、
ピアノを弾き始めるときに、基礎の曲を必ずやるそうです。
今でも。

野球のイチローも、打席に入る前に「型」をやってるよね。

「型」の素振りのくりかえしが「枠」をつくるんです。
意識しなくても動けるから、逆に余裕ができる。
その余白があるから、工夫や独自性を入れ込めるんです。

「ぬりえ」みたいなものかな。
もうベースが書いてあるから、
何色に塗ったとしても、ちゃんと表現になるでしょう?


健康法も、同じ「型」を素振りするように
毎日やっていると「枠」ができます。

「毎日、寝る前に5分は首ポンピングやってるよ」
ってね。

3週間あれば「枠」ができるし、慣れてきます。
慣れてくると、
その5分の「枠」に何を入れてもよくなってくる。
自分にさらに効くようにアレジンすることもできる。


つまり、
「型」の繰り返しが「枠」をつくる。
その「枠」が習慣をつくるし、
「枠」には新しいものがおさまる。

そうして、
自分の個性が入ってきた「枠」は、やがて「粋」になる。
「お氣に入り」をずっとやってたら「氣が通う」からね。
「氣が入った仕事」になっていくわけで、
それは強い力もって、当たり前ですよね。


これが上達の王道だって、改めて思ったんです。


型。
愚直。
素振り。
枠。
粋。


死語になりかけてるのかな。
最後の「粋」以外は、不自由にも見えるものね。

でも、本当は、
「余白」なんて「枠」がないと存在しないんです。
これ、言葉の意味を考えたら「あ、ほんとだ!」ですよね。
「枠までの余り」が「余白」だから。

だから、
「自由を得るために型にはまる」って、
すごく使える発想です。


あなたのお気に入りは、どれですか?


どんな型でいま、素振りしてますか?


というわけで今回は、
「経験って、真剣な素振りの回数のことだよね」
というテーマでお送りしました。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
死語になった少し後に、その言葉が価値を持つよなぁ。