楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「一生ものの気持ち」の見つけ方

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ぼくが見つけた「一生もの」たちは、
どれも最初は、「なんとなく」から始まった。
今日バスに乗っていて、ふとそのことに、気づきました。
 

  
筆ペン水墨画がいま、楽しくてしょうがない。
ものすごい勢いで見たり描いたりしています。
これは、Amazonでふと目について、
なんとなくいいな、と感じただけの始まりです。
 
整体への入り口でも、仕事にしようだなんて
ぜんぜん思っていなかった。
今でもたまに満員電車に揺られているときに、
「これが毎日だったら、大変だな……」って思って、
ふと「ああ、ぼくは整体師なんだ」って実感するぐらい。
 
ブログ、Youtube、本の出版といった、
一生続けるであろうことも、
ふわりと始まっていることばかり。

こんなこと言うと、がっかりされるかも知れないなぁ……。
でも、本当なんだから、しょうがない。
 
そして、そんなものなのかもしれないなと感じるんです。
 
「すごくやりたいことなんです!」
「絶対に叶えたい夢なんだ!」
「断固として、やらなきゃいけない」
「絶対に負けられない戦いがある!」(笑)

なんて、重い気持ちで、気負い込んでも、
それ、力んじゃってるもんね。
 
語気を荒げたくなる時点で、
強い気持ちが必要な時点で、
もしかしたら、
ハラはすわってないのかもしれない。

力んでハラがすわってないとき、
人は、弱いものです。
気持ちも気力も続かないからね。
 

「本当にやりたいことが見つからない」
って、悩んでいる人は多い。
10代も20代も30代も40代も50代も60代も70代も、
実は、そう感じてたりする。
もしかしたら、死ぬまでそうなのかもね(笑)
 
人生のステージが変わっていくにつれて、
環境も好みも体力も、同じじゃないしね。
 
たぶん、そうだからこそ、
「強い気持ちで欲するもの」に
騙されるんじゃないかな?
 
「強い気持ちでやりたいこと」を探すと、
見つからないことも多いし、
強いゆえに「今の旬」過ぎて、すぐ飽きちゃったりして。
 
もちろんぼくも、
「強い気持ちで欲するもの」に、惑わされてきました。
でもそれって実は、混じりっ気があるんだよね。

罪悪感とか、
義務感とか、
使命感とか、
功名心とか。

そういうのが「乗っかっている」ほうが、
「すごくやりたいもの」に見えちゃうからね。

でもそれ、ダミーなんだよね。
これ、料理を濃い味つけにしちゃうと、
素材の味がわからなくなる……ってのに、
すごく似てるね。

ダミーを必死で追うと、消耗します。
ニセモノに本気になるから、磨り減るんだよね。
魂が「なんか違う……」って、わかってるんでしょう。
 
きっとそのワナにも価値はあって、
何度かはハマって痛い経験値を積めばいい。
でも、それをくり返して、
「自分がわからなくなったまま消耗を続ける」
というケース(人生)が少くないから、つい心配になるんです。


そうじゃなくてね。
「なんとなく」を採用してみたら、いいのかも。
 
そのかすかなサインはきっと、
体の奥で鳴っているから、かすかなだけで、
深くて長続きする、コシの強い本音かもしれない。
派手じゃない分、旬や時代を飛びこえる、
しぶとさがあるかもしれない。

そう。
そうやってぼくは、今手にしている
「一生もの」を掴んできたように思うんです。

……いや、ちょっと違うかな。
もっと正確に言えば、
たぐり寄せて、たぐり寄せて、掴んでみたら、
思ったよりずっと、好きに「なっていた」。
一生ものに「なっていった」。
 

運命的なものは、逆に、地味なのかもよ。

人も、ことも、ものも。

ビビビッ!となんて来なくて、
さわさわ~、ぐらいなのかもよ(笑)
最初はね。
 

目立つことで注意を引くなら、
たぶん、誰が相手だって、同じだもんね。
それは特別なように見えて、ダミーだ。

目立たないのに気になるってことは、
あなただけのアンテナに反応しているということ。

そうだね、論理的に考えても、
そっちのほうが、本物なんじゃないかな。
 


だからさ、どうだろう?

すごくやりたいこともいいけどさ。
いったん置いといて、サランラップでもしといてさ。

「なんとなく、やってみたいこと」って何だろう?
「前から、ふわっと、気になってること」って、
何だろう?

その根っこや先っぽに、
あなたの一生ものの本音があって、
見つけてくれるのを、待っているかもしれないよ。
 
「小さな芽」こそ、大事に包み持って、
少しずつ、たぐり寄せてみませんか?


「なんとなく」こそが、運命からのサインです。