楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ねこを描いてみて、教わったこと ~「本物の好き」の見つけ方~

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ねこを、描いてみました。
 
ねこは、もともとかわいいんだけど、
自分の手で描いてみると、そのかわいさを
改めて「思い知る」らしく、さらにかわいい。
新しい「好き」が上塗りされる。
 
……これって、すごいことだなぁと、思ったんです。
 

 
ねこに限らず、水墨画で一度描いてみたものは、
つい好きになっていることに気づきました。
 
梅も白菜もナスも、前よりずっと「氣になる存在」です。
描いている間ずっと、その魅力をゼロから、
「味わい直す」ことになるんでしょうね。
誰かを思う、何かを思う、というのは、そういうことかもね。

まるで祈りみたい。
 
昔、どっかの哲学者が、
「愛するというのは動詞なのだから、
 感情の問題じゃないよ。やるか、やらかないか、
 意思で選ぶ、動作なんだよ」
って内容のことを、言ってたんです。
 
今、その意味が、少しだけわかる氣がします。
 
色々な愛し方があっていいんだけど、
大切にすればするほど、愛着が深まって、
もっと好きになる。
 
どうやら好きという感情は、
自分で育てていけるものなんでしょう。

プロ、オタク、職人、愛妻家、熱烈なファン……
最初っから人並み外れたエナジーだったとは
限らないもんね。
そりゃそうだ。
 
植物に水を遣るように、
思いを遣っている(思いやっている)内に、
その対象と一緒に、
ぼくらの心の中にいるその子の存在感が、
少しずつ育つのかも知れない。
 
整体的に言うならば、
「氣が通っていく」わけだもんね。
 
そうやって育った氣が、
自分にとっても重要なエナジーになったりもする。
そしたらまた、大切にするパワーも
大きなものになる……という好循環。
 
ちなみに逆にいうと、
心を節約して、何にも無関心で思いを遣らずにいると、
どんどん好きなものはなくなっていくし、
心の力も枯れていくんでしょう。

怖いね。
 
心ってきっと、節約ばっかりするもんじゃない。
お金と一緒だね。
出すときゃ出す!ってんじゃないとね。
それでまわっていくし、育っていくんだなぁ。
 

ぼくはたまたま、
「描く」という思い方を新しく知りました。
実は整体も、「触れる」という形の、祈りです。

たぶん、
イメージするでも、
書くでも、
奏でるでも、
胸の内で話しかけるでも、
胸の内で問いかけるでも、
祈るでも、
実際話しかけるでも、
触れるでも、
なんでもいいんでしょう。


愛情深い人というのはひょっとすると、
生まれついてのものじゃなくて……
 
大切な人やものごとへの祈りを続けるなかで、
自分の中の愛情の器を育ててきた人なのかもね。
 
 
ねこを描いてたら、
そんなことまで、考えちゃった。
 
好きなものが増えるのもうれしいけれど、
好きなものをもっと好きになるのは、
格別にうれしいなぁ。