楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

この世で1番大切な能力

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カエルの鳴き声がやかましい夜。
7才だったぼくは、じいちゃんと、星を見ていました。
 
近所の高校のグラウンド。デコボコの土の上。
ボーッとしていたら、
1つ、星が、スルーッと落ちていきました。
 
「じいちゃん、星が落ちたよ!」
というぼくに、じいちゃんは、言いました。
 

  
『願いごとは、言えたか?』

「ううん、早すぎて、無理やった」

『そうやな。早いな。
 その早い星が消える前に言えるぐらい、
 願いごとは1つにしておくといいぞ』


――その夜から、はじまりました。

「たった1つしかもらえないなら、
 何を神様にもらえばいいんだろう?」

来る日も来る日も、
頭のどこかで考えます。
ときには考え過ぎて、眠れないこともありました。

サッカーが上手になりたい。
顔がかっこよくなりたい。
髪の毛がツンと立つようにしてほしい(リョウジくんのように)
鼻の穴が小さくなってほしい。
1,500円するナイトガンダムのプラモデルが欲しい。
オオカマキリがほしい。
頭がよくなりたい。

……

7才なりに、欲しいものは割とたくさんあるものです。
ぼくは、かなり真剣に悩みました。

考え続けて1月以上たったころだったでしょうか。

「全部が無理なら、他のものも叶えられるような
 ものをもらったらいいんじゃないか?」

そう思ってからは、
「欲しいものを何でも手に入れられるもの」
を探し始めます。


「人気があれば、全部、人からもらえるんじゃないか?
 ……いや、なんかそれはあんまりうれしくないし、不安だ」

「サッカーがうまくなれば、プロになったお金で全部叶うかな?
 ……いや、あたまがよくなったり、オオマカキリを
 買えたりはしないな」

子どもなりに、大まじめでした。
オオカマキリって、今はお金があれば、
買えるんでしょうか(笑)

そんなことを考えながら、半年ほどたったころ、
「そうか! これだ!!」
とようやく思い至ったものがあります。


「なんでも上手になるのが早ければいいんだ。
 神様にもらったらいいのは、
 『上手になる力』だ!!!」


当時は、ふさわしい言葉を知りませんでしたが、
今ならそれが「学習能力」だと、わかります。

そうなんです、ぼくは、
7才ぐらいのとき、じいちゃんに導かれて……

「1つだけ願いが叶うなら、学習能力をください」

という子どもだったんです。

末恐ろしいんだか、
シンプルに気持ち悪いんだか(笑)


でも過去をふりかえって、思うんです。
「おい、小坊主、それでいいぞ」と。


今ぼくの武器は何か?
と聞かれたら、いくつか言えることはあります。

じゃあ、その武器のもとになるものは?
その武器をつくってくれたのは何か?
といえば、それは間違いなく、これ。
学習能力です。

ぼくはこれが、
この世で1番大切な能力だと思います。

なぜって、
もしも今の自分が通用しなくなっても、
そのときには新しい能力を習得したらいいんだから。
人より早く、深く。

その力を磨いてきたから、
サラリーマンをやめて整体師になってから、
たった1年半で独立して……(中略)
今、やりたいことを、やりたいように、やれています。


7才のあの頃、
「もの」だけを求めなくてよかった。
「能力」で発想が止まらなくてよかった。
「能力の元」まで考えられてよかった。
そんなことまで望むほど、欲張りでよかった(笑)

そう思うんです。

サッカーのワールドカップで
日本に勝ち、サッカー王国ブラジルまで下した、ベルギー。
彼らが示したのは、団結力もさることながら、
「学習能力の高さ」でもあると感じています。

というのもきっと、
能力って、【3つのステージ】があるんです。

圧倒的な才能。
たゆみない努力。
緻密な準備。

それは 1)「事前のこと」として、
もちろん大切です。

ただ、

目の前の敵への臨機応変。
試合の流れを読み、対応する力。
穴を見つけ、すぐ手をうつ力。
(自分の穴も、敵の穴も)

こういった 2)「最中」の力で、
結果に大きな差がついてきます。

そして、

終わった試合を分析する力。
本質的な課題を見つける力。
体感を元に相手から盗む力。

そんな 3)「事後」の力が、
長期的な成長率を左右します。


そんな【3つのステージ】のすべてにおいて、
学習能力は、威力を発揮します。
「事前」「最中」「事後」すべての
クオリティを上げてくれます。


それこそ、ワールドカップは、
超過密日程の中で、ものすごいスピードで、
事前、最中、事後の能力が試されます。

学習能力がとても高いベルギーは、
日本戦とは別格の強さを、
次のブラジル戦で示しました。


未熟ではありますが、
ぼくが育ててきた学習能力は、
じいちゃんからもらったものだと思っています。

そして、健康に生きていくためにも
とても大切なこの力を、
「上達論」として、地道に書いてきました。

それが、

「上達のツボ」 シリーズ です。
 
 
ぼくのブログを、
「実は上達論のブログ」だと思って読んでもらうと、
また別の形で、お役に立つかもしれません。

カラダに合うやり方は、脳にも合いますからね。


どんなに変化が激しくなっても大丈夫なように、
学習能力を、上げていきましょう。
そういう目で、日々を、仕事を、みていけたらいいんじゃないかと。
受験なんて本当は、その最たるものなんでしょうね。

「上達の早さ」は、ストレスから身を守る、
最強のディフェンスにもなるでしょう。

そんな材料を、今後も書き残していけたらと思います。


■追記:
1番つよく願うものを、短くシンプルに言えるようにしておく。
これも、じいちゃんからの大事な教えだったんでしょうね。