「ただ、できる範囲で続けてただけなんです」
奇跡と思える回復をとげた人が、
よくいうセリフが、これです。
愚直。
このスタイルは、今こそ、価値がある。
選択肢が多すぎて絞れない人たちの中で、
1つに絞ることの強さがピカリと際立つときです。
どうして愚直こそが、報われるのでしょうか?
「目移りしないから」
もっといえば「浮気せずに1つを愛し続けるから」です。
それが愚直な人の美徳であり、
神がつい助けたくなる最大の理由なのでしょう。
●おなかもみ上げを半年やり続けたら、1年半なかった
生理が毎月来るようになりました
●首ポンピングを3ヶ月やるうちに、
うつの症状がほとんどでなくなって職場復帰できました
●ゆるストレッチを「かなり簡単な範囲から」
もくもくとやってたら、2ヶ月で開脚ができちゃった
――この人たちは、
「目移りしなかった」ことで、報われました。
情報が多い時代です。
つい「もっといいものがあるんじゃないか」と
思ってしまう。
人間は10年前よりはるかに、
「飽きやすく」なってしまいました。
「Youtubeで見かけたアッチのほうが、いいかも」
「テレビでお医者さんが言ってたアレ、試したい」
「友達がいいって教えてくれたやつに変えてみよう」
つってね。
でも、サッカーと同じでね、
「レギュラーメンバー」は必要なんです。
ずっと大事に続けていく、主軸が。
「サブメンバー」は、
入れ替えがあっても、もちろんOKです。
でも両者の割合って、せいぜい、5:5まで。
理想は8:2だとぼくは思っています。
いつもどんどん新しくしていたら、
「育つヒマがない」ですからね。
何が育つヒマか?というと、
個々のメンバーの力と、
メンバー同士の信頼関係です。
健康法で言うなら、
1)【健康法の威力を引き出せる度合い】と、
2)【脳と体のつながり】です。
もっとわかりやすくいえば、
1は、脱力となじみ。
2は、氣が通う、ということ。
やればやるほど、
脱力してやれるようになじんでいき、
脳と体の氣が通って、連動性があがっていくんです。
もちろん、「新鮮さ」は失われます。
これはもうね、しょうがない。
でも、恋人とか夫婦とか家族とかと同じで、
新鮮さがなくなってからが、大事でしょう?
3ヶ月しか付き合ってない友人と、
3年間付き合ってきた恋人、
さらに20年連れ添ってきた夫婦では、
重みも深みも、ぜんぜん違います。
関係性についても、得られる学びについてもね。
飽きちゃったからといって
「浅い付き合い」のまま次々に「乗り換えて」いったら、
人間性が育ちません。
宝物の眠っている深みまで行けないの、
あったりまえなんです。
それが、愚直の逆ですね。
「移り気」ということ。
……もうこの文字が、すべてを物語ってますね(笑)
「氣」が「移る」んだったら、治らないもんね。
やりたいのは「氣」を「宿す」ほうです。
それが、愚直です。
だから、「飽きてからが本当の勝負」なんです。
松本人志も仕事論として、言っていたように。
健康法も、
一番強い効果を感じるのは「やり始め」です。
動作に慣れてくると感覚は穏やかになるし、
変化自体にも慣れてくるので、
「あんまり効いてないんじゃないか」って思うんです。
誰でも、そう。
ただ、そここそが「分かれ目ライン」です。
(再び出てくる、このキーワード)
本当は、そっから先が、
「見えない地中の根っこに効いてくる段階」だから。
そこで続ける人だけが、次のステージに進むんです。
枝葉じゃなくて、根っこがよくなる……
つまり、症状というより「体質」がよくなっていく。
病気は症状じゃなくて、体質の問題だからね。
愚直な人は、
この「分かれ目ライン」を、しゅくしゅくと
乗り越えていくんです。
きっと、
逆に新しいアイディアじゃないでしょうか?
【飽きてきたことを無視する】という選択肢。
もっといえば、
【飽きてきたことを順調とする】考え方。
「よし、飽きてきたな、順調、順調。
だいぶん馴染んだな。
ここからは、地下に染みこむぞ」
つってね。
「飽きを乗り越えて長く愛用しているもの」を、
増やしていきましょう。
もちろんまずは、健康法から。
それはやがて、すごい武器になりますから。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
そもそもみんな、刺激過多で体壊してるんだしね。