「ええっ……言われるまで気づかなかった!
あたいって、そんなクセ、あるの?」
って体験、ありませんか?
「ジョハリの窓」のことを、最近よく、思い出すんです。
ぼくらには4つのエリアがある、という考え方です。
1)オープンエリア:自分も他人も知っている(自分)
2)自分だけエリア:自分だけが知っていて、他人は知らない
3)他人だけエリア:他人だけが知っていて、自分は自覚がない
4)潜在エリア :自分も他人もまだ知らない
これ、改めてながめてみると、すごく面白い。
昔はわからなかったんだけど、
今ならわかる意味が、いくつも出て来たんです。
大事なところだけ、まとめてみました。
●「あなたが知っているあなた」は、1と2、つまり
1)オープンエリア:自分も他人も知っている(自分)
2)自分だけエリア:自分だけが知っていて、他人は知らない
これだけなんです。
⇒ 自分の視野は、そもそも50%以下と思っていたほうが正確
「自分が知っていることは限られている」
実際これは、知的な人が共通してもっているスタンスです。
だから謙虚だし、学ぶし、人とつながれる。
●仕事ができる、評価されるには、1の「オープンエリア」が重要。
「他人にどう見えているか自分でわかっている部分」だから、
これが一番使いやすい武器になる。コントロールも演出もできる。
⇒ このエリアを広げ、深めることが有用。
「売れている人」
……その中でもごく一握りの「売れ続けている人」は、
ここのマネジメントが上手です。
明石家さんまさんが「自分のテレビ番組を見て爆笑してる」のは
有名ですね。笑い話として(笑)
でもこれは、1の「オープンエリア」のチェックだと思います。
「自分はどのつもりでやったけれど、実際、どう見えているか」
それを正確に把握することで、己の武器を磨き続けているはず。
ちなみに、この「オープンエリア」の強化法は、2通り。
それは……
2)自分だけエリア:自分だけが知っていて、他人は知らない
3)他人だけエリア:他人だけが知っていて、自分は自覚がない
この2つのエリアを「オープン化」することです。
自分だけが知っている価値を、まわりにもわかるようにする。
または、
他人だけが知っている(あなたの)価値を教えてもらって、
自覚して使えるようにする。
その2つの方法です。
どちらにも、お宝が眠っています。
すぐ使える魔法の質問は……
「まわりからまだ褒められたことのない自分の特性って、
どれだろう?」
「すでに自分を評価してくれている人は、どこを
評価してくれているんだろう?」
この2つです。
これで「掘る」ことができます。
●評価を落とす、ひどいミスをするなどの深刻なリスクは、
主に3の「他人だけエリア」に潜んでいます。
「他人だけにバレている弱点でかつ、自覚できていないから」。
⇒ 上手に修正したり隠したりして
2の「自分だけエリア」に移す
⇒ または「自覚した上で助けてもらう」方向で、
1の「オープンエリア」に移す。
特に後者ができる人は強いです。
「いい上司」の本質でもあると思います。
ここで使える魔法の質問は、
(ミスの度に)
「今回のミスの原因となった、自分のクセは何だろう?」
「何に気をつけてたら、今回のミスはなかったと思う?(人に聞く)」
です。
ここを掘るのが上手になると……
または、掘ることに意識的になるだけでも、
恥ずかしい、きつい、致命的な間違いが
ガツンと減って、大変生きやすくなります(実体験)。
●最後に。
1番大きな成長の可能性が残っているのは、
「潜在エリア」です。
ここは、どう掘ったらいいのか?
「自分」も「他人」も知らないのだから、
一般的な人智を超えたものの力を借りるんです。
……っていうと怪しいね(笑)
具体的には、
A「自分が試されるような真剣勝負」
B「精度の高い占いや鑑定」
C「どう結果が出るか読めない要素」
といったものが役に立ちます。
まずは、A。
真剣勝負では「自分が思ってた以上の自分」や、
「自分が思ってた以下の自分」(笑)がよく出て来ます。
ポロリとね。
実際それは、どっちにしても、いい「肥やし」です。
これが何より、面白い。
未知なもの、新しいものって、無条件に面白いけれど、
「自分の中の未知」「自分に隠れてた新しいもの」ほど、
面白いおもちゃはありません。
メシの種としても、実はものすごく強いものです。
次はB。
「精度の高い占いや鑑定」ですね。
一流の経営者がけっこう頻繁に、
「私のことを私より知っているのは、常に妻だった」
みたいなことを言います。自伝とかでね。
ぼくはこの傾向と、
「男性より女性のほうが占いを好む」というパターンには、
関係があると思っています。
まったく違う角度からスポットライトを当てると、
違う面が見えてくる。
それをわかっているから、それこそ経営者は、
占い師や、コーチをお抱えにしていたりするのでしょう。
そういう意味で、ぼくは奥さんの素質心理学に、
大きく助けられてきました。
興味がある人は、この話↓が面白いかな。
自分という素材に、新しいメスを入れる、という感じ。
ラストが、C。
「どう結果が出るか読めない要素」ですね。
この代表はきっと、海外旅行です。
何が起きるかわからない。よくも悪くもね。
一部の仕事や、新しいプロジェクトなんかも、そうかな。
不特定多数の人との出会いも、そうかも知れない。
恋愛もその代表かな。
Aの「真剣勝負」との違いは、
もう少し気軽でもいい、というところです。
これを生活の中に2割でいいから入れておくと、
「棚からぼた餅」にありつけることが、本当に多い。
実はぼくにとって、氣功がその1つなんです。
氣功は悪く働くことはないんですが、
「予想をはるかに超えて効く」ことが、ちょくちょくあります。
そこで、新しいものにたくさん出会ってきました。
それこそ、人智を超えたものにも。
(だからセラピストには、氣の調整法 を伝えたいと思ってます)
……はい。
というわけで、
「ジョハリの窓」をのぞくと見えてくる、
自分の活かし方・育て方……というテーマでした。
面白かったでしょうか?
自分って、
「一生乗り続ける愛車」みたいなもの。
詳しく知って、上手に乗りこなしたいですね。
今回の記事が、その助けになればと、願います。
ではでは、くれぐれも、お大事に!
これを「窓」と呼ぶってことは、「開け」ってことかな。