楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「打たれ弱さ」は才能である

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「自分の弱さが、嫌で嫌でしょうがない……」
そう思ったこと、ありますか?

でも、それが実は才能だとしたら、どうでしょう?

もしかしたら、気づいている部分も、あるかも知れません。
「弱さをかばうために伸びてきた能力」って、ありませんか?
 
整体のスクールで、
「伸びが早い」生徒さんを見ていて、つくづく実感します。
傷つきやすいほど繊細な人は、レベルアップが早い。
あきらかに。

 
弱さが、才能そのものになる。
実例をいいましょう。

売れる営業マンは、自分もよく「買っちゃう人」です。
魅力を「受ける」から、自分も惚れ込んで、伝えられるんです。

話し上手は聞き上手です。
面白さを理解してよく「ウケる」から、何が面白いか、わかる。
相手の話をよく「受け止めている」から、相手に響く言い方ができる。

本当にやさしい人は、傷ついてきてる。
傷を受けてきたから、人の痛みがわかる。

氣の力が強い人は、邪気を受けやすかった人。
邪気さえ受けてしまうほどの共鳴力があるから、
大自然から力をもらうこともできる。

どの例も、現場で数多く見てきた「あるある」です。


「振り子」なんです、きっと。
安定しきった振り子の振れ幅は、とても小さいでしょう?
逆に、左に大きく引っ張ってやれば、右にもグイーンと行きますよね。

ちょうど、うまい役者さんについて、
「彼の演技には【振れ幅】がある」なんて言い方をしますよね。
まさにその通りで、弱点が強ければ、そのままの振れ幅で
振り子が逆にも行けるんだから、グイーンと強みにもなりうる。

だから、弱点って、憎まないんでいいんだと思うんです。
克服する、と意気込むのも、ちょっとゆがみやすい。

むしろ弱点こそ、
大事にしてしまったら、いいんじゃないか。

たとえば、
「この弱点のおかげで得てきたもの・こと」や
「弱点のおかげで縁ができた人」、
「弱点のおかげでこれから得られそうなもの」を書き出してみる。

そうすると、
自分という個性の「振り子」が見えてきます。
そこには、「根深い強み」が隠れています。
あとから「とってつけた強み」なんかより、ずっと強いやつが。

うちの素質心理学マスターの奥さんは、よく言ってました。
「悪いところこそ、個性だよ」と。
「いいところばっかり集めたら、ロボットみたいな出来杉君になる。
 そんな人間を好きにならないでしょう?」って。

その約10年後ですよね。
とある男が言いました。
「クセがすごい!」ってね。

クセの強さは、決してマイナスではありません。
おかしみ、愛しみ、親しみを感じる、「人間味」です。

そして、その振り子が振れる「逆側」を見つめたら、
必ず「最強の武器」が生えているはず。


そうです。
あらゆる打たれ弱さは、ポテンシャルを宿しています。

「大事に飼い慣らす」と考えたらいいと思うんです。
ぼくはそうやって、「臆病さ」を飼い慣らして、
整体師になりました。
その過程で、
少しずつ「自分も捨てたもんじゃねえな……」って、
思えたんです。

「自分を許そう」ってだけ聞くと、
ちょっと大げさで、難しい感じもすると思うんです。

でも、
「自分の弱点をペット的に見て、大事に飼う」
っていう考え方だったら、
ずいぶん、肩の力が抜けるんじゃないかな。


ペットは、荒れてたら、飼い主を噛むこともある。
でも、仲直りさえできたら、こんなに頼もしいパートナー、
いませんからね。


ということで、
魔法の質問で、まとめましょう。

●あなたの「強烈な弱点」を1つあげるなら、何ですか?
●その弱点のおかげで、あなたに身についたことは、何ですか?
●その弱点のおかげで、今後、あなたに育ちそうなものは、何ですか?
(オプション)
●その弱点に「あだ名」をつけるとしたら、何にします?


ぼくには、心細くなったときに現れる
「クサクサくん」というペットがいます(笑)
でも彼がペットになったことで、
「クサクサした気持ち」がぼくを支配することは、なくなりました。
それもきっと、
ぼくが「もともとメンタル弱いくせに、粘り強い理由」の1つです。

そういうアイディアも、あるよ。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
きっと誰の中にも、憎めない小人たちが住んでいる。