■「飽きない遊びって何だろう?」ってずっと考えてきた
ぼくは正直……「老後が怖い」
それも、健康に熱心な理由です(笑)
なぜって、
一定ラインをこえて不健康になると、
「楽しむ能力」が落ちてしまうから。
「時間だけはたくさんあるのに、楽しいことがない」
ってなると、そりゃあ、辛い日々ですよね。
だから、備えておきたいんです。
老後になろうとも、面白い遊びをね。
■老若男女が共通して楽しいものなら、一生続くはず
「年とってからのことは、年とってから考えたらいい」
という考えが、通用しなくなってる。
そう痛切に感じるんです。
健康面は特に「手遅れ」に近いケースがあり得る。
あとね、
「終わった人」という小説を読んだんです。
舘ひろしが主演で映画化もされた、人気作品です。
定年後の元エリートの変化が、かなりリアルに描かれている。
男の弱さと、老後にそれがいきなり露呈する悲しみを
見事に描ききって、もはや食欲、なくなります(笑)
たくさん感じることはあったんだけど、
ぼくが一番重要だと思ったメッセージは――
「老後になってから楽しみを探しても、もう遅いぜ」
――というものでした。
だから、今はまだ30代だけど、
今のうちから「老後になってさえ面白いこと」を
発掘して、できれば種をまいておきたい。
そういう前もっての仕込みが、
「自立して楽しそうなナイスじいさん」
になるためには、必須に思えるんです。
で、ようやく1つ、ヒントを得たんです。
■実は楽しいものは「○○遊び」。ただし、条件がある
「ははーん、 " ナゾ解き " だな」
最近、そう思ったんです。
老若男女が、ずっと楽しいもの。
というのものね。
ダイソーの100円の本のコーナー、ぼく、昔から好きなんでけど。
そこに「ず~~~~っと居座っている」もの……
つまり長く売れ続けているものが2つあります。
それは「美文字になる本」と「ナンプレ(数独)」なんです。
美文字のほうは本当によくできていて……
という話は(熱くなるので)置いておきます(笑)
そうそう、ナンプレ(数独)ね。
世界中で大ヒットしたし、し続けている。
これが、立ち読みでもすぐわかる。
すごくうまくできていて、
「難易度調整」が巧みなんです。
はじめての人、初心者の人、中級、上級。
どのレベルの人でも楽しめるように、分けてある。
すくすく上達もできるように、ヒントがふんだんに
含まれています。
なるほどね、と。
楽しい「ナゾ解き」に必要なのは、
●ちょうどいい歯ごたえ(難易度)
●攻略法(いいヒント)
なんですね。
たしかにそう。
ナゾナゾでもクイズでもナゾ解きなら何でも同じですけど、
「簡単過ぎる」と歯ごたえがなくて、つまらない。
でも「難しすぎる」と無力感ばかりつのって、つまらない。
「ちょっと頑張れば何とかなりそう!」なものに、
「超いい感じのヒント」とか出されると、
燃えますよね(笑)
どうも、そういう法則になっとるな、と。
■長く人気なものは「ナゾ解き」であふれている
● いつまでもなくならないクイズ番組
● 人気が未だに不動な「Xファイル」
(それに次ぐ、クライム・サスペンス系のドラマ)
● 驚くほど売れ続ける「名探偵コナン」
● あらゆるヒット映画に上手に含まれる「伏線」(=上手なナゾ)
● あらゆるヒット小説に欠かせないミステリー要素(魅力的なナゾ)
● 「笑える謎」満載で280万部突破の「ざんねんな生き物辞典」
● 黒柳徹○さんの頭部
● わからないことだらけの宇宙、深海、秘境
● いちばんわからない自分という生き物
などなど。
途中、不思議なものも混ざってはいましたが(笑)、
ぼくらが長く愛するものは、
「ナゾ解き要素」が必ず含まれている。
最後、ちょっと哲学しちゃいましたが、
「自分という最大のナゾ」に対して健全な興味があるうちは、
ぼくらの気力は死なない、という氣もします。
だから、結論として……
「使えるヒント」となるのは、3つ。
1)自分の好きな「ナゾ解き遊び」を見つけること
2)自分が好きなことの中に「ナゾ解き要素」を見つけること
(そして攻略すること)
3)自分が好きじゃないことの中にも「ナゾ解き要素」を見つけること
(そして攻略すること)
こうやって生きてみたら、
好きなことはより好きになって、
しかも上手になっちゃったりして、
嫌いなも「かなりマシ」になったり、
「扱いがうまく」なるんじゃないか。
そしたら、人生全体に役立つのは当然としてね、
結論はやっぱりここに戻るけど……
「老後にもすごくいい」んじゃないか(笑)
■最高の謎解きとは?
最後に、
" 一生取り組む価値のあるナゾ解き " とは?
ぼくは、
「なりたい自分になる遊び」
なんだと思うんです。
これ以上に、
「一生見返りが大きいままのナゾ解き」は、
きっと、他にないから。
「なりたい自分になる」って聞くと、
10代、20代だけが考える青臭いものに
思えがちなんですけどね。
たぶん、それは、大きな誤解で。
下手をすると、40代、50代、60代と
年を重ねていったときに、
「さらに価値が高まるテーマ」なんです。
だって、
「進路の迷子」とか「人生の迷子」
という種類の悩みの深さって、
働き盛りとか老後のほうがずっと大きいんですもん。
何より、楽しそうに生きてる大人たちは、
「自分がどうありたいか」を
きちんとわかってるように見えるんです。
だから、改めて。
「どんな自分になりたいか」というナゾ解き。
「そんな自分になるために、何をしようか」
というナゾ解き。
最高の遊びに、なるんじゃないでしょうか。
そういえばぼくは今でも、
「達成目標」と「成長目標」を分けて、
ずっと加筆・修正を続けています。
というわけで、まとめとして、
最後にもう一度だけ、
謎解きを楽しむコツを。
●ちょうどいい歯ごたえ(難易度)
●攻略法(いいヒント)
この2つね。
「なりたい自分」が、
めちゃくちゃな難易度のもの「だけ」だったら、
きっと「どうせ無理」って思えて、つまらない。
手の届く要素を、ちゃんと含めよう。
「なりたい自分になる手段」が
見えてなかったら、やっぱりそれも、
「何から手をつけていいかわからない」から、
飽きてやめちゃう。
攻略法を、ちゃんと仕入れよう。
ちょうどいいことに、
ぼくはきっと、その「攻略法」を、
配りたくて、ブログも動画も出版も、やってるんです。
だって、
「なりたい自分」って聞かれて、
「健康であること」が含まれない人なんて、いないでしょう?
きっと、
「自分というナゾ解き」に関して、
珍しく人類に共通する最強の攻略法の1つが、
健康法なんです。
さてさて。
あなたは、今よりもっと、
どんなあなたに、なりたいですか?
そのために、いい攻略法、
ちゃんと仕入れてますか?
ではでは、くれぐれも、お大事に。
およその地図と現在地があれば、人生の迷子だって解決する。