楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

自分に合う仕事の探し方

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「自分に合う仕事って、どうやって見つけたらいいんでしょう」

先日、ある若者が、悩んでいました。
その思いはとても自然だし、あらゆる大人が、
過去、持っていたものです。

……というか、口に出さないだけで、
ほとんどの大人が「今でも心のどこかに抱えている思い」
だと思うんです。

ぼくは「自分に合う仕事」を探し続けることには、賛成です。
ただ「探し方を間違える」と危険だと思っているから、
勝手に心配しています。

そこで、ぼくなりに見つけた考え方とコツを、
まとめてみました。

 

結論から言うと、
「派手ではないけど、しっくりくる仕事」という基準で、
身の丈に合う「探し方」をすること。
それが、1番高い確率で幸せになれる方向性じゃないかな。

……というのも、ぼくは反対なんです。
「理想的で好きな仕事を探す」とか、
「好きなことを仕事にして生きていく」という考え方を、
" 最初から自分に課してしまう " ことに。

天職は、
「最初から見つけて就くもの」ではない。
「10年以上かけて辿り着くもの」だと思うからです。

「世界に一つだけの花」だとか
「好きなことで生きていく」だとか言われすぎていて、
特別であることや、好きなことを仕事にすることが
「当たり前」のように見えてしまうと、どうも危なくてしょうがない。

「自分を特別に思えない」
「特別に扱ってもらえない」
「好きな仕事がわからない」
「今の仕事が好きだと思えない(部分がある)」
ということだけで、ストレスになってしまう。
ひどいときには、「許せない」とさえ思えてしまう。

そんなに苦しいこと、ありません。

自覚も悪気もないんだけど、
自尊心が高くそびえ立ってしまっている。しかも、細いまま。
そんな自尊心、「ボッキリ折れるまで、秒読み」です。


たとえばですよ?

彼女ができたこともない18歳が、
「オレ、付き合うなら、石原さとみ以外、ありえない」
ってマジで言ってたら、どう思うか?

「はいはい、お前さんは、アホなのね」
ですよね(笑)

しかもそれが行き過ぎると、
「俺のクラスの女子なんて、ブスばっかりだ」
って言い出したりする。
そんなもん失礼かつアホらしい話で、
" 比べる対象(石原さとみ)が異常なだけ " なんですけどね。

そして、
「じゃあお前は逆に、向井理レベルの男なんか?」
っていう話でもある。

たとえがあまりにバカみたいでしたね(笑)

でも、要するに、
「はじめての仕事で自分の天職に就きたい」って考えは、
「はじめての彼女は石原さとみがいい」っていうのと
似てるぐらい難しいよ、という話です。

むしろ、
20代で天職になんて出会わない「ほうが」いいケース、
いっぱいあるんじゃないかな……。
" 天職に出会ってからでは手遅れな経験や学び "
というものが、あると思うんです。


「すごすぎる理想」は、重たい。
遠くに見据えておく分にはいいけれど、
近くに置いてしまうと窮屈で、自分もまわりも見えなくなる。
それどころか「否定したくてしょうがなくなる」。
そんなの、不健康です。


たとえば、
YouTuberとして生きていくのは、
一般企業で年収1,000万円の会社員になるより
難しいんです、おそらく。

「1~2年稼げればいい」
「1~2年だけ楽しければいい」って話だったら
ちょっと違ってくるでしょうけどね。
ぼくらは、40年――いや、下手をすると
60年ぐらい働くわけです。

明らかにキャリアって、短距離走ではない。
マラソンなみに長距離コースを走り続けるか、
転職が多い人でさえかなりの長距離走を3セット。
……そういうイメージだと思うんです。


● 高過ぎる熱は、早く冷める。
● ドカンとした稼ぎは、長続きはしない
● 「本当に好きかどうか」なんてわからないまま
  最初の仕事をはじめる人が8割以上
● 「天職らしい天職」に出会う人なんて、2割以下
● その「天職が天職なまま仕事人生を終える」人となると
  全体の5%以下
● そもそも30歳ぐらいまで、自分のこともよくわからない
● 好きだと思い込んでたものが、誤解でしかなかったと気づいたり、
  本当に好きではあったけど、3年で飽きてしまったりする。
● 好きじゃないと思い込んでいたものが、誤解でしかなかったり、
  「かなり好きになれたな」という思いが40年以上続いたりもする。
 (こっちのほうが、本当の意味での「天職」なんでしょうね)
● はたから見たら別に情熱とか夢とかギラギラしていない友達が、
  実は淡々と一番いい年収をもらって充実してることも多々
● 「情熱」より「平熱」の仕事を好む人も多い
 (やる側としてもそうだけど、買う側としても)
● いい稼ぎ、いい仕事、高い成長、いい関係性の絶対条件に
  「継続性」がある。
●「わくわくして超やりたいか」より「続けていけるか」
  のほうが大切なことが遥かに多い
● 長く付き合わないとわからない「好き」もある。
● 最初から高熱なんじゃなくて、積み重なっていった末に
  何よりも高いレベルに到達する「好き」もある。
●「適職」を探し続けるほうが、やがて「天職」に
 出会える確率が高い


……というのが、
ぼくが実感しているリアルです。

たぶん、仕事に対してだけじゃなくて、
すべて、人間関係にも当てはまるんじゃないかな。
相手が恋愛対象だろうと、友達だろうと、
自分自身だろうと。


姿の見えない好きな仕事へと
「じりじり手探りで近づいていく」という方向性と、
自分の好みや特性を「じわじわ理解していく」という方向性が、
10~20年かけて「ある高さ」で重なったときに、
天職って「現れる」んじゃないか。

新しく天職を見つけるのかもしれないし、
今の仕事が「天職化」する可能性もある。



……誰かに、そんなことを教わりたかったなぁ。
そんなことを、思いました。


迷子みたいな文章になっちゃったけど……

●短期の期待は「束縛化」しやすくて、自分が伸びなくなるよ。
●長期の期待で「今を自由化」したほうが、自分が伸びるよ。

ってことが要点かな。


最後に、名作からもらったメッセージで、
しめることにします。

「好きなコトしかしないというのは、
 楽しいコトばかりというのと、イコールではないよ」
 (幕の内一歩:ボクサー)


ではでは、くれぐれも、お大事に。
氣がこもった仕事は、氣が通った後にしか、生まれない。