「敵の正体さえわかれば、恐れる必要がない。
なぜなら、いくらでも攻略できるからだ」
(戦略家)
- ■ ネガティブ感情に襲われるのは、誰でも同じ
- ■ 気が付けば、ネガティブ感情から自由になっていた
- ■ ネガでもポジでもない「第3の思考法」とは?
- ■ 身につけやすいから「感情コントロール」に使える
- ■ 感情には「本物」と「偽物」がある。
- ■ 感情コントロールを実現する魔法の質問とは?
- ■感情を「支配された」結果、何が待ってる?
- ■ 怒りの感情で、他の誰よりも傷つくのは……?
- ■ 正体を見ようとすれば、偽物の感情は逃げる
- ■ まとめ
- ■追伸:
■ ネガティブ感情に襲われるのは、誰でも同じ
えらくイラつく。
ひどく焦りを感じる。
なんだか不安。
そういうネガティブ感情がつよくて、
「……なんで?」
って思うこと、ありませんか?
きっとこれは、誰でも同じなんです。
ストレス要因もリスク要因もたくさんある時代だから、
" 正常だからこそ、ネガティブにもなる " 。
ぼくも元々メンタルが強くないなので、
(だいたい絹ごし豆腐ぐらい)
不安定な感情に " 振り回される " ように悩んだ時期が
ありました。
■ 気が付けば、ネガティブ感情から自由になっていた
しかし、今は、よほどのことがない限り、
心が乱れることがありません。
とはいえ、自分ではいくらでも言えちゃうので
「証拠が必要だな」と思って、
うちの奥さんに聞きました。
――結果、
「昔と比べたら95%オフ」だそうです(笑)
(昔はほんとうによくケンカをしました)
どうして、感情が落ち着いたのか。
コントロールできるようになったのか。
その秘密は、
「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」
……ではありません。
■ ネガでもポジでもない「第3の思考法」とは?
ぼくは「ストレート・シンキング」
が1番だと思っているんです。
たとえば、
コップに水が半分入っているときに、
ポジティブな人は、
「半分 " も " 入っている」といい、
ネガティブな人は、
「半分 " しか " 入っていない」という。
……よく聞きますよね。
ぼくは、どっちがいいとも思いません。
どっちもどっちです。
いたずらに暗くなる必要もないけど、
無理やり明るくなる必要もない。
「半分しかない」と不足感を強調するのは
たしかにストレスだけど、
「半分もある」と過剰気味に認識するのは
一種の「期待」なので、
想定外の事態に弱いメンタルになります。
ぼくが一番いいと思うのは、
「コップには水が100cc入っている」
というもの。
ポジティブでもネガティブでもなく、
ストレートです。まっすぐで、曲げない。
正確な思い方。
変化にもっとも強いのは、これです。
不正確な情報では判断を間違うからね。
仏教の「さとり」に近いのも、これ。
■ 身につけやすいから「感情コントロール」に使える
そして、何より大切なこととして、
ストレート・シンキングは、1番「使える」くせに、
「誰でも身につけやすい」という
メリットを持ちます。
なぜって、
「ゼロ」なんです。
考えてもみて下さい。
ネガティブな人が「明るくなろう」と決意して
ポジティブになろうとしたら、
「マイナス」をグイーンと「プラス」までもって行く必要がある。
" 距離 " がある分、かなり大変です。
逆も同じ。
ポジティブな人が「慎重になろう」と決意して
ネガティブになろうとしても、
「プラス」からズドーンと「マイナス」までもって行く必要がある。
これも遠いから、相当大変です。
どっちにしても、無理がある。
……でも。
「ゼロ」だったら、どうでしょう?
ちょうど「中間」にあるんですよ。
マイナスからも、近い。
プラスからも、近い。
そして、
「本来に戻る」だけだから、
ずっと身につけやすいんです。
それが、ストレート・シンキング。
ありのままをちゃんとみること。
「今・ここにいる」というキーワードが
マインドフルネスなどでもよく言われるように
なりましたよね。
「今・ここにいる」ためにも、
ストレート・シンキングです。
本来より高いところに「浮ついて」いても、
(ポジティブぶっても)
本来より低いところに「沈んで」いても、
(ネガティブぶっても)
「今のここ」からは、離れちゃうでしょう?
今・ここというのは「ゼロ」のことです。
この世界の「正体」をみて、
自分自身も「正体」でいることです。
すごく大切で、
ほんとうは(今まで無理してやろうとしてたことより)
難しくないことなんです。
この「ストレート・シンキング」を活用する
方法は、ちゃんとあとで紹介します。
その前に、この「ストレートの流儀」が
どんな風に、なぜ、
感情のコントロールに、役立つんでしょうか?
■ 感情には「本物」と「偽物」がある。
この前提はぜひ、覚えておきたいんです。
感情には2種類。
本物と、偽物があります。
本物の「うれしい」「悲しい」は、とても重要です。
年齢、性別を問わず、認めて、大切に扱っていいものです。
人生の選択においても、判断を正しいほうに
導いてくれます。
ただし、偽物は、危ない。
年齢、性別、状況を問わず、
「真に受けてはいけない」ものです。
多くの判断を「間違った」ほうに引っ張ります。
あなたもきっと、見たこと……あるでしょう?
「そんなつもりじゃないだろうに」、
感情に「我を忘れた」結果、
最悪の選択をしてしまう人を。
大切な人とのケンカを悪化させたり、
やめるべきでない仕事をやめたり、
逃げちゃいけないときに逃げたり……
そうなんです。
感情はときどき「ウソ」をつきます。
いや、割とひんぱんに、かな。
「我を忘れる」とはゾッとするほど正確な表現で、
「自分じゃなくなってる」ということ。
そんなときに「正しい選択」ができるわけ、
ないですよね。
「怒りは身を滅ぼす」なんてことも言いますが、
人生を悪い方向に曲げてしまうのは、
90%以上「そういうとき」なんです。
つまり、
「偽物の感情」に引っ張られて
「我を忘れてしまっている」ときね。
当然、自覚はほとんどありません。
だから、感情は大事にしていい。
ただ「本物」と「偽物」の区別が必須だということ。
本物なら、判断材料にちゃんと使う。
偽物なら、判断材料には決してしない。
この基準をぜひ、
胸の奥のほうに杭でも打ち込むつもりで、
刻み込んでおきたいんです。
では、どうやったら、
「この感情は、どうやら偽物らしい」って、
気づけるのでしょうか?
■ 感情コントロールを実現する魔法の質問とは?
「調子がいいときでも、こんなにイライラする?」
これが、魔法の質問です。
「イライラ」の部分は、
「クヨクヨ」でも「焦り」でも、
そのときの「感情」を当てはめます。
たとえば、コンビニで並んでいるときに、
誰かがうっかりあなたの脚にカゴを
「コン!」っと、ぶつけてしまったとしましょう。
別に痛いほどではありません。
……これ、ハラ、立ちますか?
本当に大事な見分け方で、
「それぐらいのこと」でも、
ハラが立つことって、あるんです。
でも「調子がいいとき」だったら、
きっと何でも無いぐらい平気でしょう。
あらゆる出来事について、
同じ種類の「ギャップ」がありえます。
■感情を「支配された」結果、何が待ってる?
つまり「出来事そのもの」よりも、
「あなたの状態」によって、
起きる感情の質が変わるということ。
なぜ、それが重要か。
「調子がいいときなら怒らない」
ような出来事というのは、
さほどの悪事ではないんです。
だから、それで「怒る」としたら、
すでにあなたは「我を忘れ(かけ)ている」
ということ。
もしそれで、
「ぶつかってますよ!」なんて怒ったとしたら、
それはもうちょっと「ぬれぎぬ」に近いんです。
怒るほどでもないことで怒ってる、ってことだからね。
もちろん、相手はビックリします。
相手もいい状態でなければ、
簡単に「敵対」してくるでしょう。
(そうやって大小の争い、戦争が始まります)
■ 怒りの感情で、他の誰よりも傷つくのは……?
そして、何より大切なのは、
他にはちょっとないぐらいの強いストレスを、
「あなた自身が受ける」という点です。
……はい、これ、勘違いしちゃダメですよ?
言い争いになるから、とか、
場の空気が悪くなるから、とかじゃないんです。
あなたは、もともと、善良な人です。
勝手に断言するけれど、
この記事をここまで読んでいるような人は、善良です。
「感情をコントロールしなきゃ」って、思えてるんだから。
で、そういう人は、潜在意識で、わかってしまっている。
「怒るべきじゃないところで、私は怒ってしまった」
ってね。
実はそれに、ものすごく傷つくんです。
出来事そのものじゃありません。
心の奥にいる自分の本心が抱く自己嫌悪や罪悪感が、
何よりあなたを傷つけるんです。
……きっと、痛みとともに「わかる」んじゃないかなぁ。
あの胸に冷たい油でも注がれたような、
イヤーな感じの広がり。
そう、それは、絶対に防ぎたいんです。
そのストレスで「もっと攻撃的になる」人もいるから。
「怒りが怒りを呼ぶ」のって、
こういう構造になっているんです。
■ 正体を見ようとすれば、偽物の感情は逃げる
救いはもちろん、あります。
正体を見ようとすればいい。
オレオレの詐欺とかもそうですが、
偽物というのは「ウソをついている」という負い目があるので、
疑われたり、確かめられたりするのに弱いんです。
びびって「逃げ腰」になり、向こうから離れていきます。
偽物の感情も、同じ。
「お前、偽物ちゃうか?」って言われると、
本当に弱い。
だから、魔法の質問なんです。
「調子がいいときでも、こんなにイライラする?」
これを、突きつけてやる。
YESなら、本物の感情かもしれません。
でも、一旦問いかけてひと呼吸置いた分、
より冷静な対応ができます。
Noなら、偽物の感情です。
やはり、一旦問いかけてひと呼吸置いた分、
より冷静な対応ができますし、
10秒もあれば、だいぶん静まります。
だから、激しい感情であればあるほど、
正体を見ようとしてみましょう。
最後に1つだけ追加するなら、
「他人を傷つけたいと思うほどの強い感情」は
多く場合、偽物です。
■ まとめ
こうやって「正体」がわかれば、
ずいぶん攻略は楽になるものです。
たとえるなら、燃えるゴミなのか
燃やせないゴミなのかわからなかったから、
処理が難しかったし、ストレスだったんです。
感情も「分別」すればいい。
「分別」したことで処理がしやすくもなるし、
分別している「時間」も、頭を冷やしてくれる。
そうして「落ち着いて」から対処をすれば、
「本来のあなた」が出てくるわけで、
" やばい間違い " は激減します。
ちゃんと、あなたにしかるべき人生の進み方に戻ります。
そう、本当に多くの判断ミスが、
「判断力の欠如」……なんかじゃなくて、
「判断力の一時的喪失」によって、起きてるんです。
能力じゃなくて状態の問題、ってことね。
昔「死刑囚の告白」みたいな本で読みましたけど、
殺人とかでさえ、
ほとんどは「衝動的なもの」らしいですからね。
9割の殺人犯が「めちゃくちゃに後悔してる」と。
「偽物なだけに激しい感情」は、
一時的なんだから、その「一時」を、
しのげばいいんです。
落ち着いて、正体を見極める。
……もちろん、偽物だとわかって、だいぶん
落ち着いたとしても、嫌な気分が残ることもあるでしょう。
そしたら、カラダを動かしましょう。
楽ゆる式でもなんでもいいから、
カラダのケアをして下さい。
「自分を取りもどした」状態で、カラダを労れば、
ものすごく強いストレス解消効果が生まれます。
そして、ネガティブ感情に溺れなかった自分を
ぜひ褒めてあげてほしい。
それ本当に、ひと一人の人生を、救ってますからね。
相手は自分だけど(笑)
そういう人が増えると、きっと、
この世の平和はずいぶん広がるんだけどなぁ。
というわけで、
ぜひ、自分に言ってあげて下さい。
「調子がいいときでも、こんなにイライラする?」
ではでは、くれぐれも、お大事に。
ヤバければヤバいほど、よく見るようにしたい。
■追伸:
今回、違う言い方で説明はしたんですが、
「偽物のネガティブ感情」って、要は「邪気」です。
それがないのが「無邪気」ですからね。
無邪気な人って穏やかなイメージがありますよね。
偽物の感情に振り回されることがないから、
ギスギスしないんです。
「偽物のネガティブ感情が多いかも」って思った人は、
ぜひ、浄化を始めてみるといいです。
誰でもできる第一歩は、これです。
●実はみんな必須!5秒でできる邪気の浄化方法