- ■モチベーションが低いときは誰にでもある。けれど……
- ■モチベーションって最も左右する条件とは?
- ■モチベーションってそもそも、なぜ落ちるのか?
- ■3種類あれば、モチベーションは高い上に「強く」なる
- ■どうモチベーション設定をすれば、ウハウハが3~4倍になるか?
- ■モチベーションを「本物」にするための、問いかけ。
- ■3つのモチベーションの「相乗効果」とは?
- ■目標に「幅」を持たせよう
■モチベーションが低いときは誰にでもある。けれど……
「どうしてもモチベーションが上がらない……」
「気力が湧いてこない」
……誰にでもありますよね。
自然なことです。
ただ、モチベーションが低いときに何がイヤって、
「つまらない」ですよね(笑)
興味・関心ごと「落ちて」しまうから。
休めばいいとき、という見方もあります。
でも、波のように上下していたとしたら、実はこれ、
自律神経的にも大変なんです。
じゃあ、どうしたらいいか?
ある程度高い状態で、キープするんです。
それも、無理なく。
今回は、その新しい方法をまとめてみました。
■モチベーションって最も左右する条件とは?
モチベーションに最も影響するのは、
やはり「目標」です。
大なり小なり、ぼくらは「向かうべきところ」があって、
「そこに近づきたい!」と心が盛り上がる。
それが、
「プロのサッカー選手になる」でも、
「今日は残業しない!」でも、
「この机は10分以内にきれいにする!」でも、
「今週は必ず肉よりごはんより野菜から食べる!」でも
構いません。
大きくても、小さくてもいい。
別にマジメじゃなくても、意識が特別高くなくても、
目標って、あるはずなんです。
「目標」という呼び方はしてなくてもいいしね。
「欲しいもの」でも「理想」でも、何でもいい。
ただ……それだけでは、
ぼくらのモチベーションが「高止まり」してくれる
ことはありません。
どうしてでしょうか?
■モチベーションってそもそも、なぜ落ちるのか?
疲れる。
飽きる。
見失う。
3大条件を先に言ってしまえば、これらでしょう。
いくら魅力的な目標をもっていたとしても、
ぼくらの脳は、
ずっと同じものを見ると
「疲れる」し、
「飽きる」し、
「見失う」んです。
よくわからなくなってくる。
これは、
「世界一うまいハンバーグだとしても、
朝・昼・晩、ずっと同じだったら、きつくない?」
というレベルの、生理現象です。
だから、
「目標というのは、疲れて、飽きて、見失うもの」
だって思ってたほうが、いいんです。
じゃあ、常に意識が高い人って、
どうなってるのか?
実は、この性質をわかっている。
……または、わかっていないとしても、
この脳の性質を乗り越える「手段」を本能的に、とっています。
だから、目標を達成し続けられる。
その「手段」。
モチベーションを落とさず、高い意識で
目標を追い続ける人たちは、何をしているのか?
■3種類あれば、モチベーションは高い上に「強く」なる
そう、種類なんです。
3種類あると、全然違います。
たとえば、高いモチベーションの代表格といえば、
サッカーの本田圭佑選手がいます。
彼は、プレイヤーとしてだけのキャリアを生きていません。
サッカークラブを所有する経営者でもあり、
サッカースクールで指導する教育者としての顔を持ち、
事実上、カンボジア代表の監督までこなしている。
他にも、見えないところで、いくつも
彼独自のプロジェクトを、動かしているんでしょう。
(安部首相と懇談したりしてますしね)
それが、最近急に始まったことか?
……といえば、違うと思います。
時間をかけた準備が必要なことばかりですよね。
そう、彼は、
複数種類の目標を持っていたはずなんです。
ずっとずっと若い頃から。
複数種類の目標をもっていたから、どうなったか?
まず、視野が広がります。
サッカーを総合的に見ていくことができる。
ただ「うまくなりたい」だけの選手とは、全然違います。
プレイヤーとしてうまくなりたいのは当たり前で(個人としてのスキル)
監督がどう考えるか(俯瞰や戦略で見る)、
どう話せば共通理解ができるか(監督・選手間のコミュニケーション)、
どう教えたら子どもにも伝わるのか(サッカー論、噛み砕き、個性の理解など)、
試合前後の運営側にどう影響できるか(経営視点、ビジネス評価軸)、
みたいなことも、同時に学んでいくわけです。
……「同じ時間」を生きているはずなのに。
一石二鳥どころか、6鳥ぐらいの能率で、成長していく。
それは、たとえるなら、
同じ「宝の山」に入ったときの違いで、よくわかるでしょう。
「ダイヤモンド」という宝石しか知らない人は、
ダイヤモンドしか、拾いません。
他のものは「眼中にない」からです。
視野が狭い、というのは、そういうことです。
でも、「サファイア」「ルビー」「トパーズ」といった
多くの宝石を知っている人は、違います。
あらゆる宝石を拾い集めるでしょう。
そして「宝石は1つや2つじゃない」とわかっているので、
「これは知識にはないけど、いい宝石かも!」
というオマケの原石さえ、見つけてくるでしょう。
視野が広い、といのは、そういうことです。
成果も経験値も、3~4倍にさえなる。
そして、話を、戻しましょう。
モチベーションで考えたら、どっちの人のほうが、
高いと思いますか?
「数が限られたダイヤモンドがあるか、どうか
だけをただ見ている人」
「多くの価値ある宝石をがっぽりゲットしつつ、
未知の原石まで得ている人」
……あったり前ですけど、後者です。
正直、ウハウハですもんね(笑)
成果も経験値も増えて、
しかも高いモチベーションで楽しめる。
そんな贅沢な話、ありません。
――それが「すごくおいしい」のはわかるけど、
そんなこと、自分にも、できるんですか……?
はい、できるんです。
やり方を知らなかっただけ、だから。
■どうモチベーション設定をすれば、ウハウハが3~4倍になるか?
まずは、叶えたいことを、書き出します。
細かかろうが、小さかろうが、
大まか過ぎようが、遠い夢過ぎようが、
関係ありゃしません。
ただただ、書き出す。
100個でもいい。
本気な人は、ぜひ今、やってみてほしいんですけどね。
次は、それを「3グループに仕分け」するんです。
ここがポイント。
どんな3つか。
1)達成目標(得たいもの)
2)成長目標(ありたい姿)
3)ライフスタイル目標(理想のくらし)
この3つです。
あなたのタイプによるんですが、
おそらく、どれかに偏っているはず。
どれかの数が、少ないはずなんです。
ほとんどの人にとって、
このバランスが「最初から崩れている」。
だから、
「多くのものを犠牲にし過ぎた……その最たるものは、家族だ」
「あんたは成功者かもしれないけど、心の中は貧しい亡者よ!」
「お金も時間も注ぎ込んできたけど、欲しかったものは、
こんなものじゃなかったよ、父さん……」
みたいなことになるんです(笑)
つまり、
目標を立てた時点で「眼中になかった」なら、
当然、先に進めば進むほど、
「すごいスピードで取りこぼしていく」んです。
いっさい家庭を顧みない経営者が、妻や子どもから
どんどん離れて孤独になっていくように。
あなたは、どうだったでしょうか?
■モチベーションを「本物」にするための、問いかけ。
もう一度、見てみて下さい。
1)達成目標(得たいもの)
2)成長目標(ありたい姿)
3)ライフスタイル目標(理想のくらし)
これ、どう考えても、
「どいつもこいつも超大事」なんです。
しかも、ちゃんと1つ1つを見ていけたら、
当然、相乗効果が起きてくる。
理想の暮らしの中で、
ありたい姿の自分に育ちつつ、
そんな自分に似合う得たいものがしっかり付いてくる。
(身の丈に合っているから定着して、失わない)
そもそも、モチベーションが落ちるのは、
疲れたり、見失ったり、飽きたりするから……でしたよね?
まさに、これです。
3種類ちゃんと踏まえていたら、
疲れたり、見失ったり、飽きたり……しないんです。
疲れるのは、「どれかを犠牲にして磨り減るから」です。
見失うのは、それこそ「視野が狭くなるから」です。
飽きるのは、「1つだけを長時間追い過ぎるから」です。
この3つって、3種類の目標をちゃんと見続けていたら、
どれも防げる話でしょう?
■3つのモチベーションの「相乗効果」とは?
何のための、達成か。
何のための、成長か。
何のための、ライフスタイルか。
それぞれのためなんですよ。
達成への注力は、
成長を呼び、得た成果物で、望むライフスタイルをつくれる。
成長への注力は、
達成を容易にし、ライフスタイルをより自分に合ったものにする。
ライフスタイルへの注力は、
達成や成長のためのエネルギーを根底で支えてくれる。
だから、3つがちゃんとしていると、
「うまくまわる」んです。
最高のサイクルが、高速回転する。
そりゃあ、枯れにくいに決まってますよね、モチベーション。
電源が3つある上に、高め合うんだから。
■目標に「幅」を持たせよう
最後に、ぜひ、書き加えてみて下さい。
3つの種類の中で、数が弱いところ、
あったでしょう?
そこは「あなたがつい犠牲にしがちなエリア」。
そこがつまり、
「水漏れのように、モチベーションが漏れちゃう穴」
といってもいい。
だから、もう一回、自分に聞いてください。
●あなたは、何を達成したい? 何を得たい?
●あなたは、どうなりたい? どうありたい?
●あなたは、どんな暮らしをしたい?
ちなみにぼく自身は「ライフスタイル目標」が、
ずっと「盲点」でした。
だから、放っておくと「仕事人間のワーカホリック」になって、
それこそ「暮らし」が犠牲になるんです(笑)
(ほいで、自律神経失調にもなっちゃった)
3種の目標は、どれも同じぐらい大事で、
すべてつながっています。
「達成したのに、何もうれしくない」なんて、
本当に悲しいことです。
また、
「やる気も気力もなくって、毎日がつまらない」
なら、100歳まで生きるのは、長すぎます。
どっちの不幸も、なんとしてでも、防ぎましょう。
それはもちろん、
体にも心にも、すごくいい栄養ですからね。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
もちろん「目標」は、定期的に更新しようね。
(ときめかない目標は、整理していくこと)