「本当に努力してるやつは、
めちゃくちゃに仕事しても、それを努力だと思わない」
(名もなき賢人)
- ■ なぜ、成功者は「努力なんてしてません」と言うのか?
- ■ 「努力はしていない」けど、練習量も行動量もすごい……の真相
- ■ ぼくを動かすのものは「努力」ではなく「アレ」なんです。
- ■ 努力だったはずのことが、「負担ゼロ」になる方法
- ■ 自己嫌悪や自信喪失は、努力できない自分をつくる
- ■ 努力が苦手で継続力が低い人でも、うまくいく方法
- ■ 努力が努力じゃなくった先にある未来
■ なぜ、成功者は「努力なんてしてません」と言うのか?
めちゃくちゃすごい成果を出している人が、
「別に努力というほどのことはしていない」って言うの、
聞いたことないですか?
スポーツ選手とか、よく言ってますよね。
起業家にもこう言う人、多いです。
ぼくはちょっと前まで、
「……んもう、カッコつけちゃって! どうせ嘘でしょう?」
って、思ってました。
だって、練習量も、行動量も、ハンパないんですもんね。
努力を隠す感じがカッコいいから、または、謙虚さとして、
そう言ってるんだと思ってました。
……でも、
どうやらアレは、本音で言ってるらしい。
それがちょっとずつ、わかってきたんです。
■ 「努力はしていない」けど、練習量も行動量もすごい……の真相
「永井先生って、仕事の量、めちゃくちゃ多いですよね。
どんだけ努力家なんですか……寝てます? 早死にしませんか?」
ぼくなんかでも、そう言われることがあります。
寝てますし、早死にって、縁起でも無いわ!(笑)
ただ、なんの謙虚さもカッコつけもなく、素で、
「努力なんて、全然してないですよ」って、思うんです。
質問をくれた人は、さらに続けます。
「予約がまず3ヶ月以上いっぱいなほど施術があって、
整体スクールでセミナーも開催して、
ブログ書いてメルマガ出してYouTubeで動画あげて、
本まで書いてるでしょう? しかも当然、
それだけの勉強も必要ですから、もう異常な努力でしょ」
――なるほど。
おっしゃってることは、よくわかります。
人から見たら、そうなんなんでしょう。
でも、今のぼくの感覚では、それは「努力」」ではないんです。
やっぱり。
そして今気づきましたけど、
昔のぼくでも「え、そんなにやってんの?」って
驚くだろうなって、思いました。
これ、どういうことでしょうか?
■ ぼくを動かすのものは「努力」ではなく「アレ」なんです。
結論から言えば、
「クセ」の問題なんです。
ちょっと整理してみましょうか。
成果をどんどん出す人に100%共通しているのは「行動量」です。
とんでもない量の行動をする人たちがいますけど、
あれを「努力」だと思ってたら、続かないんです。
ここがすごく大事で……
人間って、そんなに強くないです。
すごい人たちだって、そう。
強いところはすごく強いけど、かわりに、弱いところは、すごく弱い。
その証拠に、
「我慢ができない天才」って、いっぱいいるでしょう?(笑)
私生活はわがままだったりするのも、よくある話です。
つまり彼らは「忍耐力」が高いわけでは、ない。
本気で「努力だと思っていないから」、
大量の練習や行動を続けられるんです。
じゃあ、そのエンジンは、努力や忍耐じゃなくて、何なのか?
そう、その答えが「クセ」なんです。
練習を大量にするのが「クセ」になっている。
行動を大量にこなすのが「クセ」になっている。
本当に、そういうことなんだと思います。
■ 努力だったはずのことが、「負担ゼロ」になる方法
あなたもきっと、歯磨きは「クセ」になっているから、
歯を磨かないで寝るの、ちょっと気持ち悪いでしょう?
そして、歯磨きを負担だとは思わないし、
毎日やってるからといって「努力してますね」って言われたら、
「はあ?」って思うでしょう(笑)
そう、それなんです。
「いつもと違うこと」って、普通、続かないんです。
でも「いつものこと」にさえなれば、続くんです。
努力ではないけど、やめるほうが気持ちが悪いから。
たとえば……
ぼくは朝、読書をしないと、気持ちが悪い。頭が起きない。
1日1つは、未来の役に立つことをしないと、不安でしょうがない。
1日1つは文章を書かないと、
仕事をした気になれない → やはり不安になる(笑)
寝る前にストレッチをしないと気持ちが悪い。すれば眠くなる。
というのが、実情です。
「寝る前には歯を磨く」というのと、同じぐらい、
そのように「習慣化」されている。
そう「習慣の奴隷」なんです。
ただ、習慣というぼくらのご主人様は、
よくも悪くも変えられる、というのがミソなんでしょう。
そして、ぼくのご主人である「習慣」はたしかに、
3年前より遥かによいものになっているし、
5年前とはもう別人のように強く、ぼくを助けるようになってくれた。
だから、
たしかに5年前の4倍ぐらいの成果を出しているけれど、
それは我慢強いからでもなく、
「好き」を仕事にした☆からでもなく、
まじめだからでもなく……
「クセにできたから」なんです。
だから、弱い人間のままでもやれるし、
逆にいうと、
人間としての弱さは、そんなに治ってないわけです(笑)
ここはけっこう大事な秘密じゃないかな。
では、どうしたら、
「いいクセ」を自分につけていけるのか。
それが、一番大事な問題になってくるはず。
■ 自己嫌悪や自信喪失は、努力できない自分をつくる
先に、リスクを避けるためのお話をします。
「自分は努力ができない」とか、
「自分は何をやってもなかなか続かない」と感じている人は、
すごく多いんです。
なぜそうなるか、わかりますか?
答えは明確です。
「今まで努力で戦ってきたから」です。
努力というのは「無理」や「我慢」を含むので、
継続できないことがもはや運命付けられているのです。
つまり「勝てる見込みのない試合」を、くり返して来ちゃった。
レベル1なのに、ラスボスと戦ってたら、負けますよね、そりゃ。
(アリアハンにバラモスがやって来た、という感じね)
そしたら、
自己嫌悪や自信喪失が、ひどいことになるんです。
「自分はダメなやつだ」とか「継続力がない」とか……
それ、誤解ですからね。
ダメなやつだからでも、継続力がないからでもなく、
レベル1なのにラスボスに挑んだから、負けて来ただけです。
これ、間違っちゃダメですよ?
そして、たとえ、
本当にダメで継続力がない人でも「続けられる」やり方があるから、
元々本当にダメだった人でも、成果を出していくんです。
そんな実例、いっぱいいますからね。
そもそも、あらゆる子どもに、継続力なんて、ないんだから(笑)
すぐ飽きちゃうし、目移りもするし。
みんなそっちが元々だし、普通なんです。
継続力なんて、誰だって「ない」ところから、始まってるんです。
あんなに子どもが嫌がる「歯磨き」だけど、
今は、当たり前にやれますもんね。
……そういうことなんだと思います。
今、継続がなかなかできないことがあったって、
子どもが「歯磨き」をイヤがるほど強い気持ちじゃないでしょう?(笑)
正しいやり方で、やり直せばいい。
それで継続力がついてきたら、
超おいしいおみやげとして、
自己嫌悪とか自信喪失だって、回復していきます。
自分自身に対する誤解がとけるだけなんだけどね。
では、まとめとして……
何から始めたらいいか?
■ 努力が苦手で継続力が低い人でも、うまくいく方法
「毎日5分だけやる」
これから始めるのが、一番いいと思います。
タイマーを使って、本当に5分だけやるんです。
内容は、何でもいいから「新しく習慣にしたいこと」を選びます。
たとえばそれが読書なら、
読書を「毎日5分だけやる」。
慣れるまでは、テーマは1つだけでいいですからね。
新しいことでも、5分だけだったら、やれそうでしょう?
それも、時間を決めると、さらにいい。
毎日、決まった時間にアラームをセットするんです。
スマホでできるからね。
読書の例で続けるなら、
「一番、ちゃんと毎日、読書ができそうな時間」を選ぶ。
仕事も終わってるし、休日も大抵家にいる時間。
人によるでしょうけど、朝でも夜でもいい。
その時間に「5分読書」ってメッセージをつけて、
毎日のアラームをセットする。
で、5分、やるんです。今度はタイマーをセットして。
最近のスマホだったら「タイマー5分」とかって話しかければ、
1~2秒ですぐできるからね。
「えらく見返りの大きい遊び」だとでも思ってね。
5分は、ちゃんとやる。ちょっとイヤでも、できれば粘る。
それを続けます。
思い出すコストも、決意するコストもアラームで
カットされてるから、負担はそんなにないはず。
で、そのうち、5分たっても
「もうちょっと読みたいな」って思ったら、しめたもの。
延長です。プラス3分でも、5分でも続けたらいい。
それはすでに「継続力が伸びてきてる」ということ。
そこからしか始まらないし、
これ以上、確実なスタートって、ないんじゃないかな。
それを、5分→8分→10分→12分……って、
必要な長さまで、少しずつ伸ばしていけばいい。
そのうち、「毎日30分は読書するクセ」が出来上がります。
それにも慣れてきたら「次の習慣化ゲーム」を始めます。
次は「体操」にしよう、とかね。
それもまた、5分からですよ? くれぐれもね。
急に「健康のために、40分走ろう!」とか、やめましょうね(笑)
それが、何より確実に、あなたの
「習慣化力」と「行動力」を高める方法です。
■ 努力が努力じゃなくった先にある未来
その先にある未来として、
やがて「いい時間割」で暮らすようになり、
計画性が出て、さまざまな能力が開発され、
行動量が勝手に増えて……
いつの間にか、赤ワイン片手に、
「ぼくにとっては、これぐらいの努力、歯磨きみたいなもんですよ」
って、ニヤつく感じの成功者になれるわけです。
そんな人格でいいのか!って話はありますけども(笑)
つまり、今回お伝えしたことは、
「当たり前と感じる平均値を上げていけばいい」
というお話なんです。
そう、
「これぐらい、当たり前っすよ」
というレベルが高い人は、例外なく仕事ができる人です。
そして、そうなるには、本当に「5分から」でいいんです。
やがて、頑張るんじゃなくて、
「涼しい顔で」できる仕事量、行動量が、
ものすごく成長してますからね。
スーパーサイヤ人になってないのに、
スーパーサイヤ人のベジータより強い……的な世界です。
それだったら「続けられる」んです。
というか、そうじゃないと続かないからね。
ここは大事だから何度もくり返してますけど、
ぼくらは100歳まで生きるぐらいの覚悟がいるから、
「続けられる方法」の大切さって、ヤバいほど大きいんです。
「成果はものすごい出るけど、3年しか保たない方法」より、
「成果はまずまずだけど、30年以上続けられる方法」だったら、
後者のほうが、ずっといい。
その方法は負担がないんだから、3つやればいい。
「まずまず」が3つも集まれば、「ものすごい」に勝てますからね。
しかも相手は、3年目にはもう、ダウンしてるから(笑)
そっちの生き方を、選びましょう。
努力より、クセづけ。
習慣化っていうと難しく聞こえちゃうけど、
「クセをつけるだけ」だからね。
「いいクセをつける力」なんて「願いを叶える力」そのものでしょ。
ということで最後は、
あるビジネスの達人が残した格言で、まとめましょう。
「努力の人は習慣の人に永遠に勝てない」
ではでは、くれぐれも、お大事に。
自分に「超強い追い風」を、吹かせよう。