楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「変える力」はどこから生まれるのか?

f:id:cookyourself111:20190620173355j:plain


ついさっき、ニュースに感動しました。
こんなこと、久しぶりです。

何に感動したかって、岡山県の高校3年生に、です。

 
「セミが1週間で死ぬのは、ホントじゃなかった!」
ということを、彼は証明したんです。
その新説で学会で最優秀賞をとった、と。
ニュースになっていました。

……すごい。


まず、彼はセミの寿命を、どうやって調べたか?

2ヶ月ほど、毎日セミを捕まえ続けて、
油性ペンでしるしをつける日々。
その数なんと合計「863匹」ですって。

そのうち、15匹は「2回目に捕まえた」セミたちで、
4匹は「3回目」だった、と。

つまり、
「あれ? 1ヶ月近く生きてるセミがいるじゃん!」
というのを、何例も見つけたわけです。
もっとも長生きだった実例として、
アブラゼミが32日間、ツクツクボウシが26日間、クマゼミが15日間だったそうです。


……めっちゃくちゃ、すごい。


でも、もっと興味深いことは、
なぜそんな発想を持てたか、ってことです。

だって、
「セミは1週間で死ぬもの」って、
大人も含めて、みんな信じてたんです。
もちろん、ぼくだってそうです。

改めて調べようなんて、思いつきもしないじゃないですか。
だって、常識なんだもん。
……という、その「バカの壁」(@養老先生)を、
よくやぶりましたよね。

彼は、
「1週間で死ぬという割りには、セミの遺骸が少ないな……」
って思ったところから、疑問を育てていったんですって。


●常識を疑う。
●その疑問を育てる。
●自分の手で調べ続け、自分の頭で考え続ける。


ぼくはこれ、本当に偉大なことだと思うんです。
しかも、そんなこと、彼以外、
誰も本気で考えてこなかったはずなんです。
そして高校3年生って……。


そいでね、
「今まで治らないとされてきた病気」を治す人って、
こういう人だと思うんです。

たとえば、昔は、
「ペストなんてヤバい病気、治らないよ」って常識があった。

この前はじめて知ったんですけど……

「ペストは、アジア、北アフリカ、中東、ヨーロッパに広がり、
 当時の人口の半分に当たる3,000~5,000万人
 (またはそれ以上)が死亡したと言われる」(Wikipediaより)

って、めっちゃくちゃひどいじゃないですか。
二人に一人が亡くなるって……
それ、リアルに言うと、家族や友達の半分がいなくなるレベル、
ってことですよね。
とんでもない話です。
「悲劇過ぎて見たくない映画かよ!」ってぐらいの……。

でも、今、ペストは治る病気です。
「抗生物質のある21世紀の日本では死亡例はない」(Wikipediaより)

二人に一人が亡くなるってぐらいの悪夢を、
完全に打ち払った人がいたんです。
もちろん、一人じゃなくて何人ものチームの功績なんでしょうけど、
そのチームだって、一番最初は「一人の思い」から始まったはず。


●常識を疑う。
●その疑問を育てる。
●自分の手で調べ続け、自分の頭で考え続ける。

それをずっとずっとずっとずっと諦めずに
やり続けた人が、必ずいるんですよね。

空を飛ぶ飛行機にしたって
超離れた人と話ができる電話にしたって、
そんな名前はもちろん発想もなくて、
「不可能な夢物語」でしかなかった時代がある。

……でも、突破してきた人がいる。

末期ガンだろうが難病だろうが何とかできるはず!って
「不可能な夢物語」を追い続けている人たちが、
ついに常識の壁を突破してしまう日が、必ず来ます。
遅かれ、早かれ、必ず来ます。


ぼくは今日、そのことを思ったんです。

ぼくは、その「突破していく側」でいたい。
少なくとも、そういう人たちの力になりたい。


そして、ここまで考えて、気づきました。

●常識を疑い続けること
●自分の信念を信じること

この2つはきっと、セットなんです。
「疑う」と「信じる」が、裏表みたいになってる。

強く信じているものがあるから、よい疑いをキープできる。
せっかくの疑いを中途半端に殺さないから、信念をキープできる。

「変える力」は、きっと、ここから来る。
「変えられそうもないもの」でさえ変えてしまう人たちは、
「変えられない」ことを疑い続け、
「変えられるかも」ということを信じ続けたはずだから。

不可能を可能にする力は、
「信じて疑う力」なんじゃないか。


今、身の回りにある常識に、
疑いなく殺されてしまった信念はないか?

信念が足りないために、
簡単に自分で殺してしまった「価値ある疑問」はないか?


ぼくは岡山の高校3年生の彼に、
その問いかけをもらいました。


1つ、ぼくにある強い信念は、
「人間は、どんな病気だろうが治せる力を持っているはず」
というものです。

だから、
「病院でも治らないと言われた」といって
7割がた絶望して来院される人たちに対して、
「病院では、そう言われたんですね」っていって、
整体を地道に続けてきました。
それで「突破」できた常識が、症状が、たくさんありました。


疑問を育てたい。
その種である違和感を、大切にしたい。

信念を育てたい。
その種である人間学を深めたい。
人のことを真剣に考える心をもっともっと鍛えたい。


……改めて、そう思いました。


まとまりは悪いけれど、
今日の気づきとして、記録します。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
そういえば、他人を変えるほどのやさしい人も
「決めつけ」が少ないなぁ……。