楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

健康にいい食事法の原則とは?

健康にいい 食事 共通点 条件 方法


「本当に体にいい食事って、どんなものなんですか?」
というご質問をいただきました。

食事法……正直、迷いますよね。

だって、
「正しいとされること」が、何種類もあるから。

お米って、本当に体にマイナスしかないのか?
肉って、良いのか、悪いのか?
絶対食べちゃいけないものって、何なのか。

どの話を採用していいかが、すでに、難しい……

でも、1つだけ、ハッキリしていることがあります。
それは「食事で健康になった人に共通する原則」です。

この原則がわかっていれば、
大きく間違うことはなくなるでしょう。
また、自分に合う正解に出会う確率が、グンと高くもなります。

今回はそんな、
リアルに健康を得た人たちに共通する考え方を
紹介します。

 

■ 健康になる正しい食事って、本当にある?



超そもそも……ですが、
「正しい食事」というのは、ありません。

このことは、最初に断言してしまいましょう。
健康な人の食事内容って、個性的なんです。

肉をガツガツ食べて健康な98歳の女性もいれば、
野菜ばかりで肉は一切食べないご長寿おじいさん、
100歳こえるまでコーラを毎日ガブ飲みしてきたハイカラばあさんもいる。

だから、
「この食べものさえ食べていればOK」
という類いの情報は、それほどアテになりません。

あくまでも、その人による。

つまり大切なことは、
「自分に〝個人的に〟合う食べ物」を
見つけていくことです。

ただし……

ぼくらは食事というと「何を食べるか」に注目しがちです。
実は、もっと大切なことがあるのに。

その証拠について、ぜひ知っておいて下さい。

■ 実は……健康になるはずの「食事法マニア」には体調不良が多い



いわゆる「食事法マニア」な人は、
体があまり健康ではない傾向があります。

この事実は、とても大切です。

マクロビオティック。
菜食主義。
MEC食(ミート、エッグ、チーズ中心)。
玄米派。

色々ありますよね。

ぼくのところに来てくれるお客さんの中には、
ぼくなんかより遥かに健康意識が高い人がいます。

で、↑で紹介したような食事法を、
「徹底的に実行」していたりする。

でも……

なぜだか、おなかがカッチコチ。
体が冷えて、こり固まっている。
頭も重たい。
なんなら、便秘まで起こしている。


「先生、私、食事は完璧なほど気をつけているのに、
 どうしてなんでしょうか?」

そう、深く悩んでいます。

そんな悩みを聞き、
実際にお体の状態や、その改善のプロセスを
たくさん見てきて、わかったことがあります。

そう、それこそ食事法の「原則」に関わることです。

■ なぜ、完璧な食事法なのに、体が不健康になるのか?


食事にこだわり過ぎると、
その意識自体が、不健康のもとになる。

これが、
「完璧な食事法なのに不健康な人たちの共通点」
でした。

ごめんなさいね、
一部の人は嫌がる言い方かも知れませんが……

「ムキになる」とダメなんです。

これは食事法に限らないんですけどね。
健康の大原則です。

こだわりが強すぎる人って、ちょっと怖いでしょう?
そのルールに合わないものが許せなかったりする。

これが、なぜ、健康に悪いのでしょうか?

「(食べ物に)厳しい条件をつけている」
ということは、
「食事に厳しい条件をつけている」ということで、
「食べる自分に厳しい条件をつけている」とも言えます。

つまり、潜在意識に染みついてしまうのは、
「自分に厳しい条件をつけている」
という心の習慣なのです。


条件を守れたときの自分は、OK。
条件を守れなかったときの自分は、ダメ。

……そういう
「安心感のない、条件つきの眼差し」に
常にさらされている。

もし、そんな子どもがいたら、どうなりますか?

安心やリラックスが得られず、
いつも緊張していて、のびのびとは育ちませんよね?

それどころか心が萎縮して、緊張して、
体までこわばってしまいます。


なぜ、急に「子ども」にたとえたのか?

それは、大人でも、同じことだからです。
ぼくらの中にいる「潜在意識」は、子どもみたいな
性格をしています。

だから、
「完璧な食事法」や「徹底的な○○法」といったもので
自分を厳しく見張り、しつけている人は……

自分の中にいる「潜在意識」という名の子どもを、
萎縮させ、緊張させ続けているわけなんです。

「回復スイッチ」とも言われる自律神経は、
潜在意識の影響をモロに受けます。

そう、だから、
「子どもが本気で嫌がるようなこと」を続けると、
回復力が落ちて、体に悪い。

そして、こだわり過ぎる意識のマイナスは、
そういうことなんです。

■ 食事について、栄養価よりも大切なこと



●「おいしい」と思うと、栄養の吸収力が倍増する。
●楽しく食べると、消化力がアップする。

これは最近わかってきた、ぼくらの体の仕組みです。

どんなにいい栄養のものを食べても、
「消化できなければ、吸収されません」し、
「消化できても、吸収力が低ければ、血肉になりません」よね?

これが、
「こだわり過ぎ」が体によくない、
もう一つの理由です。


「おいしい」や「楽しい」を守ってあげないと、
食べ物の持つ力を活かせない。

これはぜひ、覚えておいて下さい。

「ムキになる」

……つまり、
「そうじゃないものが許せない、イライラする」
というレベルになったら、
そのこだわりはもう、不健康だからね。

■ 達人ばあちゃんの忘れられないひとこと



1つ、忘れられない言葉があります。

それは、
「マクロビの達人」と呼ばれる、
80代のおばあちゃん先生のセリフです。

彼女は、すごい数の生徒にマクロビを教えています。
明るくて、トークも冗談も、上手。
よく通る声で何時間でもセミナーを続けられるほど元気で、
いかにも人生を楽しんでいて、生徒さんにも大人気です。


あるとき、その達人先生の合宿に、
ぼくの知り合いが参加したときのことです。

素晴らしい授業を受けた後の、休憩時間。
どうしても急ぎで確認しなければいけないことがあり、
その達人先生の控え室に
ガラガラッと入っていったとき――

見てしまったんです。

その達人先生が、プカプカと、
タバコを吸っているのを……。

それはそれは、おいしそうだったそうです(笑)


先生はハッと驚いてこちらを見ましたが、
もう間に合いません。

ちょっと気まずい空気が流れたものの、
すぐに先生は、ペロッと舌を出して、言ったそうです。

「みんなには、ナイショにしてね。
 これも含めて、今の健康なんだけどね」


ヘビースモーカーではないものの、
彼女は若い頃からずっと、
タバコ愛好家なんだそうです。

ずっとそれを隠さずにいたらしいのですが、
生徒さんが増えてきた頃、
弟子の先生たちに懇願されたんだそうです。

「先生、どうか、タバコを吸ってることは、
 言わないで下さい。イメージってものがあるので……」
って。

なるほどねぇ……

■ 誰にでもできる健康に「ほどよい」食事法とは?



「絶対にダメ」ということって、
そんなに多くはありません。

マーガリンはマジでやばい……
といったように「明らかに毒」だというものは、
ごく限られています。

一般的に悪いとされていても、
「ほどほどであれば、大したことがない」ことや、
「心の栄養のプラスのほうが勝つ」ことは、
いくらでもあるんです。

それこそ、
マクロビに本気でこだわっている人にとって、
タバコなんて許せないものでしょう。

でも、達人先生は、
「タバコぐらい大丈夫よ」というスタンスで、
実際に、ものすごく健康なわけです。


つまり、結論は、何か。


「せいぜい7:3ぐらいでいい」ということです。
このバランス感覚は、黄金律なんじゃないかな。

10のうち、
7ぐらいはちゃんとやる。
でも、3ぐらいは許す。

「息抜き」がないと、酸欠になるからね。
これはもう、何でも同じでしょうね。

心理学的にも、
「人間が継続的してできる努力は、マックスの7割まで」
という法則があります。

それ以上やると、
「どこかが壊れてくる」とのこと。

そりゃあ、そうですよね。

たとえば、
炭水化物を減らして、健康になった人はたくさんいます。
でも、炭水化物を一切「ゼロ」にまでした場合、
体を壊してしまう人が、続出したわけです。
頭痛とか、慢性疲労とか、めまいとかね。
(お医者さんの指導のもとでさえ、です)


「せいぜい7:3ぐらいでいい」

今回は、これをぜひ、覚えて帰って下さい。

一週間で考えたら、
5日間は、ある程度、ちゃんとしたものを食べましょう。
ただ、2日間は、少しぐらい羽を伸ばしてもいい。

仕事でも、
どこを「7」として頑張るか決めたら、
他は「3」として、徹底的に効率化してしまう。

やるときはやる。
でも、やらないときは、やらない。

この7:3というバランスであれば、
ぼくらの、あらゆるパフォーマンスは、
「手を抜いてんじゃねえ!」というマイナスではなく、
「ほどよく力が抜けてるね」というプラスに向かいます。


健康におけるあなたの「7」は、何でしょうか?
逆に、自分を許す「3」は、何でしょうか?

両方そろってこそ、
バランスよく状態が上がっていきますからね。

ぜひ、考える材料にしてみて下さい。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
ぼくの食事法の「7」の1つは、朝ごはん抜き、です。