楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ストレートネックには横向きで寝るのがおすすめって本当?

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「ストレートネックで、首こりと頭痛がもう、
 とにかく辛くて……悩んでいます。

 毎晩、どうやって寝たらいいのか、わかりません!
 横向きが良いと聞いたりしますが、体がゆがみそうで……」

そんな悲痛な声を、頂きました。
ぼくも経験者なので、よくわかります。

実際、ストレートネックの改善や予防において、
【寝方】は、とても大事です。

なぜなら、
「毎晩、じわじわ良くなる」か、
「毎晩、じわじわ悪くなる」かという【分かれ道】だからです。

そりゃあ
「じわじわ良くなる」ほうがいいに決まってますよね。

逆にもし
「じわじわ悪くなる寝方」をしていたら、
「ストレートネックが何をやっても治らない!」と
なるのも当然なんです。
 
というわけで、今回は
「ストレートネック改善に役立つ寝方」について、
整体視点の結論と、その理由をお伝えします。

 

 

■ ストレートネックを早く改善したいときには?

ストレートネック改善ストレッチ


まず先に、急いで改善をしたい人のために、
ストレートネックの改善を加速する方法を紹介します。

寝方を変えるのは、とても大きな効果があります。
毎日のことですからね。

ただし、
首の筋肉や関節がガチガチに固まってしまっている場合は、
寝方を変えるだけでは改善しません。

その突破口ということも含めて、
自分でできるストレートネックの改善方法を
知っておくといいです。

ストレートネックの仕組みについても、わかりやすく
解説しています。くわしい実演つきでもあるので、
ストレートネックの症状が「たぶん、重め」だと感じている人は、
ぜひ、こちらからご覧ください。

●【ストレートネック】を改善する整体ストレッチ
  ~しつこい首こりや頭痛を簡単に解消する方法~
 



 

■ ストレートネック改善に1番おすすめな寝方とは?

ストレートネックにおすすめな寝方


結論は、横向き。
これがベストです。

ただ、いくつか知っておくべきポイントがあります。

たしかに、
相談者さんが心配していた通り、
「横向き寝」だと、体がゆがみやすいんです。
特に、骨盤などの腰の骨です。

なぜなら、横向きだとどうしても、
「下半身がねじれる」から。

この問題をクリアする方法が必要なんですね。

 

■ 横向きで寝るときの3つのポイント

横向きで寝るときの3つのポイント


ストレートネックを改善したいなら、
横向き寝が理想です。

その上で、ポイントは……

1 そば殻の枕など、高さを調節できるものを選ぶ
2 横向きで寝たときに、背骨がだいたい真っ直ぐに
  なる高さに枕を調整する。
 (だいたい、へそと喉を結ぶ正中線上に、鼻が来る)
3 抱き枕を使う

これら3つです。

まず、1の枕については、すでに説明済みですね。

2の「背骨がだいたいまっすぐになる高さにする」
というポイントも、よく言われていることですが、とても大事です。

ただし、すごく厳密にする必要はなくて……

●「寝てみてしっくりくる」
●「肩や首に力が入ってしまう度合いが少ない」
 (多少入るのは、仕方が無いです。
  そのクセも良くなっていきますけどね)
●「呼吸がしやすい(しにくくない)」

ということを基準に、
「いい感じ」を探ってみるといいです。

そのとき、
「ちょっと高さを変える」とか、
「ちょっと形を変える」という調整が断然やりやすいのが、
そば殻の枕なんですね、やはり。

で、最後に強調したい大事なポイントが、
3 抱き枕を使う

これなんですね。

■ 「横向き寝」の弱点を解消する方法

 

「横向き寝」の弱点を解消する方法



抱き枕を使うと、横向き寝の弱点が消えます。

その「弱点」とは、最初に紹介した、
「体がねじれて、ゆがんでしまう」というリスクです。

というのも……

横向きになったときに、
上側にくる腕や脚の下に抱き枕があれば、
体が支えられて、倒れません。

つまり、「体がねじれずに済む」のです。
そしたら、ゆがみません。

体重が乗せられる面積も増えるので、
重さや体圧もバランスよく分散されて、
リラックスもしやすい。
また、胸の近くに体重を預けられるものがあることで、
呼吸がしやすくなる効果も、おいしいです。

けっこうやさしい価格で売っているので、
お気に入りの抱き枕を1つ持っておくのもいいでしょう。
その場合は、ある程度長目のものがオススメです。
腕も脚も乗せられるからです。
具体的には、100cm以上の長さです。

ただ、
「お金をかけたくない」とか、
「まずは試してみたい」という場合もあるでしょう。

そういうときは、
家に余っている枕とか座布団とかクッションを
使ったらいいのです。
腕の下と、脚(または膝)の下。
あわせて2つ使ってもいいからね。
高さが足りなければ、
バスタオルを巻いたりしてもいいですしね。

そしたら、
「横向き寝」のリスクを消して、
素敵なメリットだけ、
受け取ることができる……というわけです。

逆にいうと、
抱き枕システムを使わない場合は、
横向き寝にもデメリットがあるので、
ご注意下さいね。

■ 寝方の違いで、首こりや肩こりが変わる理由

寝方の違いで、首こり、肩こりになる理由



そもそもなぜ、寝方が違うと、
首こりや肩こりに影響するのでしょうか?

要は、重力のかかり方が、変わるんです。

たとえば……

▼仰向けで寝る人は、背中が床についていて、
後ろからの重力がかかりますよね。

つまりは「後ろから押される」ような圧がかかるので、
体が「丸くなりやすい」のです。
そのため、あお向けだと背中や腰が丸まりやすく、
首こり、肩こり、腰痛になる人がいるのです。
特に寝起き、ですね。

▼その点、うつぶせは、真逆です。
つまりは「前から押される」ような圧力で、
体が「伸びやすい」ということ。

これだと、一見良いように思えますよね?

でも、
首を大きく左右どっちかにねじらないといけない、
胸が圧迫されがちで呼吸がしにくいなど、
課題点が残ります。

この呼吸の浅さや「ねじれ」は、
やはり首こりや肩こりのリスクになります。

■ なぜ「横向き寝」が1番、ストレートネック改善に良いのか?

なぜ「横向き寝」が1番、ストレートネック改善に良いのか?


そこでベストなのは、
横向き寝です。

重力が「横からかかる」というのは、
背骨にとって、
普段あまりない「良い刺激」となります。

というのも、思い出してみて下さい。
普段あなたも、背骨を「前後」に動かすことはあっても、
「左右」に倒すことって、少なくないですか?

たとえば、
物を拾ったり、お辞儀をしたり、伸びをしたり……
そういう「前後の動き」って、
生活の中でよくある動作なんです。

でも「左右の動き」は?
たぶん真っ先に浮かぶのは「ラジオ体操」じゃないでしょうか?
そうそう、
バナナみたいに体を横に倒す、あの動きです(笑)

つまり、あまり「普段してない動き」だということ。
「横向き寝」で得られる「横からの重力」は、
普段ぼくらに足りていない刺激なんです。

このメリットが1つ、大きいです。


また、横向き寝であれば、
背骨を丸くしようが伸ばそうが、「本人の自由」です。
「ちょうど良い状態」を【選べる】という
柔軟性があるわけです。

ちょうど良い状態を選べるパーツにはもちろん、
首も含まれます。
首の角度を、
「今の自分に良いようにできる」ということですね。

そして、
実はこの「横向き寝」の良さは、さらに、
枕を選ぶときに、活きてくるんです。

■ 「高級な枕」は必要? or 不要? どう選んだらいい?

 

「高級な枕」は必要? or 不要? どう選んだらいい?



ストレートネックを改善するのに、
高級枕は必要ありません。
断言してもいい。

これ、理由が大事です。

ストレートネックはそもそも、
症状の深さがどんどん変わっていくので、
実は「どれぐらいの角度で寝たらいいかの調整」が
すごく微妙なんです。

つまり、同じ人でも、
少し首の状態が変われば、その分、
「1番いい角度」が変わってしまうんです。
(あお向け寝だと、特にそうです)

だから、
「買った頃はよかったのに、
 なんだか枕が合わなくなった」って、
すぐになってしまう。

残酷なことに、この
「枕がなんだか合わなくなる事件」は、
20,000円とかするような高級枕や、
「その人用に調整してくれる枕」でさえ、
多発します……(涙)

実際、ぼくの友達にもお客さんにも、
泣く泣く高級枕を手放した人が、たくさんいます。

「2万円の枕を3,000円のやつにしたら、
 そのほうが首が楽になった……もう、泣けてくるわっ!」
つってね。

だから、枕なんて、
3,000円ぐらいで買える「そば殻」のもので、
充分なんです。

……というか、むしろ、
2万円の高級品よりも、
そっちのほう「が」いいぐらい。

なぜなら、
高さを「自分の状態に合わせて調整できる」
という価値が、とても大きいからです。

ストレートネックを改善していくなら、
特にそうですね。



……というわけで今回は、
ストレートネックの改善方法について、
「寝方」を中心に解説してきました。


まずはぜひ、無料で大した手間もなくできますので、
抱き枕になるモノを用意して、
「横向き寝」を試してみてください。

また、最初にも紹介した動画ですが、
「一刻も早く改善したい!」と思う人は、
セルフケアも始めることをオススメします。

回復の早さが、まったく違ってきますからね。

●【ストレートネック】を改善する整体ストレッチ
  ~しつこい首こりや頭痛を簡単に解消する方法~
 



ではでは、くれぐれも、お大事に。
首が楽になると、頭の調子までよくなるからね。