■ 「朝、30分起きあがれない痛み」が、消えた……
つい先日、ぼくも驚いたことです。
その方は、50代の女性。
「寝起きはもともと、体が超重たい」人でしたが、
更年期になってから、
「体中がビシビシ言うほど痛い、指なんて曲がらない!!」
という、ひでえ関節痛がプラスされてたんです。
なのに、病院では、
「しょうがないです、そんなものです」
と言われ、
数年通っている漢方でも、ほとんど変わらない……
そんな状況でした。
■ぼくも、相当あれこれ試しました。
「もうほとんど、試し終わったんちゃうか」
と恐れながらも、
古いスキルを復習してやってみたり、
こっそり新しいスキルも習得してやってみたり……
最終的にはもう、
およそ30種類以ぐらいの
「別の考え方の別のスキル」を
試してみて。
「これで変わらなかったら、どうしよう……」
とマジで無力感と戦っていた、
その、翌日でした。
「先生、今朝、全く痛くなかったです!(T-T)
こんなの、もう何年ぶりか、わからない……」
というお知らせが、届いたんです。
■きっかけとなったのは、
【骨盤の中心】にある関節の細かなゆがみでした。
(ほんの少し、後ろに動けなくなっていた)
調べていくと、
決定的な違いをつくったのは、それ。
ただ1か所、それだけだったんです……。
もちろん、
「ついに、キターーーーーーーあぁああぁ!」
という喜びは、すごくすごく大きい。
でも、
「どうしてもっと早く、見つけられなかったか……」
「なぜこんなに長く、苦しい思いをさせたか……」
という無念も、こみあげてきます。
(だから、この文章を今、書いてます)
■とはいっても、
「【骨盤の中心】がとにかく大事だぜ!」
なんてことを言いたいのでは、ありません。
そうじゃなくて、
『誰にでも【それぞれの突破口】がある』
という真実を、痛感しているんです。
それを伝えたい。
世の中には……
本物と、
まあまあのものと、
普通のものと、
ダメなもの。
それぞれ、あります。
相性もありますしね。
そして『本物』は、人によって、違います。
それが今回紹介した彼女にとっては、
骨盤の中心だっただけ。
たまたま、ね。
でも、大切なことは、
あなたにとっても、そんなふうに【突破口】となる
本物が必ずあるはず、ということなんです。
■ 悩み続けてきたことが変わるのは、一瞬。
ぼくの自律神経失調症もそうだった。
ずっと眠れなかった首こりも、そう。
子どもの頃からの腰痛だって、そうだった。
もちろん、蓄積はあるんです。
でも【突破口】が見つかったら、
まるでその問題という名の『扉』に、
ピッタリ合う【鍵】が見つかったみたいに、
するーっと、扉は、開くんです。
■ 10の中のヒット。30のうちの本物。
今回、強調したいのは、この数字です。
感覚的ではあるのだけれど、
10年ぐらいやってきて、こう思います。
10試したら、1つはヒットが見つかる。
30試したら、1つは本物が「現れる」。
そう思っていたら、
「試し続ける気持ちが折れにくい」んじゃないか。
そう思ったんです。
毎回毎回「今度こそ、本物のはず!」って思って、
期待はずれだったら、苦しいもんね。
それよりは、
「今度試すのは、7つ目。
……そろそろ、ヒットぐらいは見つかるかも」
って『数えてる』ぐらいのほうが、
人ってどうやら、
強くいられるんです。
(今思ったら、ミスチルが震災のときに書いた
「かぞえうた」って、そういう歌かも)
■この数字の背景には、
法則じみたものがあるのかもしれません。
きっと、
本物が見つかるまでには「蓄積」が必要なんです。
ぼくらは、あれこれ試している中で、
当たり・はずれ、だけじゃない、
多くのものを「蓄積」している。
運をためている。
勘をためている。
心の筋肉をためている。
判断力をためている。
そして【アンテナ】が強くなっていく。
アンテナの感度がよくなれば、
ヒットや本物を見つけやすくなる。
そして何より、
ヒットや本物が「あなたを見つけやすくなる」んです。
■その証拠……と言ってもいいのかな。
ぼくは、長く答えを探し求めていた人に出会うと、
「すごく力になりたい」と思うんです。
見つからないまま探し続けるのが苦しいって、
知ってるから。
「あきらめない」なんて言うとカッコいいけど、
本当は何回もあきらめかけて、心がくじけても、
それでも何とか勇気と希望をキープしてきた重みを、
感じるから。
ぼくも、そうだったから。
■そういう人には、
「どうにかして報われて欲しい」って、思うんです。
それにね、おそらく、
ぼくみたいに感じる人は、たくさんいるはず。
いきなりアホみたいに飛躍するけれど、
たぶん、神様的な存在から見ても、
同じだと思うんです。
きっとそうやって、
運が集まってくるように、できている。
地道に積み重ねた氣の運びが、
運氣になる。
■ ぼくらの最大の仕事は【突破口探し】
健康でも、
仕事でも、
プライベートでも、
何でも。
問題解決は、すべて同じ。
なるだけ真剣に考えて、試す。
1つ、2つ、3つ……
できるだけ早く、報われたい。
それはすごく自然な感情です。
だけれど、最初から、
「ヒットに出会うまで、10個はまず試そう」
と、思っておく。
それに、たとえ
「ハズレ」に思うものがあっても、
「運や勘や心の筋肉や判断力が、蓄積されてる」
ということも、知っておく。
そう考えたら、
気持ちが軽くなることが、あるんじゃないかな。
■今回のヒントは、
やさしい話には、聞こえないかもしれません(笑)
要は、
「とにかくたくさん、やってみよう」
って話ですからね。
でも、
10数えて、30数えて……
すごい高い神社の階段を登るようなつもりで、
ちょっと先を見ながら、1段1段、数えていく。
そしたら、
リズムと覚悟と達成感が
じわじわ出てくるから。
まだ、ゴールに着く前から、ね。
それは、ただ闇雲に歩むより、
ずっとやさいしいはず。
続けやすいはず。
そんなわけで今回は、
「あきらめないで済むほうの言い訳」
を、書いてみました。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
すごい人ほど、心の中で、地味なことをしている。