楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「やめられない」原因と、対策。

「やめられない」原因と、対策。



■ 「食べ過ぎをやめたい……」
「スマホのやり過ぎを減らしたい」
「夜更かしをやめたい」

そんな風に、 
やめるべきなのに、やめられない……
そういうの、ありますよね。

もちろん、ぼくにもあります。

どうしても食べちゃうんですよね、柿の種。
晩ご飯、もう食べたのに……

でもね、1つ、見つけたんです。
ちゃんとやめる方法。

それは、偶然の発見でした。

 

■ ホントの欲求は「タンパク質、くれ!」だった

先週から、鶏肉、チーズ、卵を増やしたんです。
食事の中にね。
シンプルに健康上の理由で、
もうちょっと増やそうと思って。

そしたら、意外なことが起きました。

食後に「もうちょっと何か食べたいな」って
感じることが、すごく減ったんです。
まず【ムダ食欲】が50%オフぐらい。

そのおかげで、我慢するほどでもなく、
「オヤツはやめとこう」と思えるようになった。


さて、これ、どうしてでしょう?


あとで知ったことなんですけどね。

「食欲だと思っているものの正体が、
 タンパク質不足でしかないケースは、よくある」

……らしいんです。
栄養学的にね。

いいこと知ったでしょう?(笑)


しかもその後、リンパのケアをしたら、
まだ50%残ってた「食後のおやつ欲」は、
さらに減って10%ぐらいまで縮小しました。

(この方法については、まだかなり難しいので、
 簡単にできたらシェアしますね)


■ 本当の欲求からズレると「中毒的」になる

ここでもう終わったもいいんですが(笑)
本番は、ここからなんです。

考えたのは、これ。
人が中毒的になる原因は、
本当の欲求からズレていることじゃないか。

逆にいうと、
「本当の欲求に気づいて、それをちゃんと満たせば、
 中毒から解放される」ということね。

なぜ、こんなことが大事なのか?

「何かに中毒的になる」というのが、
ひどく不調な人や、
不幸をつよく感じている人の共通点だからです。

そうだな……

「中毒」をもっとわかりやすく言うと、
「依存」ってことです。

要するに、
「やめるべき!とわかっていることが、やめられない」

たとえば……
お酒の飲み過ぎ、夜更かし、寝る前スマホ、食べ過ぎ、
仕事のし過ぎ、ゲームのし過ぎ、ネットのし過ぎ、
Netflixの見過ぎ、恋愛に溺れすぎ、
誰かに怒り過ぎ、誰かを嫌い過ぎ、
考え過ぎ、グーグルで調べ過ぎ、気にしすぎ、
マッサージやり過ぎ、人に構い過ぎ、
健康法を強く長くやり過ぎ、
自分に構い過ぎ……などなど。

つまり依存って、
「いろんなことが、過ぎる」ということ。

それが、
時間、お金、余裕、
まともな生活サイクル、他人への興味・思いやり
視野の広さ、思考のやわらかさ
などなどを、奪っていく。

だから、不調も不幸も、修正しにくい……
という構造ね。


これだけ聞いたら、
ただの怖い話なんですけど(笑)
ここから「解決」に向かいますよ。



たぶん「依存的」になっている時点で、
それは、本当に求めているものでは【ない】んです。

これをぜひ、知っておいてほしい。


■ 満たされていないから、乾き続ける

たとえばね、ちょっと考えてみて?

沢尻エリカが、本当に麻薬を求めていたのか?
アルコール中毒になった人が欲しかったのは、お酒なのか?
万引きをついくり返すお年寄りは、その品物が欲しいのか?

きっと違う。

欲しいのは、
「麻薬そのもの」じゃない。
「お酒そのもの」じゃない。
「品物そのもの」じゃない。

本当は別のもの、ですよね。

「何かを考えなくて済む時間」
「寂しさを忘れられる時間」
「非日常的なスリルや達成感」
「時間と熱意をかけて相手をしてくれる誰か」

……かもしれない。


それこそ、
ぼくの軽めの「おやつ依存」の正体が
「タンパク質不足」だったように……


彼ら・彼女らに「本当に不足していた」のは、
別のものなんです。

だって、
「依存的」になるほどくり返し欲するってことは、
そもそも「満たされていない」からだよね。

満たされてないから、余計に乾くんです。


■ 本当に満たされるって、どんな状態?

喉が乾いているときに、水をもらったら、おいしい。
本当の欲求が満たされる。
だから「適量」で済む。

一方で、
喉が渇いているときに、お酒を飲む。おいしい。
でも、脱水になるから、本当の欲求は満たされない。
それどころか、余計に乾いてしまう。
だから「適量」では済まない。
飲み過ぎる。

この2つのイメージを、心のどこかに
保管しておいて欲しいんです。


「今目の前のこれは、水なのか、酒なのか」
って、後で考える材料になるから。


■ 「やめられないこと」への対処法

コツは、シンプルなんです。

「それを通して、本当に欲しいのは、何だろ?」
という質問を、自分にくり返し、
与えてあげること。

そしたら、やめられることが、あるはず。
あと、やめるのが難しくても、
気づけることがあるはず。
それだけも、大きな価値があります。

「自分にどれだけ詳しいか」と
「人生がうまくいく度合い」は、
比例するからね。

(自分をわかっているけど人生がうまくいかない!
 という人は、過大評価か過小評価をしています)


■ 逃げるべきときもある。ただし……

あと、もう1つのポイント。

下手をすると「今は逃避しておきたい」
という現実があって、目を背けたいのかも知れない。
何かに依存することでね。

それはそれで、いいんです。
避難してでも、心を守ることが必要な「時期」って、
ありますから。
それは間違いない。

ただ、そんなときでさえ
「本当に欲しいわけじゃない」と
わかっていると、依存症になるリスクが
かなり小さくなります。

本当に沈んで溺れるのか、
水面でプカプカ浮いているか……ぐらい違うからね。


■「替わりが見つかる」と、人生が狂わなくなる

あと、
「それを通して、本当に欲しいのは、何だろ?」
という質問を大事にしていると、
「替わりのもの」が見つかるようになります。

たとえば、
大量のビールを寝酒にするのが、
やめられない人がいました。
50代のイケメンさんです。

寝酒のアルコールのせいで、
トイレに起きて睡眠が浅くなるし、
頭痛もひどくて、仕事がはかどらない……
一気に太ったし、いつも顔色が悪い。

――でも、やめられない。

うつっぽくもなってきて、
このままでは、仕事が続けられないかも。

そんな彼を救ったのは「炭酸水」でした。

シュワシュワした刺激があって、
喉の渇きも癒やせる。
それは「よほど健康的な替わり」でした。

そして、ビールほど長く飲まないため、
ストレッチをする時間も気力も残るようになった。
そしたら、お酒なしでも、眠れたんです。

彼が本当に必要としていたのは、
ビールじゃなかった。
「刺激」と「うるおい」と「リラックス」だった。

それがわかったら、
「もう、寝る前にビールなんて、欲しくなくなりました」
とのこと。

依存症が治った瞬間でした。

その後、彼は痩せて、
ますますイケメンになったとさ。
(実話です)


■ ミスするのは正常。問題は「手放せない」こと。

たぶん、
間違って「変なものに手を出したり」
「依存しかけちゃう」ことなんて、
誰にでもあると思うんです。

問題にはならなくても、
有名人やアーティストで麻薬を試したことがある人なんて、
たくさんいるのかも知れません。

そこまでじゃなくても、

ゲームにハマり過ぎる時期、
スマホに  〃   時期、
ネットに  〃   時期……

誰にだって、あると思います。

それは正常です。


ただし、
問題になるのは、
「やめたいのに、手放せない」
となったときです。

今、考えてみたら、あるかもしれないよね。
「アレをやめられたら、健康にいいだろうなぁ」ってこと。

そしたら、
今回の話を、思い出して。

「それを通して、本当に欲しいのは、何だろ?」

という質問を噛みしめて、
「もっと良い替わりはないか?」
って、考えてみて下さい。

「これしかない」というのが依存です。
「他にもある」となれば、その時点で、
もう依存ではなくなるからね。


■ あなたをちゃんと幸せにするものの見つけ方

最後に。

今回のポイントをひとことで言えば、
「依存は不調と不幸のもとだよ」
です。

じゃあ、どうやったら、
それを「手前」で見抜くことができるか。

中毒や依存になる前に……
ハマッてしまって抜けるのが大変になる前に、
「軽症のうちに気づく」ことができるか?

コツは2つです。

1)「気持ち良さ」より「心地よさ」を重視する
2)「後味の良さ」を重視する

まずはこれじゃないかな。


1は、楽ゆる式でくり返しお伝えしていることですね。
興奮系=ドーバミン系の「気持ち良さ」を
追い求めると、おかしくなることがあります。
(もちろん、たまにだったら、いいのよ)

そうじゃなくて、
安心系=セロトニン系の「心地よさ」を
大切に味わうと、心身は安定に向かいます。
こっちをベースにしたらいい。

だから、強すぎるマッサージより、
じんわり効いてくる揺らしとかのほうが
体に良い……ってことね。


次に、2つ目。
今回はこれを覚えて帰って下さい。

「後味の良さ」を重視すること。

体にいいようなこと、心にいいようなことって、
「後味がよい」はずなんです。

これ、何となく、わかるんじゃないでしょうか?


たとえば、
ゲームをやり過ぎたとき。
ネットをやり過ぎたとき。
お酒を飲み過ぎたとき。

それを「やってる最中」は楽しいし、ワクワクする。
でも「やり過ぎた後」は、えらく疲れていたり、
あたい何してたんだろう感、
何かが磨り減った感
またやっちまった感……

つまり「後味が悪い」はずなんです。

それって、
体に悪いとか依存性や中毒につながるだけでなく、
自己肯定感や、自信にさえ、ダメージを与えるものです。


だから、重視して下さい。

「これ、なんか後味が悪いな」と思ったら、
次から、できるだけ、避けること。

ここが最後のポイントね。

「やめる」んじゃなくて「避ける」のね。
ぼくらは「何かをやめる」は苦手だから。

「別の何かを選ぶ」のは、ずっと簡単です。


今、やめたいのに、やめられないこと、ない?

「言われてみれば、後味悪いなぁ、あれ……」
って思うこと、ない?


健康のために、幸せのために、
それを減らそう。
「替わり」を探そう。


実はいらなかった荷物に気づけば、人生が軽くなるからね。
「それを通して、本当に欲しいのは、何だろ?」
つってね。

ではでは、くれぐれも、お大事に!
タンパク質ダイエットって、すでにあるのかな。
(……結果、ありましたw)