楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

ぼくの夢が「生き延びた」理由

ぼくの夢が「生き延びた」理由



「先生は、なんでそんなに
いつも前向きなんですか?
何かを諦めたこととか、あるんですか?」

――そんな質問をもらってね、
「あれ?」って、違和感を抱いたんです。

 


ぼくって、そんなに強い男だっけ?

●すぐ心は挫ける。
●興味があることしか覚えられない。
●週に一度はベビースターを我慢できない。
●形から入らないとやる気が今ひとつ出ない……
●新しい食べ物屋さんをすぐ試したがるくせに「ハズレ」だったときには帰りにコンビニで高めのデザートを買って「埋め合わせ」とか言う

つまり、
平均的な日本男児より、
だいぶん女々しいんです。


でも、言われてみれば、
いくつも夢を叶えてきた。
独立もそう、スクール開校もそう、出版もそう。
今のぼくを見て、
「前向きで諦めない人」と、誤解するのも、わかる(笑)


でもね、
「俺は絶対に諦めねえ!」なんて、
ハートを熱く燃やすようなタイプではないんです。

じゃあ、どうして
時間もかかる難しい夢を叶えて来れたのか?


それは、
挫折にやられそうになったとき……


「今は、まだなんだな」


って、思い続けてきたんです。
どうやら、これが良かったんじゃないか。


独立したいのに技術も資金もなかったときも、
「ぼくには無理」とは、思わなかった。

一冊分の完成原稿を、急に出版社に蹴られたときも
「自分に本は出せないのか」とは、思わなかった。
(今考えても、あれはひどいけどね(笑))


もちろん、悔しかったり、
落ち込んだりはしてるんですよ?
メンタルは弱いからね(笑)

ただ、だからこそ、なのかな。
「今は、まだなんだな」
って、考えていた。

つまり、
大きく決定的に……ではなく、
小さく一時的に、諦めていたんです。

きっと、
その「一時避難」としての諦めによって守られたから、
夢が死なずに済んだんです。

もしもあのとき、
「いや、絶対に諦めない!」と、
下手に抵抗して無理を押してでも実現させようとしていたら、
むしろ、夢ごと打ち砕かれたかも知れない。
「本当に自分には無理なんだ」と心が折れて、
今とは違う未来を迎えていたかも知れない。

……そう思うんです。

そして、もしかしたら、そうして、
「一時的な諦め」を自分に許すことができないために、
夢が潰えてしまうケースが、
けっこうあるんじゃないか。


「生きてさえいれば、何とかなる」
とは、よく言ったものです。

これに少し手を加えるなら、
「あなたがあなたとして生きてさえいれば、何とかなる」
とも、言える。

叶えたい夢を、
一時的に胸の内に戻して、もう一度、温める。
そういう時期があっていいし、
どんなすごい人だって、そんな時期を経て来てるんじゃないか。

長い階段には「おどり場」が必ずあるように、
夢に近づく道のりにもきっと、
静かに平淡に「時期を待つ」ステージが、あるんじゃないか。


まとめましょう。

「決して諦めない」ほど、強くなくていい。
何度も小さく諦めて、
ただ、同じ数だけ「もう一回だけやってみよう」と
思えたら、それでいい。


「今は、まだなんだな」
つってね。

逃亡ではなく、一時避難のために。
使える言葉として、持っておいたらいいかもね。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
あなたの大事な願いが、守られますように。