「探しものは、何ですか?」
こんな歌い出しの、ヒット曲があります。
つくづく思うんです。
この質問は、大切。
そして「使えるやつ」です。
・探しものが、あるかどうか。
・それが、どんなものか。
……さて、それが、
いったいなぜ、そんなに大切なのか?
「人生が楽しいかどうかを左右するから」
です。
たとえばね、イメージしてみて下さい。
あなたが、
先が見通せないほど深い森の中に
いるとして……
探しものがない、つまり、
「何のために、そこにいるか」がわからないなら、
それは【迷子】です。
深い森の中の迷子は不安だし、楽しくないよね。
悪い意味で「何が出てくるかわからない」から。
でも逆に……
探しものがある、つまり、
「何のために、そこにいるか」がわかっていたら、
それは【探検】です。
深い森の探検はドキドキするけど、楽しいよね。
良い意味で「何が見つかるかわからない」から。
同じ「先が見通せないほど深い森の中」でも、
探しものがあるかどうかで、
【迷子】か【探検】かが、変わってしまう。
楽しくないか、楽しいかが、決まってしまう。
じゃあ、
「先が見通せないほど深い森の中」って、
何のことを言ってるのか?
――人生です。
森と同じように、人生にも……
色んな生き物がいる。
知らないものがいっぱいある。
危険もある。
先を見通すことが難しい。
……でも、中にはかわいい生き物もいて、
おいしい木の実や
うつくしい花や泉といった、恵みもある。
人生は「深い森」です。
ぼくら人間は「知らないもの」を怖がります。
本能的にね。
実際、探しものがないなら、
「知らないところ」は、ただこわい。
でも、探しものがあるなら、
「知らないところ」は、可能性そのものです。
【宝探し】をするのに、もっともふさわしい場所です。
といってもね、
難しい話じゃありません。
「探しもの」の中身は、
細かなことでいい。
「自分の肩こりにすごい効く、
とにかく気持ちいいストレッチを探してる」
「なかなか話にのってこない奥さんが、
楽しく食いついてくる話題を探してる」
「コンビニで買える、とにかく体によくて美味くて
そのくせ太らないものを探してる」
……とかね(笑)
もちろん、
大きなことは大きなことでいいけれど、
「大げさじゃなくても充分楽しい」のが、
探しものの、いいところです。
特に強調したいのは、
生活と仕事かな。
生活の中に「探しもの」があるか。
仕事の中に「探しもの」があるか。
……実際、どうでしょう。
ありますか?
たとえば、
「仕事が楽しくない」というときの理由の
ベスト3ぐらいに、これが入ってくるんじゃないかな。
さらに、
「仕事の能力が伸びない」という理由ランキングだったら、
1位になるかもしれない。
「自分なりの探しもの」を心に持っていない人は、
なかなか成長しないもんね。
もっといえば、
「あれが楽しくないんだよな」という「あれ」については、
「探しもの」をしなくなっちゃってるんじゃないかな。
(この視点はきっと、とても大事です)
そんなぼくは、探しています。
今でも……
もうアラフォーに近いというのに、
「魔法みたいに効く健康法」を、
ずっと、探しています。
そのために、
「もっとやさしいタッチのしかた」
「もっとリラックスできる質問のしかた」
「もっと全身に影響を与えるツボ」
……ずっとずっと、探しています。
ここまでで、もうわかったでしょう?
探しものの本当の価値は、
「見つかる前」から、人生が楽しくなることです。
その上で、見つかったらもちろん、最高だしね。
そして、あったりまえのことを言うようだけど、
【迷子な人】より【探検中の人】のほうが、
輝いていて、魅力的で、モテます。
圧倒的に、モテます。
だから、できれば、
迷子じゃなくて、探検として、生きよう。
探しものは、何ですか?
あなたは、何を見つけたい?
ではでは、くれぐれも、お大事に。
ぼくが最近見つけた「おたから」は、茶碗蒸しです。
(体に良い上に簡単で、美味しいくせに、太らない)