楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「治る人」の質問、「治らない人」の質問

「治る人」の質問、「治らない人」の質問



「治る人と、治らない人」
この両者は、何で、分かれてるんだろう?

実は、病気の重さではないし、年齢でもありません。

それこそ、
肩こりをいつまでもくり返す20代もいれば、
心臓の深刻な病気が一発でよくなる70代もいる。


……なぜ?

 


そう、
実はこの……「なぜ」なんですよね。

治る人は「なぜ」を考えてる。
いっぽうで、
なかなか治らない人は「どうやって」ばかりを考えてる。

―― この違い、わかりますか?


たとえばね、
「でっかい借金」を抱えてしまったケースを
考えてみて下さい。


Aさんは、
「大変だ、すごい額の借金だ!
どうしよう、どうしたらいいんだ!
どうやってお金を工面しよう!」
と言っています。

Bさんは、
「大変だ、すごい額の借金だ。
なぜ、そもそも、借金が必要になったんだ?
どうして、こんな大きな額になってしまった?」
と言っています。


どっちの人のほうが、
しっかりと問題解決ができそうですか?

そして、同じことから多くを学び、
もう借金問題になんてならないのは、
どっちの人だと思いますか?


……はい。

ほとんどの人は、
「Bさん」だと感じるはずです。

なぜなら、
「原因」をちゃんと振り返っているからです。


きちんと比べると、よくわかります。

「なぜ」は、過去や原因、本質をつかまる質問です。
そのため、やや「めんどくさい」印象があります(笑)
しかし、反省したり学んだりするには、
とても大切な言葉です。

いっぽうで、
「どうやって」は、どうでしょう。
こちらは目先のことや対処、手段を探す質問です。
そのため「前向きに見える」こともありますが、
思考を止めてしまうリスクが大きい。
つまり、ちゃんと考えずに「とりあえずの片づけ」を
やってしまいがちになるんです。

だから、
「なぜ?」と「原因」を考えるBさんのほうが、
ミスをくり返すことが少なく、学びが多く、
確実に成長していくわけです。

だってね「そもそも」を考えていったら、
借金が実は、詐欺かも知れないでしょう?
そうじゃなくても「過払い金」かも知れないよね(笑)

そんなふうに、
「なぜ」は、考えに「広がり」をもたせてくれます。
「どうやって」は逆に、考えを「狭めていく」ものなんです。


さて……

なぜ、この話が、大事なのか?

それは、
「借金」と「不健康」が、
すごく似ているからです。

どちらも、
「放って置けばおくだけ、どんどん悪化する」もので、
「原因が私生活の中に必ずある」という点も、
「ただ小手先の対処だけしていても、解決しない」という点も、
共通しています。
(怖っ)


だから、
「治る人と、治らない人」の
質問の違いが重要なんです。

治る人は「なぜ」を考えてる。
いっぽうで、
なかなか治らない人は「どうやって」ばかり考えてる。

これをぜひね、覚えておいて欲しいんです。


YouTubeとかメールで寄せられる、
ぼくに対する質問にしても、そうです。

「どうやったら、治りますか?」
とばかり聞く人には、まず、焦りがある。
魔法のように「治してもらえる」期待があって、
逆にいうと、自分で考えたり、反省したり、
生活を整えていこうという覚悟は、弱い。
(……という傾向にある、ということね)

「なぜ、こんな症状になるのでしょうか?」
と聞いてくる人には、学ぶ意欲がある。
自分なりの努力で「治していこう」という思いや、
そのために生活を整えていく覚悟がある。
(……という傾向がある)


この両者の違いは、ほんとうに、大きいです。
治る速度が、段違いになる。

病気の重さや年齢を超えるんだから、
そりゃあ、すごい差ですよね。


もちろん、
「どうやって」が常にNG、というわけではありません。

「なぜ?」という原因や大元を理解した上でなら、
「どうやって」が有効になります。
それでこそ、原因にあう有効策が、探せるからです。

簡単にいえば、
「しっかり診断してから薬を出そうよ」って話ですね。
「なぜ」が診断で、「どうやって」が薬です。


だから大事なのは「順番」です。
先に「なぜ」が必要。
「どうやって」は、後なんです。


ぼくら、セラピストも同じでね……

行き詰まっているときって、大抵、
「どうやったらいいんだろう」って、
そればっかりで、頭が埋まってるんです。

原因がわからないまま考えてるから、
有効策なんて出てくるわけもなく、
思考が「迷子」になっている。

「そもそも、なぜ、こうなったんだっけ?」
という質問が湧いてきたら、
やっと、現実的な【攻略法】が見えてくるんです。


蛇足だけどね……

ぼくは「なぜ」が好きだから、
「なぜ」についてYouTubeの動画でもよく語ります。
「そもそもなぜ、肩こりが治らないか?」とかね。

今回の内容がわかっている人には、
「なぜ」の部分の説明が、すごく好評です。

でも、今回のことがわかっていない人には、
「なぜ」の部分の話が「いらない」とか「話が長い」などと
言われます(笑)

でも、それこそね、
「どうしたら」に囚われていて焦っているから、
「なぜ」の理解から始める余裕がないんです。
「やり方」さえわかれば「できる」と思ってしまってる。
それだから、治らないのに……


気持ちは、わかるんです。
早く良くなりたいからね。
でも、それが、逆効果になってる。


これはきっと、
どんな仕事でも、
どんな問題に対してでも、同じことでしょう。



さて。

深い質問と、浅い質問。
「なぜ」と「どうやって」。

あなたは、どっちを先に、使っているでしょうか?
どっちを多く、使ってる?



ではでは、くれぐれも、お大事に。
「なぜ」で深掘りしていく世界のほうが、
ずっと実りが多くて、面白いのにね。