楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

一瞬で病気を消す「レジェンド密教僧」の苦悩

一瞬で病気を消す「レジェンド密教僧」の苦悩



いくつもの松葉杖が、高く積まれている。
フシギなお寺が、あります。

――どうして、松葉杖が?

それは、
「松葉杖がないと歩けなかった人たちが、
 その寺で、脚が治るから」です。

松葉杖が「もう要らなくなる」から、
そのお寺に奉納して、普通に歩いて帰ってしまう。

……何でしょうね、
この、マンガみたいな話(笑)

でも、実話なんです。

 



滋賀県の山奥に、
その「お寺」は、あるそうです。

弘法大師の「真言宗」で有名な、密教。
そこの住職さんが、
まあ、簡単にいうと「魔法使い」なんです。

骨折した脚さえ、わずかな時間で、良くなる。
かなり重い病気の政治家だとか、
ガンが進行してしまっている経営者だとか、
偉い人が「最後の切り札」として、やってくる。
そして……「治してしまう」。
医学から見放された人たちが、次々に、救われていく……

この話を聞いたとき、
ぼくは、羨ましくて、羨ましくて、震えました。

ぼくもどうか……そんな力が、ほしい。
その住職さんに、会いに行きたい。
教わりたい。
っていうか、超教わりたい!


でも、
この話をぼくにしてくれたお客さんに、
断られました。
お寺の名前さえ、教えてくれません(笑)

――なんでやのっ!?
つってね、問い詰めました。


実は彼、住職さんの昔からの友人で、
めちゃくちゃディープな健康オタクです。
ぼくも見たことがないような健康書や医学書で、
ドデかい本棚がビシーッと埋まっているような、おじさん。

「彼はすごく悩んでいて、
 人を治すという奇跡を、ちょっと前に
 やめてしまったんです」

……とのこと。

その苦悩を、隣で、ずっと見てきたそうです。
(その人が坊さんになる前から知り合いなんだって)


マジで?

そんな夢のような能力をもっているのに、
なんてもったいない。
信じがたい……


でもね、
その苦悩の理由を聞いたら、納得しました。


「奇跡で治った人たちの多くが、
 どんどんダメになって行く」

そのことが、とにかく辛いんだそうです。


ゆがんだ生活、
暴飲暴食、働き過ぎ、女遊び、権力闘争、
家族との不和、後悔ばかりの生き方、
わがまま、他人への攻撃性、自己愛、
欲、欲、欲……

そういった、
「だから、病気になったんだよ」
という原因が、どんどん悪化していく。

なぜなら、
「別に本人が何も改めなくたって、治るから」
です。

だから、くり返すんですって。

「あのお寺で治してもらったらいいや」としか
思っていないから、
完全に消えていた病気を「また生み出して」、
住職を頼って、やって来る。

本来あるはずの「後悔」や「反省」が、
まったくないままで……。


もともと、人助けをしたくて、得た力なのに。

評判が評判を呼び、
多くの人が集まって「奇跡」と言われるほどになった
その先で、
「関わる人たちが、どんどん醜く、ダメになっていく」
という現実に、打ちのめされる。
人間の弱さばかりを、見せつけられる。

本当の意味では、誰のためにもなっていない……
病気を消してしまうことで、
「病気の意味」まで、亡きものにしてしまっていたのか。

それで住職は、
「治癒活動」を、やめてしまったそうです。



――この話、
ちょっと色々、考えちゃいますよね。

ぼくは、二重にショックでした。

「目指していた理想」を叶えている先輩を
やっと見つけた!

なのに、その先輩は、
「その理想」を捨ててしまうほど苦悩していた。
絶望していた。

それに「その理想」は、
人を幸福にするものでは、なかったらしい。

なんてこった……



不調も病気も、イヤです。
できることなら「秒速で治って欲しい」。

でも、
もしそんなに簡単に「欲」が叶ってしまったら、
ぼくらは、ゆがんでしまうのかも知れません。

これ、
いきなり宝くじで1億円とか当たった人が、
「その後、人生がおかしくなってしまう」
のと、似ているね。

自分の積み上げてきたものと「報酬」が
釣り合っていないから、
バランスがすぐ崩れちゃう……ようなね。


不調や病気は、メッセージです。
神様やご先祖から……なんて言い方もされるけど、
誰にとっても確実なのは、
【体からのメッセージ】だということ。

「ちょっとご主人様、そのままの生き方だと、
 運営的に、無理です!
 ……ああぁ~~申し訳ないけど、限界来ちゃった!!」

って、体が言っている。

それは無視しちゃあ、いけないんですよね。

何かしら、見直すべきことがある。
何かしら、学ぶべきことがある。
何かしら、感じるべきことがある。

別にね、自分を責める必要は、ありません。
ただ「何かをひどく犠牲にしている」ことには、
気づいたほうがいい。

そうじゃないと、
体調以上に、人生がゆがんでいってしまう。


不調や病気からのメッセージの基本って、
そういうことなんだと思います。


実際、整体師の仲間たちでも、
「あるある」なんです。

●結果を焦る人
●治して「もらおう」とする人
●自分を一切改めない人(他人のせいにし過ぎる人)
●自分を責めすぎる人(自分のせいにし過ぎる人)

……は、どうしても、治りにくい。


そしてこれは、
セラピストとしての、ぼくの反省です。
「一瞬で、すべてが治る」
という理想って、
ほんとうに理想的ではない……んでしょうね。

本人のペースが、ある。
体の側にも、準備がある。
自然に、変えるべきものが、見えてくる。
習慣が変わってくる。
やがて「得るべきもの」を、得ていく。

そうやって、体だけじゃなく、
生活ごと良くなってこそ、本当の「回復」が起きて、
幸福度が増える。
適度な時間と、心をかけて。


「神のように奇跡で治してあげる人」よりむしろ、
「シスターのように見守り、支える人」のほうが、
真に人を助けるのかも知れません。


そう考えたら……

ぼくが「セルフケア」に力を入れ始めた
理由の根っこには、あの住職がいたのかな。
(顔も知らないけれど(笑))


見守り、支える。
どこまでその質を高めていけるか。

そんなことを、
真剣に、考えてきました。

もうすぐその、1つの答えになる、
健康ラボを、始めます。
(健康マニア向けの通信講座みたいなサービスです)

もう書いたんだったかどうか、
忘れちゃいましたが、
サブタイトルは「ココロとカラダの救急箱」です。

「これがあれば、きちんと自分で、楽しくやっていける」
そんなサポートを、つくりたいと思ってます。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
「釣り合い」とか「バランス」って、本当に大事ね。