ぼくらは「皮膚でも光を見ている」。
……この素敵なひみつ、ご存じでした?
ぼくは超最近、知りました(笑)
というのもね、
面白い実験があったんです。
壁も天井も赤色だらけの部屋と、
同じように、青色だらけの部屋……
100人を半分に分けて、
それぞれの部屋に、入ってもらう。
で、
「この部屋の温度は、何度ぐらいだと思う?」
って聞くわけです。
じっさいの部屋の気温は、
「まったく同じ」なんだけどね(笑)
温感はそれぞれ個人差があるから、
50人の「感覚の平均」を出していきます。
すると……かなり明確な差が出たそうです。
差はなんと「3度」ぐらい。
これきっと、なんとなくイメージできますよね?
――そう、
赤色の部屋にいる人たちのほうが、
実際よりも「温かいぞ」って、感じるんです。
青色の部屋だと、その逆、ですね。
つまりぼくらは、
「色の影響を、かなり受ける」ということ。
……と、ここまでは、
『なるほどねぇ』ぐらいだと思うんです。
(差が3度って部分は、ちょっと驚いたけどね)
ただし、
本番は、ここからなんです。
彼らは次に、もう1つ、実験を行いました。
実験のどこを、変えたか?
――「目隠し」をしたんです。
(なんてセンスがいいんだろう……)
要は、
100人がみんな、「何も見えない状態」だった。
自分が赤の中にいるのか、
青の中にいるのか、わからない。
さて、結果は、どうだったか?
やはり、
赤色の部屋にいる50人のほうが、
「温かい」という実感を、得たんです。
――これ、すごくない?
しかも、
それぞれの「温感の差」は、
やはり3度ぐらいだったそうです。
……めっちゃ面白い……。
つまり、ぼくらは、
「色の影響をすごく受ける」だけでなく、
「目で見えてなくても影響を受ける」んです。
目じゃなかったら、どこで?
――皮膚です。
皮膚で、色を感じているんです。
これが、
「ぼくらは皮膚でも光を見ている」
と冒頭に書いた、根拠です。
……ということは?
たとえば、
●部屋の光はもちろん、壁の色、
テーブルの色なども、
心理や脳の働きに影響する(良くも悪くも)
●布団の色が暖色系なら、冷えに良い
●肌着の色が暖色系なら、冷えに良い
●夏は寒色系だと、クールダウンになる。
みたいなことが、言えるよね。
もちろん、
寒色系がすべて悪いわけではありません。
正確でスピーディーな仕事をするのに向いてたりします。
だから、
盛り上がる必要がぜんぜんないような……
「ミスなく経理の仕事をやりたい」とかってときには、
シャツとパンツを青色のやつに履き替えてからやる!
とかね(笑)
よく、
「目標を紙に書いて、壁に貼ろう!」
なんてことを言いますよね。
でも実は、その紙を貼る、その壁……
「壁が何色か?」
ってことにも、大きな影響を受けていたんだね。
実はぼくが、
「よし、ハーバリウムを一般向けにもつくろう」
って心を決めたのは、これでした。
これが、きっかけだった。
「自分がどんな色に囲まれているか」が
ここまで大事なら、
花の色を氣で強めたものが、役に立たないわけがない。
―― そう思ったんです。
皮膚って、ほんとうに、高機能です。
光も感じているし、
その「色」も見ている。
筋肉や骨、内臓の位置さえ、左右することもある。
知れば知るほど、面白いです。
今回はちょっと不思議な「色」の話でした。
でもね、
「変えようと思ったこともないポイント」
を変えるのって、実は大きいんです。
新しい可能性そのものでもあるし、
あなたの脳にとっても「新鮮」だからね。
……さて。
あなたの部屋の中で、
1番多い色は、何色ですか?
それは、あなたが好きな色?
あなたが好きな気分を与えてくれる色ですか?
何色を増やしたら、気分がよさそう?
そんなヒントもきっと、体にすごくいいよ。
ではでは、くれぐれも、お大事に。
そういえば体の中って、かなり暖色系だなぁ。