楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「壊死」だった股関節が「8割改善」して、激おこです。

「壊死」だった股関節が「8割改善」して、激おこです。


「一刻も早く手術をして下さい。
 他に方法なんて、ないから!」

業界でも名の売れた医師から、宣告されてしまった……
股関節が「壊死」(えし)している、と。

だから、人工の股関節に入れ替えるしかない。
早くしないと、歩けなくなる。
ただ手術をしても100%改善するとは言えないし、
手術後のリハビリは、めちゃくちゃ痛くて辛いらしい。

……いや、
どうしても、諦めたくない。

 


そんな状況で、
うちに来院した60代の彼女は、
杖をついていました。

よくお話を聞いた上で、動きをチェックします。
たしかに、股関節があまり回らない。
普通の動きでも、引っかかってしまう。

そこでひとまずは、
氣と血の流れを、整えました。
ものの5分ぐらいです。

すると……

……

……あれ?


もう1回、股関節を動かしてみたら、
だいぶん回るようになっとるぞ?

本人に聞いたら、
本人も「わかります、痛みも軽いです!」と、
うれしそう。


……ん?

「壊死」ちゃうの?

なんかどうも、ウソくさいな。
この様子なら、
アレもコレも試してみて良さそうだな。


そんな感じで、
痛みが出ないように注意しつつ、
リスクがない股関節ケアを、一通りやったわけです。


そしたら結果、どうなったか?


2週間後に来たとき、
「痛みが8割ほども減って、
 まともに歩けるようになりました!
 まわりから見ても、傷めてるの、わからないと思います」
って。

前よりずっと、遠くまで自分で歩ける。
そうですよね、普通に歩けなかったら、
周りの目だって、気になってましたよね……

もともとやさしいお顔のかたが、
もっとやさしい顔で笑ってはるわけです。

もうね、
胸からこみあげる熱さをおさえるのが大変です。
こっちこそ、本当にうれしい。
きっと、今後の生活が、もっともっと良くなっていくはず。
そんな大切な変化に、立ち会わせてもらうことができた。
よかった……

でもいっぽうで、
腹からも、こみあげるものが、ある。


怒りです。


だってね、
「壊死」ですよ、「壊死」……。

「壊」れて「死」んでると書いて、「壊死」です。
仮にも……いや、仮じゃないよね、
正式に有名な医師が、そんなね、患者さんを
絶望にたたき落とすような診断を、くだしてる。

それでもまだ、「事実」なら、マシですよ?

ところが、
今回に関しては、あきらかに誤診でしょう。
だって「壊死」によるはずの痛みが8割も減って、
動きがかなり回復して……って、おかしいもんね?

こんな変化、
「死んでる」なら、無理だもん。

下手したら、
この人の人生のほうを「壊す」ところだったよね?

それに腹が立って、しょうがないんです……


言葉は、包丁です。
よく切れる。

すごい料理で人を喜ばすこともできる。
でも「刺す」ことに使ってしまえば、人を死なせることもある。

特に、有名だったり医者だったりして、
「切れ味のいい包丁」を持っているなら、
なおさらです。

どうか、自覚してほしい……

「死に神の鎌」をふるってしまうリスクを、
頭のすみに、いつも入れておいてほしい。

無意識だから、無自覚だから、悪気はないから……
「だからこそ危険」なんです。
だって、
もし意識的で、自覚していて、悪気がある犯罪なら、
止められるもんね。
そうじゃないから、余計に危ないんです。


とはいえ、
ぼくがいくらこんなことを叫んだって、
お医者さんたちには何も届かないでしょう。

何人か、お医者さんも読んではくれてるみたいですが、
ぼくの文章を読んでてくれているような先生は、
もともと大丈夫な人たちでしょうから……


じゃあ、
結論、どうしたらいいのか?


ぼくらが、知っておくことです。
「誤診って、実はかなり多いみたいだぜ」って。

以前も、
「名医でさえ、病気の実体がわからないまま
 手探りで治療にあたっている」
という記事を書きました。
(参照:「本当のところは、誰にもわからない」という希望)
https://www.rakuyuru.jp/entry/2020/10/27/145354


今回また、
怒りとともに、考えたんです。

筋肉とか骨とかの整形外科の領域なんて、
おそらく誤診は「まだマシなほう」なはずだって。

だって、
レントゲンで物理的に見ることもできるし、
触ったり動かしたりしているから、
「事実確認」が、たくさんできますもんね。

いっぽうで、
内臓の病気をはじめとする内科的な症状とか、
精神面の問題とかになってくると、
誤診は「もっともっと多い」はずです。

患者さんにもお医者さんにも「自己解釈の余地」が
かなり大きく入ってくるし、
事実確認については、やりようもなかったりしますから。
(心はレントゲンに映らない)


だから、改めて、強調したいです。

「誤診って、実はかなり多いみたいだぜ」と。

そして、
お医者さんに期待し過ぎると危ない……って
部分がどうしてもあるから、
自分で自分を守ろう。


特に手術みたいに
「後戻りできないこと」については、
必ず、どうにかして、
3人以上の専門家の意見を聞いてからにしようね。

あとは……そう「強い薬」もですね。
不眠とか自律神経失調症とかうつとか、
メンタル系の問題に処方される(神経系の)薬の中には、
慎重になってほしいものが、ほんとうに多くあります。

「後戻りができない」とは言わない。
でも、
「改善した後も、やめるのに時間と負担がかかる薬」は、
けっこう、あります。
その苦しみも、たくさん見てきたからね。


病院を否定するつもりは、一切ありません。
あすこにも、
「奥の手」として有効なものは、
いっぱい詰まってると思います。

ただ、
「表の手」がまだいっぱいあるのに、
急に一か八かの「奥の手」に賭ける必要はないぜ!

――そう言いたいだけなんです。

ちなみに、
「表の手」でダメでも、
「中ほどの手」とか、
「裏側の手」とか、
「反対の手」とかもあるしね(笑)


だから、そうだな、
「安易な断定」については、はっきり否定したい。
今回も、お医者さんを否定したいんじゃなくて、
その彼の「安易な断定」が、許せないんです。

人の一生、かかってるからね……


前もどこかで書いたんだっけな。

将棋の羽生さんも、言ってました。

「将棋でまず大事なことは、
 あとに残る選択肢を多くしておくことです」

ってね。
(要約@永井)


あなたが、どうか、
「心ない悪意」だけでなく、
「知識なき善意」からも身を守れるように祈りつつ、
こんな感情にまかせた文章を、書きました。

いま大丈夫だと思っても、
いざ「弱ってるとき」だと、
やられたりするからね……

ぜひ、
「どんな名医だって、誤診することはある」
って、覚えておいてね。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
「断言」って言うだけあって、切れちゃうんだから、
取り扱いウルトラ要注意だよね……。あたいも気をつけよう。