楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

「望みを叶える力」はどう育つ?

「望みを叶える力」の育て方

「望みを叶える力」
これが高い人と、低い人。

その差をつくってしまう、
ほんの小さな「考え方の違い」。

……今回のポイントは、これです。

 


というのもね、
ある記事を見て、ショックを受けたんです。

「日本人サッカー選手の弱点は、決定力不足だ」

つってね、
要は「点が取れない」んです。
ツメが甘い。

もうこれ、国民性ですね。
サッカーだけに限らない。
つまり、ぼくら全員に関係のある話ね。

※「決定力が弱い」=「願いを叶え切れない」
 というふうに置き換えて、ここからをお読みくだされ。

さて、
ここまでは「よく言われること」です。
ただ、面白いのはここからの……

「なぜ、日本人は決定力が低いのか」

という原因です。

ちなみにこの話をしてくれてたのは、
サッカー界では超有名な「ダビド・ビジャ」。
サッカー大国スペインで、
「歴史上1番たくさん点をとったすげえレジェンド」です。

体は小さいのに、しなやかで強く、異常に賢くて、やさしい。
そしてイケメンです。
(キャリアの最後は、日本に来てくれてました)

彼は、言いました。

「日本人選手の決定力不足の原因は
 明らかにシュートする回自体数が少ないことから来ていて、
 その原因は、チャレンジが許されない育成環境にある」


――これ、すごい簡単にいうとね……

冬のものすっごい寒い時期に、
高校サッカーとか、テレビでもやってるでしょう?

試合が終わったあと、負けたら泣き崩れて、
監督が何かといいこと言ったりする・・・アレです。
アレ、どうしてあんなに泣きじゃくるかというと、
「負けたら終わりだから」ですよね。

つまりトーナメント戦なんです。
これが日本の育成環境では、ほとんどなんですって。

たしかにぼくも、
小中高とサッカーやってましたが、
「リーグ戦」なんて、数えるほどしかやったことがないな……。

要はいつも「一発勝負」なわけね。

すると、
「ミスしたら、チームにも監督にも、めちゃくちゃ迷惑をかける」
というプレッシャーが半端ない、と。
だって、
「俺のミスひとつで、みんなの高校サッカーが終わるかも知れない」
ってシーンの連続なわけですからね。


さて、じゃあ、
海外の「育成環境」というのは、どう違うのか?

「はるかにリーグ戦が多い」んだそうです。
こちらは日本で主流のトーナメント戦とは違って、
「一発勝負では、ない」んです。
ざっくり言うなら、
「平均的に勝った数が多ければ、生き残れる」。

つまり、
「たまたま不調や不運で負けてしまった」という
事故がアリ……というと怒られるけど、
【あとで挽回が可能】なわけです。

これが大事です。
なぜなら「チャレンジができる」から。

挽回が可能なんだから、
直感を信じて新しいアイディアを試したり、
思い切って遠くからシュートしてみたり、
いろんなことを試せる。
そうして増えた「実験数」が膨大な経験値になり、
「チャレンジするくせ」がつき、
個性が磨かれ、
シュート数が増え、
決定力が磨かれ、
ゴールが積み重なる。

そして大人になる頃には、恐ろしい差ができる。


――残念なことに、
日本人のサッカー選手が育つ環境は、前者。
「チャレンジが許されにくい一発勝負方式」です。

これが、
ダビド・ビジャが話してくれた、
「日本人の決定力不足の原因」です。


ぼくはこの話に深く納得しつつ、
ひどいショックを受けました。


「失敗が許されない空気」って、本当にジャマです。
でもそれは気質の問題……でもあるんでしょうけど、
それだけじゃなく、「環境の問題」でもあるんだな、と。


たとえば、
面白い「環境」の例として、
サッカーの世界大会である「ワールド・カップ」では、
前半はリーグ戦、後半の仕上げはトーナメント戦になっています。

すると、
前半のリーグ戦では「平均的に勝ち数が多ければいい」ため、
ラッキーや偶然だけで勝ち残ることが難しい。
つまり「順当に強いチームが残りやすい」。

そして後半のトーナメント戦のときには、
「順当に残った強いチーム同士の一発勝負の総力戦」になるため、
1つ1つの試合の緊張感も、
情熱も見応えも、うなぎのぼりに高まっていく。

さらに見逃せないのは、
前半のリーグ戦のうちは「チャレンジが許される」ので、
チーム作りや若手の育成がしやすい、というポイントです。


そこでね、ふと思ったんです。


人生って、どっちだろう?
仕事って、どっちだろう?


チャレンジが許されにくい一発勝負の連続……トーナメント戦なのか。

それとも、

平均的に勝ち数を重ねながら挑戦と成長を重ねたらいい……リーグ戦なのか。


ぼくは、
「リーグ戦」のほうだと思います。

……というかね、
「リーグ戦だと思って生きたほうが遥かにいい」と思ったんです。


「この一戦で、人生が決まる!」
みたいな一世一代の大勝負って、
無くて済むなら、無いほうがいい。
みんながみんな、天才なわけじゃあ、ないんだから。

一回のミスですべてが終わるなんて、思いたくない。
そして実際、そんなこと……ないもんね。

「あの挫折があったから、今の自分と人生があります」
「あのときのどん底で出会ったのが、今の妻です」

なんてことを言う人はたくさんいるし、
リアルに「そんなことだらけ」です。

「全部うまくいってる」なんて人は、
ごく一部のド天才か、
「そう言うようにしてるだけ」か、
「そう解釈するようにしてるだけ」か、
「そうマジで勘違いしているだけ」か……どれかでしょう(笑)


だから、
「人生は巻き返しがいくらでも可能なリーグ戦だ」と思って、
どんどんチャレンジする。

そしたら、
経験が増え、
データがたまり、
決定力が上がっていく。
「何でも叶える力」が育っていく。

それは、サッカー選手だろうと、
サッカー以外の生き方をしていようと、
まったく変わりません。



「人生はマラソンみたいなものだ」

なんてたとえ方がありました。

でも、それじゃあ、
やっぱり一発勝負という感じがする。
ゴールもひとつ。
休憩できないような怖さも感じる。
あと、長距離走が嫌いな人は、人生まで嫌いになりそう(笑)



「人生は、リーグ戦だ」

一発勝負ではない。
いろんな人とのゲームを楽しんだらいい。
その中で、自分を上手に育てたもんがち。
だから、チャレンジ数を増やしたほうがいい。
ミスの数はトライの証拠。
大切なのは、少しずつ平均を上げていくこと。



……この考え方、
そのまんま「健康」にも使えます。


ほんとうにね、
色んなところで書いてるけど
「一発で治せる魔法を探す人」が、
一番、治りにくいからね。

いま気が付いたけど、
人生を「一発勝負」みたいに思ってるから、
「一発逆転」をしようとしちゃうんだな……

そんな難しい生き方してたら、
生きるのが難しくなるよね。

「一発」で倒せない相手には、
「手数」で勝負したほうがいいに決まってる。


本当に大事なポイントだから、
もう1度、くりかえしてから、終わります。


大切なのは、少しずつ平均を上げていくこと。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
ぼくは、平均点の確保を真っ先にしてから、
のびのび色々試すタイプです。何についても。