楽ゆる式◎セルフケア整体

心と体が楽になるコツ。辛い症状・病気を自分で治したい人へのヒント。 ----- by 楽ゆる整体&スクール代表 永井峻

コロナを経て見つけた「最強の趣味」

f:id:cookyourself111:20210907180722j:plain


「趣味は、何ですか?」

当たり前の質問のようでいて、答えに詰まることがある。
人によってはNGな質問だとハラを立てるらしい。

 

ただ、これだけ在宅で過ごす時間が長くなると、
趣味のひとつでもないと、生活があまりに
「のっぺらぼう」な感じがする。

コロナ以来、きっと多くの人が
「新しい趣味」を探したり見つけたり
気に入ったり気に入らなかったり……しただろう。

ただ、ぼくには「通勤」がないから、
外出しなくなっても、そんなに生活は変わらなかった。

それでも「何かしら非日常を感じたい」という気持ちは
とても強くなった。
外でお酒を飲めないことには、予想よりずっと強く、不自由を感じる。

「生活の内側」が変わらないとしても、
「生活の外側」が変われば、過ごしやすさが影響されることを
初めて知った。
たとえるなら、
窓を開けてもきれいな風が入ってこないような気持ち。

そんな中でぼくも、
自分でサムゲタンをつくってみたり、
水泳に行ってみたり、
神社への月詣でを始めてみたり……
色々と手を出してみた。

面白かったり、今はピンと来なかったり、
思いのほかハマったり、数回で飽きたりしながら、
強烈な結論を得た。

最強の趣味はきっと「趣味さがし」だ。

ぼくには、
この探しもの自体が、楽しかったのだ。

人はどうやら「当たり・はずれ」のあるものを好む。
心理的にそうできているらしい。
必ず100円をもらえる機会と、
サイコロ次第で200円にも0円になる機会を比べたときに、
後者に惹かれる人はたくさんいる。
あらゆるギャンブルの共通点は「不確実性」だ。
ギャンブルをやらない人だって、
映画や小説に「予想外の展開」を期待したり、
「意外なギャップ」を持つ人物に惹かれたりする。

そう考えたら、
「我慢のとき」というのは、悪いことばかりじゃない。
喜びの踏み台にもなるのだろうし、
不確実性のおかげで確認できる「たしかなものの価値」は、
少なくない。
おそらくこのコロナ期に、
「自分にはこれが大事だったんだ」という人生の優先事項を見つけた人は、
新しい趣味を見つけた人よりも多いんじゃないだろうか。

そんなわけで、
ぼくが新しく見つけた趣味は「趣味さがし」だ。

当たってもはずれても、それなりに楽しい。
新しくわかることがある。
新しくわかる自分がある。


このアイディアの応用は、
趣味に限った話じゃなさそうだ。

「当たりもはずれもウェルカムだ」とハラを決めて
探しものをやめずに生きていれば、
退屈はしなさそうだし、
退屈なおっさんにはならずに済みそうに思える。

思えば整体なんて、
仕事中の8割は「探しもの」をしている。
その症状のまだ見つかって原因は何だろう。
その原因の新しい解消法は、何だろう……。
そうか、もともとぼくは、その穴のムジナか。

探しものをやめた整体師は……いや、
整体師に限らないか。
探しものをもうやっていない大人は、なぜだろう、
それが顔に出るように思う。
退屈そうで、少し悲しそうで、老け込んで見える。


赤子はいつだって、何かを探している。
子どももそうだ。
子どものような大人も、そうだ。

強烈なエネルギーを持つ人は、探している。
探している人は、新しいエネルギーを得る。


ぼくは今、何を探したいのか。
あなたは今、何を探したいのか。


美味しい割に太らない簡単料理でもいいし、
今のお肌に本当に合う化粧水でもいいし、
自分にぴったりの哲学でもいいし、
職場でのもっとも快適になる立ち回り方でもいいし、
一番美味しい焼きそばの焦がし具合でもいい。


探しものは多分、生きる糧にも、目的にもなる。


趣味は、何ですか?

あなたも、趣味のひとつに、
「趣味さがし」を加えてみるのは、
意外と楽しいかも知れない。


ではでは、くれぐれも、お大事に。
雑談で一番面白いのも「個人的な探しもの」の
話じゃないだろうか。


■追伸:

同じ趣味テーマで、
今回のとは別の「答え」も、ちょっと前に書きました。

「 ぼくの「枠」を壊してくれた、トモヤくんの話 」
https://www.rakuyuru.jp/entry/2021/08/17/183457